天才と変人は紙一重
翌日
俺とミファはカシュアの家にやって来た。
「いやいや、勇者様にも来ていただけるとは。」
「私はお兄ちゃんの付き添いだから気にしないで。」
「しかし、まぁ引っ越し直後とは言えごちゃごちゃしてるなぁ。」
「整理するのが苦手でしてねぇ。これでも、最低限の物しか持って来てないんですが。」
本棚いっぱいの本が最低限なのか?
机の上には実験道具らしき物とか紙にはぎっしりと文が書かれている。
「宮廷での私の仕事は新しい魔術の開発と結論をして、論文に纏めて国は勿論『魔術師協会』という所に提出しなきゃいけないんですよ。」
「『魔術師協会』?」
「世界の8割ぐらいの魔術師ゃ魔法使いが所属している協会ですよ。主に情報交換や魔術師の地位向上をめざして活動してたりしてるんです。」
「そんなのがあるの知らなかったよ。」
「余り有名じゃありませんからね。まぁ私には合ってましたね。」
「魔術師の地位向上て、そんなに地位て、悪いのか?」
「良くはないですね。便利屋扱いされてますからね。」
「ケエルはそんなイメージは無かったよね。作戦を考えていたのはケエルだったし。」
今、考えるとアイツなりに結果を出そうと必死だったんじゃないかな、と思う。
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