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子供は、大人の知らないところで成長していると思う。小学3年生の時幼馴染に誘われてソフトボールのクラブチームに入った。土日の活動と水曜日の自主練で、祖父母の家に行く時間は減った。 でも、褒められる事は増えた。泥だらけのまま祖母に会いに行くと、汚いから着替えなさい。と直ぐに言われた。怖い顔をしているが、そうは言いながらもジュースやお菓子を出してくれた。席についてジュースを飲む。お菓子の封を開けながら私は祖母に、"自分は頑張っているんだ"のアピールを始める。見栄を張る日もあった。今日はヒットを打ったとか。高いフライをキャッチできたとか、そんなことを言うと満面の笑みで褒めてくれた。私はこれが欲しかった。この笑顔と、褒め言葉が欲しかった。だから、祖母が母に手をあげてることだとか、父に溺愛してることだとか、何故姉や兄が祖父母の家に行きたがらないのかとか、そんなのどうでも良かった。だって私は、祖母のことが大好きだからだ。

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