第3話

「「性癖を治したいなら未来に来なさい!」」


 何を言ってるのかよく分からなかった。


 性癖を治すなんてありえないことである。


 性癖がないと、恋愛なんてよくわからなくなる気がする。


 あんなことやそんなことが出来なくなる。


「い、今・・・?」


「当たり前でしょ!」


「・・・今は流石に無理だ。」


「大丈夫。ちゃんと人形は持ってきてるから。」


「生きてなきゃダメだろ!?」


「ちゃんと生きてますよ・・・。」


 あれ?声が明らかに女の人なんだが・・・


 なんか聞いたことのある声なんだけどな・・・


 すると、美郷が気づいたようで


「あなた・・・もしかして・・・」


「はい。涼葉です。」


「お前が!?」


 涼葉は俺の幼馴染なのだが、俺の知ってる涼葉はロ○体型だったはずなのだが、今、目の前にいる涼葉はその面影すら・・・


 ────ボンッ


 なんだ!?煙!?忍者か!?



 そこにはロ○体型の涼葉がいた。


「ありゃ・・・薬の効果切れちゃったか。」


「未来って何でもできるわけ!?」


 ていうか、身体が成長するってコ○ンじゃん・・・。


「今の技術から見れば何でもできるでしょうね。」


「・・・何その解説。前の涼葉と違う。」


「成長したんだから当たり前でしょ!?」


「だって、体の大きさ変わってないじゃん。」


 ────特にボンッキュッボンッの1つ目が


「う、うるさい!」


 あ、気にしてたんだ。


「とりあえず、未来に行くわよ!」


「性癖は治さないぞ!?」


「駄目よ!」


 母さんまで・・・


「いいから行くよ!」


「その前に、もう1人だけ連れてってもいいか?」


「・・・まぁ、あなたのプライベートジェットだから1人や2人増えたとこで変わんないけど。」


「今、なんて言った?」


「1人や2人増えたとこで変わんないって・・・」


「その前。」


「あなたのプライベートジェット?」


「俺、未来で何したの!?」


「何もしてないわよ?」


 何もしてないでプライベートジェットが帰るお金があるはずがない。


「強いて言うならパソコンずっと見てたわね。」


「確か・・・株が何とか・・・ってよくわかんないことを・・・」


 未来の俺、株やってるのか!? それで投資家になっちゃったのか!?


「カブを抜くのに腰が辛いって言ってたのよ。」


「株を抜く?」


 なんかおかしい気が・・・


「全く話についていけてないんだけど・・・?」


「未来のあなたは、株で成功して、農業を趣味でやってるのよ。」


 何その趣味。株で成功してる割には意外と普通のことしてるんだな・・・っていうより、なんで畑なんだ!?もっとほかの趣味はなかったのか!?


 俺はもうこのマンションには住めないとつくづく思った。


 しかもこのあとに、また厄介事が出来てしまうのである。


 次回、マンガみたいな展開になります♪

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