彼女がいない日常
第10話彼女がいなくなってしまった日常
水野あかりは親の仕事の都合上、転校したらしい
彼女が居なくなって10日が経ち彼女の居ない日常に慣れ始めて居た。
彼女が居なくなってからピアノを弾く事もなくなったし、彼女と会うまでのいつも通りの日常に戻った。
家に帰り、美菜と廊下で会った。
「最近の、お兄前みたいにカッコ悪くなったね…」
「元から僕はこんなかっこ悪いさ」
僕は逃げるように自分の部屋に行った…
今は誰とも関わりを持ちたくなかった。
僕は彼女にメールを何度も心配のメールや確認のメールを送ったが、返事は一切帰って来なかった…
時期はいつのまにか、7月になり期末テストもいつも通り優秀な成績を取ることができたので、僕の進路は希望通り推薦で大学が行けるはずだ…
でも彼女が居ない日々は僕にとっては苦痛のほかなかった…
彼女は中途半端に希望を持たせた…
そんな希望を見たら、また希望に期待してしまうじゃないか、でもそんな希望、彼女が居なくなってから、1つも起きなかった…
担任の山川がHR後に僕を呼び止めた。
「今日、放課後にクラスを掃除しといてくれ。水野がいないから、代わりに誰か手伝ってもらえよ」
山川はそれだけ言い、クラスから出て行った。
僕は、このクラスで水野あかり以外と話した事がなかったので、誰にも頼めるはずがなかった…
それに僕はクラスの男子から水野に追い回されたせいで嫌われてるため手伝ってくれる男子なんていないだろう。
結局放課後一人で掃除していると、一人の女の子が来た。
「一人なの?なら私も手伝うね!二人でやったほうが早いし!」
その女の子はクラス委員長で、男子一番人気の早川凪だった。
「いいの?手伝ってもらっても?」
「うん!一人じゃ大変だろうし、あかりから頼まれてたからさ!」
早川さんは僕が今一番聞きたくなかった名前を言った。
「君もピアノやってたんだね!あかりから聞いたよ!」
「まあ少しだけ、全然うまくないし水野さんの足元にも及ばないよ」
「でも、あかりはこの前の演奏すごい褒めてたよ!私も君の演奏聞かしてもらったけ聞いてて、すごく人を幸せにする演奏するな〜と思ったよ!」
「そっか、ありがとう。でももうピアノはやらないんだ」
「もったいないなー!あんなにいい演奏するのに!」
「そんなことないよ…」
その後もどうでもいい話をしながら掃除して、20分後に終わった。
「七瀬君って結構話しやすいね!いつも一人でいたからあんまし人と話したくないのかなとおもったけど今日話したら楽しかったよ!」
本当にこの子はいい子だなと思いながら僕はお礼を言った。
「また、放課後掃除するときになったら言ってね!また手伝うよ!」
「そんなの悪いよ…」
「いいのいいの。あかりに頼まれたのもあるけど、七瀬君ともまた話したいし!」
これは、いろんな男子が彼女を好きになるわけがわかった気がした。
「じゃあこの借りは必ずどこかで必ず返すね」
「別にいいのに、借りとか!」
こんな会話をしながら僕らは教室を出た…
久しぶりにクラスの人と話したなと帰り道思った。
やっぱり人と話せるのは良いものだと僕は感じた。
だからこそ、彼女に会いたいと思ったし、なんで黙っていなくなったのかを知りたかった…そしてもう一度ちゃんと話したっかた。
そして1学期最後の登校日が終わり、夏休みに入り、四日が経った頃彼女から手紙が僕宛に家に届いた…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます