彼の姫
むかし語りにいわく、ここら一体がまだ慶琳という名の国になる前のこと。雪の精霊が統べる山には五つの部族が暮らしていた。
川や湖の近くには魚族。わずかな草原や山の麓には鹿族。低地の森には熊族。高地の雪地帯には虎族。そして、雪山を縦横無尽に駆け回る狼族。
彼らは助け合うことをせず、団結することもなく、狩り場で鉢合わせるといつもいがみ合っていた。
あるとき、
このままでは山も森も切り開かれてしまう。そう危惧した雪の精霊は、ひとりの狼族の青年に力を貸すことにした。
「きっとあなたの助けになりましょう」
そういって青年のもとにあらわれたのは、雪のように白い髪と、夜明け前の空よりなお青い瞳をもつ美しい娘。彼女は雪の精霊の娘であった。
雪を吹き、動植物と会話し、ときには山をも動かす彼女の力を借りて侵略を退けた青年は、五部族をまとめて人間の王となった。戦いのあいだに、人間の王と精霊の姫はいつしか愛し合うようになった。
種の違う二人は、互いが交われるよう、二人の色を交換した。王の黒髪黒目を姫に。姫の白髪青目を王に。そうして互いのものを交換し合った二人は、子を成し、王国の礎となった。彼らの子供が今の王家である。それ以来、慶琳の王家にはいつの時代にも必ずひとり、白髪青目の子供が生まれるようになった。
それは、雪の精霊が王の末裔に「愛している」と伝えるためのしるしなのだという。かつて、慶琳の王と雪の姫が愛しあったことを永遠に示すための色。
「おしまい。おもしろかった?」
「そうですね、改めて聞くと、またいいものがあります」
横たわったまま返事をしたあとに、少し咳き込んだことも覚えている。確か二年ほど前のことだった。
急に降りだした雨に当てられて体調を崩し、王宮内に割り当てられた自室で寝込んでいた隼のもとへ、唐突に彼の姫が訪ねてきた。「寝物語でも読んでやろう」と絨毯の敷かれた床に胡座をかくと、慶琳の子供たちが小さい頃から慣れ親しむという国語りの絵巻物を広げ出した。
雪のように白く夜明け前より青いと称えられるそれらの色を際だ立たせるような、飾り糸も紋様もないまっさらな布地の部屋着を着ていた。鮮やかな先祖返りの彼らを、この国の人々は
「それにしても、自分のことが書かれた本というのはどういう気分になるものですか」
「それが別になんとも思わないのよな。祖父も雪華だったから。顔は見たことないけど」
「ああ、そうなんですね」
不思議なことにこの特徴は、必ず代々の子供に受け継がれるというものでもないらしい。雪華の子供に雪華は生まれない。だが先代の雪華が亡くなってからしばらくすると、また白髪青目の子供が産まれてくる。それは直系でなくてもいい。過去に、部族へと嫁ぐために山を降りていった娘が雪華を産んだ記録もあるそうだ。
そうやっていつの時代もただひとりを選ぶことこそ、精霊からの深い寵愛の証だといわれている。
「あるいは」
子供向けの明るい絵巻物を撫でながら、彼の姫は冷えた声でいった。
「二人以上産まれてくることがあっても、間引いていたか」
「おい、物騒なことを病人にいうなよ」
呆れたような声音につられて隼が目線をあげると、姫の背後の入り口に、腕を組んだ王子がもたれていた。一面に花と雪の図柄が刺繍された光沢のある黒い布地が、そとからの明かりを受けてつやつやと輝いている。その衣装は彼らが祭典の際によく着用する礼服だった。
第八王子、北陽山白磁王殿下。
身を起こそうとした隼に「いいよ、そのままで」といって王子はこちらに歩み寄ってきた。その際、王子は結い上げられていた髪も、服とそろいの豪奢な額当てもすっかりほどいてしまった。するりと背中に流れる彼の髪色は、雪のような白。膝をついて隼を覗き込む瞳は、どこまでも青い。
「隼、具合はどう? 私たち二人を見分けられる?」
心配そうに眉をひそめているわりに、なんともとんちんかんなことを聞いてくるなと隼は思った。
「大丈夫ですよ。病人の部屋に問答無用で突撃してくる獰猛なほうが
おどけてそう答えると、王子は笑みを深くした。同時にその後ろで姫が吹き出した。それで隼は自分の失敗を悟った。しまった、してやられた。華やかな衣装の王子だと思っていたほうが、低い声で凄んでくる。
「俺とてな、着飾って結生みたいにしおらしく祭典に参加することくらいできるんだよ。追加でもう何日か寝るか? ん?」
「申し訳ありません……」
「やめなよ真生。体調が悪い人に体力使わせないの。ねえでも、かなり君の真似っこが上手くなったでしょう」
「おまえが俺の真似っこしてどうすんだよ。というか、先に隼に仕掛けたのおまえだろうが」
同じ色、同じ顔をした王子と姫。
彼ら二人は双子だった。それもひどくよく似た顔立ちの、二人ともが雪華だった。
ごく一部の人間を除いて、人々はころころと性格の入れ替わる"二重人格の王子"が、本当は二人であることを知らない。彼ら二人を、慶琳の人々はうまく別々の人間として認識することができない。なぜなら雪華という特別な子供は、いつの時代もひとりしかいなかったから。在り方の根幹に関わる信仰から抜け出すことは、容易ではない。
二人で生まれてきた矛盾を回避するために、彼らは"第八王子"を互いに演じ合っている。そしてもしかしたら第八王女かもしれなかった彼女の存在は、山中にある王宮のさらに奥、父親である現王さえも立ち入ることができない聖域に秘匿された。隼はその秘匿されたもうひとり、北影山青慈王殿下の付き人だった。
どうして兄のほうが選ばれ、妹のほうが隠されることになったのか、隼に詳しいことはわからない。一度だけ、彼の姫が「まあ、ここは女がよく死ぬからな」と呟いたきりだ。今後彼らがどうなっていくのかも、隼は知らない。
ただひとつ明確なのは、自分がきっと一生ここから逃げられないということだけだ。
じゃれあう二人の向こう側に、隼の腰の高さくらいになる縦格子がある。立派な朱塗りのそれを越えたさらに向こう側は、断崖絶壁になっている。今はごうごうと流れ落ちていく滝が見えているが、その下を覗き込んでみても、あるはずの滝壺はけむる水しぶきで見えないことだろう。部屋のすぐ近くを落ちているというのに、滝の音は遠くから聞こえているかのようにささやかだ。
おそらく、視認できている現状と現実が、ここでは一致していない。この神秘の王宮に本当はいくつの部屋があるのか、きっとだれも把握していない。
山頂が二股に別れた
今となっては疑念は消え失せた。山の麓へと下りることも、手順を踏んで祭儀を執り行ってからでないと叶わない。隼はたぶん、ひとりではこの山を下りていくことができない。
隼はもともと、どこの国にも属すことができない流浪の民だった。その一団には砂漠から来た者もいれば、南の島出身の者、慶琳とはまた別の雪国の末裔など、多種多様な居場所のない人間たちが身を寄せあって暮らしていた。
ある年、食べるものも売れるものも少なく、このままでは冬を越せないと、動ける者たちが無断で慶琳の山へと立ち入った。どうしてわざわざ慶琳の雪山を選んだかといえば、精霊が住まうと聞いていたからだ。追い詰められていた人々は、天の助けを求めて山に入り、そこで吹雪に閉ざされた。
大人たちのほとんどはそのまま凍死し、わずかに息があった者も禁域を犯したとしてその場で処刑されてしまった。十五歳だった隼だけが、まだ子供だからという理由で手当てを受け、玉座の間まで連れていかれた。
「できれば子供は殺したくない。私の一番上の子が君と同じくらいだからね」
冷えた玉座で足を組む、羊毛のような癖毛をした黒髪の王は、困ったように眉をひそめていた。
「何はともあれ、君はこの慶琳の山に生かされた。助けられた命を無駄にしないよう、これからを生きなさい」
隼たち働ける若手が戻らなかったあの一団は、無事に春を迎えることができただろうか。乳飲み子は、幼いきょうだいは、残してきた病気の者や年老いた者たちは。
殿下に付くようになってから、何度も山を下りてはいろいろな場所を巡る機会を得たが、結局彼らの消息を聞くことも遺体を見つけることもできなかった。
目の前が眩む。
はたと目を覚ますと、あたりはまだ薄暗かった。時として不意に、こうして朝方に理由もなく意識が覚醒することがある。寝間着のうえから毛布を羽織ると、隼は部屋を出た。
昼間は滝だったはずの縦格子の向こう側は、今はしんしんと雪が降りつもる峡谷になっていた。何年もかけて形作られたのだろう、複雑な階段状になっている岩肌の突出部分に、白い雪がつもっている。無心になって眺めていると谷底まで吸い込まれてしまいそうだったが、飛び込んだところであの岩肌に激突するとは限らない。
吐く息も凍るような、夜明け前のことだった。部屋の外壁に背中を預けて、隼は冷たい廊下に座り込んだ。こうしていると熱で火照った身体も、腫れぼったい頭も冷やされて鎮まるような気がした。
「眠れぬのか」
静かな声に顔を上げると、いつのまにか目前に彼の姫が立っていた。
「姫?」
「そう」
「どうしてここに?」
掠れた声で尋ねると、彼の姫は肩をすくめた。
「夜明けの精霊が、色男がいるとうるさく騒ぐものだから」
「へえ」
雪華ともなると夜明けとも会話ができるのかと感心していると、「冗談だ」と苦い顔をされた。
ふわりと、姫の纏う衣のすそが広がる。天女の羽衣のような、幾重にも重ねられた半透明の織物が、髪を揺らすこともないような風にも舞い上がる。それを見て隼は、彼女がどれほどの薄着をしているのかと気になった。そういえば羽衣以外には何もひっかけずに格子にもたれている。
「姫、その格好ではさすがに冷えますよ」
自分がくるまっていた毛布を渡そうと身じろぎをすると、「よい」と止められた。
「それよりおまえの腕の中に入れろ」
いわれた言葉に面食らいながら毛布の前をあけると、彼の姫が当然のように近づいてきてそこに収まった。
「ふむ。やはり発熱してるから湯たんぽにちょうどいいな」
座り込んでいた隼の腕の中にすっぽりと入ってしまう彼女の小ささは、まだ十三の子供のそれだった。俯いた拍子にさらりと白い髪が流れ、ほっそりとしたうなじがあらわになる。今ここで、彼女の首に手をかけ、手折ってしまうことはひどく簡単に思えた。雪の精の末裔というほどだ、発熱する手の温度だけでも、その白い首を溶かしてしまえるような気がした。
「姫、私の謂われをご存じですか」
「うっすらとな。山に入った流浪の民、ただ一人の生き残りだと聞いたが」
頭の中で、もう誰のものかもわからない声がする。
恨めよ、憎めよ、復讐せよ。討ち取って無念を晴らせよと鳴り響いている。「隼」と、姫がくぐもった声でこの名を呼ぶ。
「俺を殺したいか」
胸のあたりに、息が詰まって仕方がない。
「わか、りません」
「そうか」
応えて頭を上げた姫が、隼の胸にその小さな身を預けた。青い両目が隼のことを捕らえる。
「実際問題として、おまえ、俺と殺し合って勝てると思っているか?」
「いえ、まったく」
「そうだろう」
隼はつい三日ほど前に、姫に背負い投げを決められたばかりだった。あれはしばらく落ち込んだ。とうとう自身より体格もよく、体重もある大人を投げ飛ばすようになったかと、五歳の頃から彼女を知っている隼はいろんな意味で泣けた。
「だからまあ、殺したいならそれもかまわない。今さらおまえにやられる俺ではないしな」
ありあまるほどの自信に、瞳が強気に輝いていた。「もう出る」といって姫は腕の中から立ち上がった。それから振り返り、隼の首に手をかけた。まばたきをする間もなかった。
「頭の中の亡霊にいっとけ」
姫の親指の爪先が、隼の喉笛をつつとなぞる。大の大人を投げ飛ばす彼女の腕で力を込めれば、きっと皮膚などたやすく突き破ることができるだろう。
「気に食わぬなら俺を祟るでも呪うでもするがいい、好きにせよ」
雪が少ない光を反射する中、見下ろす姫が鮮やかに笑った。
ああ、と隼はため息を吐き出した。
「──ご立派になられました、我が殿下」
今や顔も思い出せない一族たちが胸のうちで騒ぐたび、仕方がないと言い訳をしている。恨めども憎めども、呪えども、彼の姫は圧倒的に美しく、強く、敵わない。死霊とて、彼女の眠りを侵すことはできまい。
「隼、何を呆けているんだ」
思い出された記憶よりも成長した彼の姫が、怪訝な顔で下から覗き込んできた。十三のときと比べて背が伸びた彼女は、華奢だった身体にしなやかな筋肉を兼ね備え始めている。
「昔のことを思い出していました」
隼は微笑んだ。
「あなたがたの育児はとても大変でした。泣けば雪が吹ぶき、拗ねれば滝が割れ、怒れば山が地鳴りを起こす」
「おい、いったいいつの話をしているんだおまえ」
瞬時に目を吊り上げた姫の後ろでは、花嫁行列の一団が列をほどいて休んでいた。無事に橋を渡りきった彼らは、本物の花嫁と合流するため、花婿との待ち合わせ場所より少し手前で小休止を取っている。光国の王都はもうすぐだが、合流地点はまだ自然が残っていて森が深い。隼と姫は群生する木の陰に立って一団の様子を見守っていた。
「怪我人は出たが歩けない者はいないな。いやはや、行列に欠けが出なくてよかった」
「ええ。あとは花嫁の到着を待つばかりですが」
「
鹿夏とは鹿族の娘のことだ。目立つうえに団体で動かなければならない花嫁行列とは別に、外の人間が容易には入ってこられない獣道のほうを進んでいるはずだ。鹿夏姫一行のほうが隼たちよりも二日ほど早く出発していたはずだが、さて。
「おまえのとこの弟弟子が二人と師匠がついてるんだから、万一はあり得ないとして、あとは到着時刻の問題だな」
「まあ、まだ太陽も昇り切っていませんし」
生い茂った木葉の向こう側に、わずかながら晴れ渡った空が見えていた。朝方よりも周辺が活動的になっている気がするが、まだ昼になるには少し時間があるはずだ。
しばらくして姫が「おや、噂をすれば」と呟いた。視線を空から前に戻すと、なだらかに慶琳へとつづく木々のあいだから、ひらひらと手を振っている人物が見えた。もっとよく見ようと身体を傾けながら、眉をひそめる。
「なんだか土まみれというか、ずいぶんとぼろぼろですねえ」
「ふはははは、見事なまでに汚れているな。獣道だといっているのに自慢のひらひら衣装を着ていくからだ、馬鹿師匠め」
高笑いをしながら遠くの人影を指差す姫を、隼は「お行儀が悪いですよ」とたしなめた。
「ところでその師匠ですが、私の名付け親でもありますけど、十年前から容姿が変わっていなくないですか?」
伝承の雪華も、白い毛並みに青い双眸をした狼もすべて、寒さが見せた幻だと思っていた。慶琳王国八番目の王子たちを目にするまでは。
広大な王宮にひとり放り出された十五歳の隼を迎えたのは、両腕にその特別な子供を抱えた人物だった。"仙官"と名乗った彼は、初対面のときにはすでに三十代くらいに見えた。彼が何かをするたびに、衣装の袖やすそがひらひらと細やかに動く。
名前を尋ねられて、隼は「シュン」と返した。
「シュンか、どういう字を書くの? いたたたた」
型で取ったかのようにそっくりな顔の子供たちだったが、性格は正反対のようだった。右腕の子供は隼を見ると目にいっぱいの涙をためて口を引き結んだが、左腕の子供は隼など気にもかけず、仙官に勢いよく噛みついている。そのまま大きくなったので、どっちがどっちだったかはいうまでもない。
途方にくれて見上げる隼に、「弱ったなあ。国字を持たない民かあ」と仙官は唸ったあと、「シュン……駿、旬、春……うーん、隼かなあ」といった。
今、遠くで隼たちに笑いかけている仙官は、十年経った今も当時と変わらない若々しい顔をしている。
首をかしげる隼には目もくれず、彼の姫は答えた。
「大丈夫だ。別の者からの証言によると、あれは六十年間、姿形が変わっていないらしいから」
「……はあ、そうですか」
何が大丈夫なのかまったくわからないが、もはや考えても仕方がない。
「花嫁が到着したぞ! 支度を急げ!」
そんなことより今は、花嫁の水浴びと着付けの仕上げが先決だった。
鹿角が生えた花嫁、その顔を隠している布を取り払い、青年は泣きそうに微笑んだ。無事に会えたことに安堵して、思わずといったふうに。鹿の姫はそんな王子の顔をみて、大きな瞳を潤ませながらはにかんだ。
無事に執り行われている式典を、離れたところの屋根から眺めていた彼の姫は、隼の隣で不機嫌そうに鼻を鳴らした。
「なかなかどうして、両想いといった顔をしているじゃないか。腹が立つな。鹿夏は気に入りの娘だったのに」
傍らのひとの素直じゃない感想に、隼は笑いながら目を伏せた。
「無事に見届けることができてよかったですね」
「まあな」
光国の王都民が見守るなか、宮殿へとつづく大通りの真ん中で花嫁と花婿が出会うと同時に、音楽が鳴り出していた。祝福の笛の音。二人の後ろに控えていた子供たちが、一斉に花びらを空に向かってまいている。二人はこれから手を取り合って、金糸で織られた絨毯のうえを進み、光国の王に会いに行く。隼たち非公式な護衛組は、そこまで着いていくことはできない。
「まあ光国に入ってしまえば、ひとまずは安全だろう。あとのことは鹿族とあの娘次第だ」
満足げにふうと息をついた姫が「では帰るぞ」といった。一拍、呼吸を止めてから隼は頷いた。
「ええ」
もともと故郷がある身ではないが、彼の姫が自分を望むかぎり、雪山への道だけはいつだって開かれている。
生涯あそこから逃れられないのなら、精霊伝説が生きる神秘の国、あの雪山こそを自分の帰る場所であるといいたい。それでも良いだろうか。
「隼、早くしろ」
美しい彼の姫が振り返って笑う。流れる白い髪が、輝く青い眼差しが、隼を捕らえて離さなかった。
鹿姫の嫁入り 祈岡青 @butter_knife4
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