第37話 ◆サイボーグ談義

◆サイボーグ談義


ラードゥシュカさん。 ラードゥシュカさんは、体のどの部分がサイボーグ化されているんですか?


佐々木が立食パーティで仲良くなったラードゥシュカをつかまえて早速質問をしている。


つっぐみさんとだいたい同じデスが、あたしは両足両腕とも機械デス。


やっぱり事故とかに遭ってサイボーグ化されたんでしょうか?


そそ、テロの爆発に巻き込まれて、気が付いたらこの体になってまっした。  最初は受け入れられずに何度も死のうとしましたヨ。


そうなんですか・・ それは大変でしたね・・・



あたしは12歳の時に宇宙船の事故で、両足と右腕は壊れた機体の破片で押しつぶされて、切断するしかなかったそうです。


助け出された時は、誰もがその日のうちに死んでしまうと思っていたそうなんですが、あたしって結構しぶといんですよ。


そデスか。 それはつぐみさんもたいへんでしたネ。



ラードゥシュカさんのパーツって、調整とかどうされているんですか?


                          ココ!

                           ↓

実はあたし、火星に来る時にパワーが出過ぎてRAG号を少し壊しちゃいました。


あたしの動力源は高性能電池なのですが、通常使用だと3日、フルパワーだと1時間で空になってしまいまっすネ。


だから調整というか、モーターに流れる電流のオンオフでコントロールします。 つぐみさん、チョッパ制御わっかりますか?


空手チョップみたいな?


なんですかそれ?  空手、柔道?


いや、ボケてすみません。  気にしないでください。


チョッパ制御は電車なんかに使われてまっすね。


そうですか。 調整が要らないんですか。  すごく羨ましいです。


あたしは暴走した後、どうしても調整が必要になって、桃島さんからとっても恥ずかしい仕打ちを受けたんです。


Oh!  羞恥プレーでっすか?


違います!!



つっぐみさんは、その体を何かに活かしてるんですか?


いいえ、むしろ普通に目立たないようにしたくて、今の会社の営業部でお仕事をしてたんですけど・・・


そですか。  あたしは、この身体能力を活かしてSPの仕事をしてまっすよ。


ラードゥシュカさん、カッコイイしとっても素敵です。  


バリショイェ スパシバ。


でもつぐみさん、どんな仕事でも一生懸命が大事デスよ。  お互い頑張りまっしょ。


はい♪



のちに、この二人による壮絶なバトルが繰り広げられるが、この時点では二人が知る由もなかった。



次回へ続く・・・

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