第4話 変身!魔法少女
~前回のあらすじ~
やっと憧れの魔法少女に変身できると思ったら、まさかのお外で
『ドッキュン☆生着替え』!?
少年誌とかじゃあるまいし、そんなサービスショットなんて絶ッ対にいら―――んッッ!!
今日こそまともに変身できるのか!?
『魔法少女まじかる・ぱいんっ』はじまり、はじまりぃ~
◇◇◇
「じゃあちょっと着替えてくるからっ!
絶対に見ないでよ!!」
そう言って地面に落ちた魔法少女の衣装を
ひったくり、いそいそと近くの岩影で着替えを始めたマルル。
デス・ピザエールもちゃんと両手で目をふさいでマルルの変身を待ってくれているようではあったが…
「おい!そこのトカゲ!
指の間がちょっと空いてるぞ!!
ちゃんと閉じんかいっっ!!」
必死に自分の裸を見られまいとするマルルは少々気が立っているようだった。
「よぉし!お待たせ!
準備万端よ!!」
何とか無事に着替え終わったマルルは
まばゆいくらいにピンクでヒラヒラとした可憐な魔法少女の衣装に身を包み、ステッキを携えて、岩影から飛び出してきた。
『キシャ――――ッッ!!』
デス・ピザエールのトカゲは
マルルの変身姿をきちんと確認すると、
またもや険しい表情となり
再び鋭い爪を構えてマルルに襲いかかろうとした。
「今じゃ、マルル!
必殺技を出すのじゃ!!」
おばあちゃんのその掛け声に合わせて
マルルがステッキに祈りを込めると、
ステッキの中央から大きなパイナップルが
現れた。
地面の上にコロンと転がる
1つの大きなパイナップル。
その表面はみずみずしく、
いかにも美味しそうである。
見たところ、
糖度20%といったところだろうか。
「…ん…?
パイン…?」
マルルはよく状況が掴めていなかったが、とりあえずそのパイナップルを両手で拾いあげると、そのまま思いっきりパインでトカゲの頭をぶん殴った。
ちゅど――――――――んっっ!!
殴られた衝撃で爆発するパインとトカゲ。
散りゆくトカゲの爆風に目を細めながらマルルはずっと考えていた。
『…何で必殺技、パインなんだろう…』
…と。
そんな事を考えていると、
おばあちゃんが拍手をしながら
マルルに近づいてきた。
「見事じゃ、マルル。
いや…魔法少女 まじかる・ぱいん…」
「…って
まさかのここでパイン出てきたっっ!?」
ひょんな事から、
魔法少女時の自分の名前が
くっそダサい名前に差し変えられている事に
気がついたマルル。
果たして彼女は心が折れることなく、
魔法少女としての使命を果たすことが
できるのか!?
次回、魔法少女 まじかる・ぱいんっっ
『魔法少女のルーツ』
でお会いいたしましょう。
明日も、まじかる・まじかるンっっ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます