第23話 ◆2度目の戦闘
◆2度目の戦闘
キャプテン、あれからウラヌス艦がずっと一定間隔を開けて本船についてきてますよ。
へっ、暇なやつらだ。 まあ、ただで護衛艦がついてきてくれるなら、ラッキーかもしれんな。
そうでもないッスよ~。
なんでだ、あかね。
輸送船に最新鋭護衛艦ですよ。 何か高価な物資の運搬だと誰かさんたちはきっと思っているデスよ。
まさか・・・
はい、本船の周りのレーダー圏ぎりぎりのところに正体不明の船が10隻ほど並行して飛んでますYO。
ちょっと待て。 レーダーで見えないのにどうしてそんなことがわかるんだ?
それはですね。 デビルズアイのおかげなんですYO。
それ、ラップ調か?
はいデスYO。
それで、デビルズアイってなんだ?
スクリーンを見てくださいYO。 このボールみたいなのに360度高性能・高解像度カメラと送信機が入っているんデスYO。
これを高速でRAG号の周りに一定の時間を置きながら射出してるんデスYO。
なるほど・・ それでウラヌスの方はそれに気がついてるのか?
それは、おそらくデスが気づいてないと思いますYO。
あかね、うっとしいからラップ調はもうやめろ。
えーー なんでですかYO? せっかくのって来たのにデスYO。
壊されたいのかな?
あ、いや・・ わかりました。 やめます。 もうしません。 ごめんなさい。
それでは、佐々木艦長に状況を伝えておいてくれ!
あいつら、まったく兄妹そろってどこまで俺に迷惑をかけるんだ。
ここで襲われて積荷を放棄したら、俺の借金はいったい幾らになるんだよ。
あかねは、スクラップ寸前で金属の値段価値しかないので、よかったデスね。
後は、積荷の購入代金と本来会社の利益になる分が足された額ですが、計算してみましょうか?
いや、やめておく。
そうだ、あかね。 対艦機雷をデビルズアイみたいにRAG号の前方左右方向に射出することはできるか?
発射するガスの残量からすると50発なら2回は可能です。
ただし、問題が一つあります。
ウラヌスがこのままの距離の場合、ウラヌス号にも対艦機雷が当たってしまいます。
ならば、ウラヌスにゆっくりRAG号の後ろに付くように伝えろ。
ウラヌスが本船の後方に入ったら、対艦機雷を射出。 爆破できなかった艦船には、対艦魚雷を3秒間隔で2発づつ撃て。
了解しました。
あ゛ーーー まったく本当に疲れるぜ!
次回へ続く・・・
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