第11話 鰻

子どものころ、鮮魚売り場に、鰻を捌くところを見ることができるコーナーがあった。

細長い棒で頭を刺してまな板に固定したと思っていると、お腹に包丁が入り、サーっと身が開かれ、あっという間に骨を取り、鰻が捌かれてしまう。何匹も何匹もあっという間に。

うなぎはぬるぬるしていないのだろうか?よく捕まえられるなぁ、と思いつつすごい早さに注目してしまった。

お見事な捌きっぷり!

今では、一串を家族で分かち合うようになってしまったが、その当時は子どもでも一串分食べさせてもらえた。

ちなみに、鰻がだめで、ついてくるたれだけをかけて食べる、親戚も若干いた・・・。たれはたれで、御馳走だ!

この夏も、我が家では、先日親戚からいただいた鰻を分け合って食べただけで、自分のお財布からは買えそうにない気がする。

実家に行って、御馳走になることにしよう。


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