#3
ハガンらは木箱に座っていた。ハガンは懐中時計を取り出した。
「あと30分くらいか」
レインは
「もうしばらく、あのおっさん見てたかったなぁ」
初老の男がまだ荷物と戦っていた。
「助けてやろうとは思わねぇか?」
「いや、助けたら終わりだから」
何が終わるのだ。ハガンが頭を抱えていると、路地裏から殺気を感じた。
「おい、レイン。って居ねぇや……30分しかねぇんだからな!」
──路地裏。ラウスを挟み込むように、男6人が囲んでいた。
「ラウス。お前を倒せば名が上がる。悪く思うなよ」
ラウスは髪を掻き上げた。
「やれやれ、名が売れるとこれだから」
ラウスは人差し指を上に向けた。
男達は氷の柱に閉じ込められた。
「一時間くらいで溶けるから」
ラウスはその場を離れようと歩きだした。
しかし、すぐに歩みを止めた。
赤毛の男が不適な笑みを浮かべて立ちはだかっている。
「レイン……。私はやらないぞ」
殺気を放ちレインが歩み寄ってくる。
「じゃんけん」
「は?」
レインは拳を突きだした。
「じゃあ、じゃんけんで勝負だ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます