モハンの想い
モハンがやって来て数週間後、
村に大量の荷物が送られてきた。
「なんだこりゃ?」
「店で売る防具ですよ。」
「作ってもらったのか?」
「えぇ、知り合いの職人さんにね。仕事上職人の方々と直接会う事が多かったんですよ。」
「へぇ、モハンてグレスリー商会ではどんな事をやっていたんだ?」
「主に職人への発注、材料の買い付け、ギルドへの材料の調達依頼ですね。」
「ギルドにも依頼してるのか。」
「はい、貴重な素材もありますからね。・・・・・・まぁ私自身の『憧れ』て言うのもありますがね。」
「憧れ? 冒険者にでもなりたかったのか?」
「本当はなりたかったんですよ、でもうちは生粋の商人でしたから、そんな事も言えずに商売の勉強をしてきました。それでも冒険者への憧れは強くて、『なれないならサポートをすれば良い』て思いまして。でも周りには理解されなくて、『防具よりも城に献上する鎧を作れ』て言われましてね。」
まぁ、鎧の方が高いからなぁ。
そう言う考え方の違いも分かれた要因の一つか。
「でも材料の調達とか結構重要な仕事だろ? 大丈夫なのか? グレスリー商会。」
「本来はノウハウとかを後輩に教えなきゃいけないんですが・・・・・・、いきなり追い出されましたから。」
実際の話、後々グレスリー商会は傾く事になるのだが別の話だ。
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