ご飯のお供がここまで異世界に深みを持たせるなんて……

 日本人に馴染みのある食品について、異世界で面白く扱うギャグファンタジー……と思えたのは途中まで。

 その食品が物語の中核を担い、主人公の運命を左右する。様々な思惑や考察が絡み合っていると気が付いたときには、もう真相が気になって仕方がない!
 大きな謎を含みつつ、話の中心には古来より伝わるご飯のお供。シリアスとおかずのギャップが、先の展開に深みと興味を持たせてくれる異色の作品です。