第15話 ◆サイボーグ佐々木

◆サイボーグ佐々木


男子の健康診断については、作者が気乗りしないので割愛させていただきました。 m(_ _)m


・・・


乗組員たちは、健康診断とスポーツテストで気分がリフレッシュされ、なんとか元気もでてきたようだ。


細かいデータは当然個人情報なので、あかねは見せてくれないけど全員大きな問題なしとの報告を受けた。


俺もこれで一安心だ。



ただし、特別報告事項として佐々木つぐみの体については、あかねがキャプテンとして知っておくべきと守秘義務を前提に教えてくれた。


なんでも、佐々木はサイボーグだったらしい。


実は12歳の時に宇宙船の事故で右腕と両足、左目を失い、背骨も複雑骨折して神経もズタズタな状態だった。


そして当時、世界的な名医とサイボーグ研究所の研究者がタッグを組んで、緊急手術が行われ成功したのだ。


名前こそ出なかったが、ネットではかなり話題になったので、そのことは俺も微かに覚えていた。


見た目は普通の女性に見えるが、骨格や失った腕とかは全て人工のものに置き換わっている。


ただ問題が一つあって、サイボーグ化された部分と人体組織の強度が全く違うため、脳が全力の命令を出すと人体組織が付いていけなくなるそうだ。


そのため、本当は新素材繊維で出来た特殊なボディースーツを着ていないと危険らしい。


例えば、全力疾走をしようとすると両足と右腕や骨格は問題ないが、その他の部分が付いていけなくなるのだ。



この話を聞いてから、俺は佐々木つむぎを絶対に怒らせてはいけないと思うようになった。


もしも怒らせて手加減なしで右腕で殴られたなら、俺などは一発であの世行きだろう。


こんどは本当に三途の川の向こう側の住人になってしまいかねない。


まさに眠れる“Berserkerバーサーカー”つぐみである。


あと、なんでもナースロボが口を滑らせたため、佐々木がサイボーグであることを一条マリエも知っているらしい。



そしてまさに、佐々木がサイボーグであったことが、後にみんなの命を救うことになるのだった。



・・・



某日女子トイレにて。



ねえねえ、佐々木さん。 お願いがあるんですけど。


なんですか?  一条さん。


その嫌だったらいいんですけど、できたら佐々木さんの腕とか足とか見てみたいんですけど・・・


嫌です!


ああっ、即答!


でも、メカニック&電子系エンジニアのあたしの血が騒ぐんですよ。


その腕とか足とかパカッって外れないんですか?


そんな・・雉田さんのフィギュアじゃあるまいし、バカなこと言わないでください!


え~ 絶対ダメですか?  メンテナンスする時は、どうしてるんですか?


当たり前ですよ!  簡単に取れたりしませんし、そういう事は専門の方が慎重に対応してくださってます。


ちぇ―ーっ  ざんねん。


い、いま残念とか言いましたよね!


いや、つい本音が。  ごめんなさい。  もう体のことは言わないから、許してください。


わかっていただければいいんです。  あとクルーの皆さんにも絶対に言わないでくださいね。


最期に一つだけ聞いてもいいですか?


な、なんですか?


そのおっぱいは、作り物の方ですか?  それとも本物?


し、失礼な!  これは本物です!



・・・



Hカップが本物と判明したので、次回へ続く・・・

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