自分と他人の評価は大体ズレている
「カシュアは自己評価が低すぎるんです。」
セイラにカシュアの事を聞いたら第一声がこの言葉だった。
「カシュアが開発した魔術は効率が良くて評判が高いんですよ。無駄な詠唱をしなくて良い様に作られているんです。」
「詠唱て言うと長いイメージがあるよな。」
ケエルの詠唱が終わるまで敵を食い止める事もしたな。
「それも魔術師の地位が低い一つの要因で詠唱が長いわりには効果が無くて、こうがっかりさせる様な・・・・・・。でも、腕が立つ魔術師は攻撃力も高いですし、治癒魔法も凄いんです。ただ、そこまで到達するのに時間が凄くかかるんです。」
何か魔法使いや魔術師の地位が低い理由がわかった様な気がする。
「セイラはよくそこまで知ってるな。」
「カシュアにはよく相談にのってもらっていたんです。土地を豊かにするには精霊の力が必要になりますから、カシュアは詳しいですからね。」
「なるほど。ところで、手紙を書いてるみたいだが。」
「手紙というか、報告書みたいな物です。他国にも私と同じタイプの方がいるので情報を交換しているんです。」
「セイラと同じ様なお姫様がいるのか。」
「その方はお兄様に振り回されているみたいで、そろそろ我慢の限界が近づいて来ているみたいですよ。」
・・・・・・大変なんだなぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます