妹が帰ってきた、お姫様が来た

 翌日

 家の整理をしていたら馬車の大群がやって来た。

「お兄ちゃん!ただいま!」

馬車が止まったと同時にミファが飛び出してきた。

「おぅ、おかえり。結構早く帰ってこれたな。」

「うん、予定が色々あったみたいだけど全部キャンセルしてきちゃった♪」

 キャンセルて・・・・・・。 

 何か、王室の皆様に申し訳ない。

 もう1台の馬車からもう一人、女の子が出てきた。

「ダイナ様ですね?私、マジーナル王国の王女『セイラ・マジーナル』と申します。」

 この女の子が例の王女様? 

 見た目は上品で優雅さを持っていて全く父親をボコる様な子には見えないが・・・・・・。

「セイラ、早かったね。」

「えぇ、お父様が妨害してくる前に飛び出して来ました。」

 ・・・・・・行動力は凄いみたいだな。

「ダイナ様、この度は勇者様と一緒に魔王討伐に参加したにも関わらず、正当な評価もせずに失礼な行動をしてしまい申し訳ございません。」

「いやいや、別に気にしてないので。」

「いえ、全ては我が父である国王とその一派が勝手に行った行為です。国王と一派にはそれなりの制裁を受けさせますので。」

 いや、制裁て、何をやるつもりなのか不安なんだが。

 そして、俺はセイラ様から褒賞として金貨と勲章を戴いた。

 他のメンバーも金貨と勲章をもらっているらしい。

「そう言えばミハエル達はどうした?」

「他のみんなはまだ王都にいるよ。」

 そりゃそうだろうな。いくら勇者の故郷だから、てこんな田舎に来る訳が無いか。

 

 

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