7話 輝き

(「リフレクター!!」)

意識が浮上し、用意しておいた魔法を使う


一般的伝わっている反射とは違い

最初期の屈折の魔法


力を弾くのではなく、解く

高密度のエネルギーである魔装の一撃の対処には減衰に減衰を重ねる

そして

(「シールド」)


現代では珍しい、混ぜ物無し

純粋に魔力のみの障壁を生み出す


物理に対してあまり効果のないそれは


(純エネルギー攻撃に対して、絶大な防御になりえます)


結果として


「馬鹿な……、俺の最強の一撃が……」

(こちらとしても、魔力を大半削られましたので痛み分けに近いですが)


ヴァナルティアの言うとおり

私も無理に使った魔力のせいでキツいモノがある


(しかし、それでも)

攻める手段は残してある


なにせ、私は魔法をしっかり学んだわけではない。

さっきのも、書庫の魔法を真似たもの

私が使い慣れたモノはただ1つ


「いくら技が防がれたところで武器の差が……」


魔装とただの斧

確実に対等ではない武器

だけど

「応えて、ヴァナルティアッ!!」


(エッジアップ鋭刃魔法ヘビーウェイト過重魔法ショックアップ衝撃魔法)


補助魔法を重ねがけした斧を投擲する

槍の一振りで弾かれる

しかし


「本命は」

(シャイン……)

「こっちッ」

(ブレードッ!!)


左手に生まれるは光輝の剱

その輝きは女神の威光


紛れもない、父の編み出した最大魔法


私はソレを振るった

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