第11話次の目標

 僕はすぐに部屋に戻り水野あかりからの手紙を読むことにした。


「七瀬翔さんへ

 とてもとても、連絡が遅くなってごめんなさい。多分これを読んでいる君はとても怒っていると思います。

 だけど私は君にさよならを言いたくなくて君の前から黙っていなくなりました。

 そのあとすぐに返事を書こうと思ったんだけどなんて返事をすればいいかわからないうちに返事が遅くなってしまいました。君には中途半端な返事をしたくなかったから。

だけど本当に悪いことをしたと思います。

本当にごめんなさい。


 話は変わりますが、私は1月の関東コンクールに出ることにしました。

 そのコンクールで君の演奏をまた聴きたい。

 そしてコンクールで同じ演奏者として、君に会いたいです。

 だからこれからもピアノを続けて欲しいです。

こんなお願いするなんて虫が良すぎるけど関東コンクールで会えることを楽しみにしてます。 水野あかりより」


彼女はずるいなと思った。

彼女はぼくに希望を見してくれた。

だから水野あかりからコンクールで待ってるよなんて言われたらまたコンクールに出れば新しい景色がみれるかもしれないと思ってしまったからだ。

手紙を読み終わった僕は、一階にあるピアノがある部屋に行った。




ピアノ室に来た僕はピアノを弾くことに没頭した。1月の関東コンクールに向けて僕はもう一度頑張ろうと思った。


夏休みは、普通3年の僕は受験勉強するのが一般的だが僕は成績が良く大学には、推薦で行こうとしているので、比較的ヒマな夏休みになった。

なので僕の夏休みはピアノ室に1日中籠っている日が多かった。

友達がいれば別なのだろうけど…



そして夏休みも終わり、新たな目標もできた2学期になった。










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