フランクフルトでハーレムパーティ!
@Yoruno-Y
第1章 この世界のフランクフルトはおかしいようです。
目を覚ますと、小さな宿のベッドにいた。
周りを見渡すと誰もいないようだ。
「あ、あの…。!?」
目の前には巨乳の小学生位の女の子が立っていた。
「お兄さん、大丈夫?」
赤い瞳がうるっとしてて可愛い。
「もう大丈夫だよ。もしかして、君が看病してくれてたのかい?」
「うん!おつかいの途中、路地裏で倒れてるの見かけたの!でも、無事で良かった〜」
おおおお。くそかわええ。
小学生位でこの胸!!
最高。
「ありがとうね。俺は喜山涼太。」
「私はアカミ!」
アカミちゃんっていうのか〜
おとぎ話に出てきそうな可愛い名前だ。
「あの…。」
いきなり申し訳なさそうな言い方で俺に問うアカミちゃん。
「ん?どうした?」
告白か?
もちろんOKに決まってる。
「お兄さんが背負っていたこのお…お…おちんち…。」
??????
「え。あ、これはその…。」
クッソ!!
なんであの女神はこんな歪な剣をこの世界に送り込みやがった!!!!
「これは、伝説の聖剣なんだ。」
「もしもし警察ですか?」
俺は土下座して宿を出た。
「ったく、この世界はどうなってるんだ?」
宿を出て自分の勘で歩いていると小さな街に着いた。
そして、さっきから妙に周りの目が怖い。
「あのなぁ?坊主。」
下を向いて歩いていると目の前に鎧を着た騎士のようなおっさんが立っていた。
「はい…?」
「お年頃なのは充分分かる。だがな?こんな朝っぱらからこんな物騒なモノを持ち歩くなよ?」
いや、これただのフランクフルトなんですけど…。
とは言えず、すいません。と小さな声で謝り、少し距離を空けてとぼとぼと歩いた。
「…とりあえずギルド的な所を探すか…。」
なんだこの街は。
フランクフルトすらろくに知らないのか?
あの巨乳小学生にも通報され掛けたし、なんなんだよこの世界。
「ここか?」
ビールのジョッキにこの世界の文字で『Guild』と書かれていた。
というか、いつの間にかここの世界の文字が読めるようになっていた。
「いらっしゃいま…キャーー」
受付のお姉さんの悲鳴と共に中の人が全員目線をこちらに向けてくる。
「…すいません…。」
俺は反応する気力も無く、スルーして受付のお姉さんに話しかけた。
「お客様、見た感じ転生者だと思います。ですが、どうしたら、どこの世界にこんな歪な奇妙なモノを外に持ち歩いていい世界があるんですか??」
すいません。日本です。
平和な国です。
モンスターなんか出てこない国です。
「あの、フランクフルトってそんなにやばいんですか?」
「当たり前じゃないですか!フランクフルトはちん…」
これ以上は聞く耳が持てない。
そんな茶番は置いておいて、転生者に気づいたってことは、この世界には他にも転生者がいるということなのだろう。
「そんなツッコミいらないんで、ギルドカード的なの作らせてください。」
「…完成です。あの、ほんとに冒険家で良かったんですか?」
「冒険家の方が初級魔法を沢山取得出来るって聞いたので…。」
こんな聖剣使おうとは思わないのも一理ある。
「分かりました。では、また何か分からないことがあったらこの剣は捨ててからお話ください。」
いくらなんでもこの対応は酷すぎる。
取り敢えず、周りの痛い目を喰らいながら掲示板を見る。
「ゴブリン討伐…。子犬探し…。」
ソロクエストはこれしかないのかよ…。
いっそ、魔王襲来を狙って倒そうと考えたその時…!
『モンスター襲来!モンスター襲来!』
街全体に放送が掛かった。
このタイミングでですか??
街の外の草原には沢山の人が集まっていた。
「なんだありゃ!」
奥から向かってくるのは牛のような体に虎のような牙を持つ猛獣だった。
「お前ら!!行くぞぉ!」
そんなリーダー的なガタイの良いおっさんが大声で叫ぶとそれに続くかのように他の人達も猛獣に向かって走り出した。
「よし…俺も…」
フランクフルトを両手で構え、猛獣に向かって走ろうとした……その時だった。
フランクフルトの先から赤と黄色のレーザーのようなものが猛獣に向かって降り刺さった。
見事全滅。
周りは口を開けたまま呆然としているが、1番驚いているのは自分自身だった。
「なにこれ…。」
「ガッハッハッ!やるな坊主!こんな歪なちん…」
聞きたくないです。
「そこの兄ちゃんやるねぇ!まさかモンスターをちん…」
ほんとやめてください。
「これこそ、勇者よ!剣はち…」
こんな汚い勇者いてたまるか。
「それではキヤマ・リョウタ様。こちらがモンスター討伐金、10万ゴールドです。」
いやいや、なんか急に金持ちになったんですけど。
日本だと1ヶ月余裕で暮らせちゃうんですけど。
「まさかあの伝説の聖剣だったとは…。疑って申し訳ございませんでした…。」
いや、もう何が何だか…。
受付のお姉さんと会話していると赤髪の年下くらいの女の子が俺の裾を引っ張ってきた。
「あの……。私と…。パーティ組みませんか?」
モテ期キタコレ
フランクフルトでハーレムパーティ! @Yoruno-Y
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