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小学五年生になって直ぐ、ソフトボールの関東大会に東京代表でチームが出場することになった。一泊二日で遠征に出ていた私は、1日目の試合が勝つと、両親にではなく迷わず祖母に電話した。チームの勝利を伝えると、祖母は大きな声で喜んだ。そして、祖父に電話を変わってくれた。


「帰ってきたら、詳しく聞かせてくれ。お土産楽しみにしているよ 」


次の日、私たちのチームは3位入賞という成績を収めた。 試合に負けて、初めて涙が出た。次は勝つよと、祖母と祖父に伝えようと決めた。帰りの車は皆んなよく眠った。家に帰ると母と姉がおかえりと言ってくれた。そして直ぐに、着替えて祖父の家に行こうと言われた。


「 今日は疲れてるから明日会いに行くよ 」

「 今日行くんだよ 」

「 明日でいいよ。おじいちゃんとおばあちゃんにお土産買ってきたから、明日渡しに行く 」


母は泣く。どうしたのと問う。

姉がいう。


「 おじいちゃんが亡くなったの 」


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