食事会での真相
ディオの家
「元宮廷の魔術師かぁ。まぁ、うちは来るもの拒まずの方針だからどんな経歴かは問わないから構わないよ。」
「ありがとうございます。」
ディオの許可をとってカシュアは村民となった。
「カシュア、どうして宮廷魔術師を辞めたの? 貴方ぐらいの魔術師は他にはいないわよ?」
セイラがカシュアに聞く。
「まぁ、前から辞めて魔術の研究に没頭したい、と思っていて魔王が討伐されたのを良い機会に辞表を提出しまして。」
「お父様は何か言ってませんでしたか?」
「引き留めてはくれましたが、この村で暮らす、と言ったらぐったりされて『わかった』と。やはり、姫様のドロップキックが効いてるみたいですね。」
「カシュア!? 止めてよ、その話は・・・・・・。」
顔を真っ赤にして恥ずかしがるセイラ。
そう言えば、食事会の時に王様がやらかしてセイラがドロップキックをした、て聞いたけど具体的な話は聞いて無かったな。
ミファに聞いてみるか。
その日の夜にミファから食事会の時の話を聞いた。
「酷いんだよ、あの王様。お兄ちゃんの悪口言うんだよ。私、斬ってやろうか、て思ったよ。」
「つか、王国に入ってお前がいない事に気づいてから終止、不機嫌だったんだよミファは。抑えるのが大変だったよ・・・・・・。」
ミハエルが遊びに来たのでミハエルからも聞く事にした。
「まぁ、酒が入っていたのもあるだろうけど王様は終止喋っていたなぁ。自慢話ばっかりしていたが、終いにゃ自分の武勇伝を語りはじめて、もう止めた方が良いんじゃないか、て誰もが思った時にセイラ姫がスクッて立ち上がって・・・・・・。」
「『お父様、はしゃぎすぎですよ。』て言って距離をとって準備運動してからそのまま・・・・・・。」
「蹴りはミファも凄いけど凄かったぞ。大の大人が嘔吐しながらぶっ飛ばされていくのを。俺、笑いそうになったよ。」
吐いたのかい、王様。
「その後、何事も無かった様に『お騒がせして申し訳ありません。今日の食事会はこれで終わりとさせていただきます。』て。」
うん、ある意味締めたな。
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