第29話 オタクの丑年

新年を無事に迎え、2021年ももうすぐ1ヶ月が過ぎようとしてた。

今年は昨今の情勢もあってか、実家には帰らず、二人とも電話を介して挨拶を済ませた。

甥っ子に逢えず、ヨメは若干悶々とした時があったがしばらくして強引に割り切っている。

そんな正月を過ごして1月も半ばが経つ今日この頃、ボクとヨメはイラスト投稿サイトなどに

投稿されたフォローやフォロワーのイラストレーターたちの丑年のイラストを色々参照していた。

「丑年ということもあってか今年は中々ボリュームのあるイラストが多かったね」

「そうだね、やっぱり丑年だけあってオパーイが大きい牛柄ビキニ系が多くて私は眼福です」

ムフーとドヤ顔を浮かべるヨメにボクも同意の頷きをする。

牛を連想させる格好をした肌の露出の多いものや牛の柄を施した衣装をきた胸の大きな女の子の

意欲的なイラストが数多く投稿されているのは個人的にも嬉しい感じだ。

ちなみにヨメは時よりスマホやPUなどで投稿されているイラストを見ては

とても表現してはいけないような表情を浮かべてご満悦といった感じを傍目で見ていたボクに

とっては役得となったのはここだけの秘密。

「そういえばあの子のイラストは中々凄かったよね」

「ああ、そうだね。彼女のイラストは中々攻めてたね~」

言うまでもなく、おっぱいソムリエの彼女だ。

彼女も新年に丑年のイラストを投稿しているがそのイラストは

中々別の意味での艶やかさを感じさせるものだった。

ちなみにR-18的な感じではなく、しっかりと牛を彷彿とさせるボリューミーな感じのオパーイに

健康的なエロースといった感じの新年イラストだったのだ。

それに対してボクとヨメはそれぞれ感想を彼女にSNSに送っていたら彼女は顔文字で

ドヤァといった感じの反応を送ってくれた。

ボクとヨメは微笑みを浮かべながらそれにツッコミを入れてたのは自然の流れだった。

「普通に丑柄ビキニとかで攻めると思ったけども別の意味でストレートだったね」

「あの子、割と王道からちょっと捻ってくることあるからねぇ。その割には普通に王道だったわ」

感嘆といった表情を浮かべるヨメ。

「そういえばキミの方の新年イラストもよかったよ」

「そう、ちょっとエッチィ過ぎたと思ったけどね」

ヨメのイラストは晴れ着姿の新年イラストで丑要素を散りばめながらちょっとお酒ではだけた感じの

所謂ほろ酔い気分といった感じのテイストであった。

「アレはアレでよかったと思うけどね」

「まあねぇ、丑年ということもあってかやっぱり牛要素とか考えるとそっち方面もどうしてもねぇ」

ちょっと苦笑を浮かべながらもイキイキとした様子のヨメを見てボクは笑みを浮かべていた。

「やっぱキミ的には牛要素ってオパーイと思う?」

「それもやっぱあるけども牛は他にもミルクとかステーキとかあるからやっぱその時のイメージ次第かな?」

なるほど、とボクは感心の頷きをする。

ふとボクはヨメの豊満な胸をチラ見してしまう。

もし、彼女が牛要素の恰好をしたらとか何とか色々と妄想が滾ってくる。

それに気づいたのかヨメは不敵な笑みを浮かべながら

「もしよかったらやってみいいのよ?」

「なっ!?」

流石にいきなりの反応にキョドるボクにヨメはいたずらな笑みを浮かべるのであった。

その後、ニュータイプの様に察したのかわからないがおっぱいソムリエからSNSで

「イチャツキヤガッテ、コノヤロウー!!!」

と怨嗟の叫びを頂戴したがそれはまた別のお話

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