第121話 クラウン・ステーションワゴン。
今回はまたまたクルマ回ぃ~っ!ドンドンドンパフパフ~!!
と、ゆーワケでっ!
クラウンを買ったのですよ!
っちゆっても最新式じゃないよ。んで、クラウンっちゆったら圧倒的にセダン(現行型だとSUVかな?)を思い浮かべる人多いやろーけど、
違う、そうじゃないby鈴木雅之。
超絶マイナーな、ステーションワゴンでございます!
こげな始まり方したら、いかにも「最近買いました!」みたいな感じになっしまうとばってんがくさ、この夏…2024年7月に買ってから初めての車検来たき、既に2年とちょびっと経っているわけでして。
いい加減追いつかんと、全然「今日の~」じゃないやんか!っち、ツッコまれてしまいそうやね。
クソしょーもない前置きはこれくらいにしといて、まずは紹介から。
形式名:E-GS130W
全長:4860mm
全幅:1725mm
全高:1550mm(ルーフレール付きやきもうちょい高いはず)
車両重量:1490kg
ドア数:5
シフト:4AT
エンジン形式:1G-FE
総排気量:1988cc
燃費:9.6km/L
使用燃料:レギュラーガソリン
最高出力:135ps(99kw)/5,600rpm
最大トルク:18.0kg・m(177N・m)/4,400rpm
駆動方式:FR
最小回転半径:5.5m
定員:5人
新車価格(税込):278万円
FR駆動を採用する、トヨタのラージクラスとなるクラウン・ステーションワゴン。2.5L(VVT-i付)と2Lのガソリンエンジンと2.4Lディーゼルターボエンジンの3ユニットを搭載。上からロイヤルサルーン、ロイヤルエクストラ、スーパーデラックスの3グレードの設定となる。ロイヤルエクストラには本革巻きステアリング&シフトレバー、ワイドタイヤを装着するツーリングセレクションを用意する。全車4速オートマチックと組み合わされ、サードシートを備えたロイヤルサルーンのみコラムシフト+ラウンジシート(8名定員)も選べる。
とまぁ、こげな特徴のクルマやね。
コイツは平成11年式なんやけど、デビューは昭和62年となっておりま~す。
なんでこげなクルマ買ったんかっちゆーと、子供にアルト奪われたから。
経緯は以下のとおりでございます。
晩飯も食い終わり、薄い焼酎(焼酎:水=2:8)飲みながら釣りビジョンの録画を見ていると、子供がやってきて、
「おとーさん、今度の土曜、空いちょー?」
聞いてきたのだけど、声のトーンと表情がなんだか微妙。
元々オーバーホールに出していたアルファスSV引き取りに行くようにしていたから、
「空いちょーけど、どげんしたんか?なんかあったんか?」
聞き返すけど、
「ちょっと話したいことあるき、昼飯食い行かん?」
はぐらかされた。
ただ、ん~な言葉出てくると、その時点で親になったことのある人間ならある程度展開、読めるよね。
で、当日。
子供を助手席に乗せ、走り出すとすぐに、
「おとーさん、オレね、子供ができたっちゃ。」
やっぱし。
思っちょったとーりの展開キター!
内心バックバクなんやけど、平静を装いつつ、
「…ふぅん。それで?」
聞いてみると、
「それでね、大学辞めて働こうと思いよーっちゃ。」
だそうで。
ま、子供できたんならそーゆー判断になるよね。
あ~あ…せっかく大学まで行かせたのに。片親での子育てっちゃーなかなか思った通りにはいきませんな。
大学辞めることに関しちゃガッカリしたし、突然のことやったき何もしてやれんことに腹が立ったけど、ヨボヨボになる前に孫ができたのは嬉しいことこの上ない。
だから、大学卒業は諦めることに。
仕事に関しちゃ少し前、大学出たら友達の会社に入れてもらう話をしていた。だから気にもしていなかったのだけど、数日後、
「おとーさんの会社、入れてもらえんやか?」
まさかの展開が待っていやがったよね~。
聞くと、その会社(トヨタ系列の物流会社)は不況で採用できなくなったらしー。
でも、もう一つ超有力な就職先はある。
「宇佐美(子供が今バイトしているスタンド)はダメなんか?福利厚生いいし、『社員で来い』っち言われよったやろーもん?」
聞くと、
「いや、ダメじゃない。っちゆーか、言えばすぐにでも雇ってもらえるけど、転勤が多いきねー。引っ越しも単身赴任もイヤなんよね。」
だそうで。
以前居た会社で転勤族の部長が「子供が学校に馴染めんし、いじめられることもある。」みたいなこと、言っていたのを聞いたことがある。結局その部長はそれが原因で会社辞めたもんね。
孫をそげな目には遭わせたくないし。
でもね~。
ワタクシとしましては、一旦余所の会社に就職した上で、いよいよどうにもならんやった時の最終手段として考えていたのよね。
とりあえず次の日会社に行って上司に相談してみると、その日のうちに人事から電話かかってきて面接が決まり、行くといくつかの勤務場所の候補と待遇書いた紙貰ってきたよね。
総務がいちばん給料高いき、そこを勧めたっちゃけど、本人は現場がいいとのことで、港湾の現場を選んで意思を伝えると数日後、出社することに。
といったドラマがあって、子供は見事ワタクシの後輩になったのでした。
ワタクシの方はといいますと、紹介料貰えたよね。
めでたしめでたし…なのか?
時は過ぎ、子供は家を出ていくことになるっちゃけど、ここで気になることが浮上する。
それはクルマの件。
アイツ、フーガしかないよね?っちゆーことは、嫁さん買い物やら行かれんやん。
考えていると、案の定、
「おとーさん、アルト頂戴。」
ほらね。
あ~あ、せっかくいい感じに仕上がったんに。
結局手放すことになっちまいましたとさ。
手放した途端、ハイラックスの走行距離、爆発的に伸びだしたよね~。
まぁ片道40数kmの通勤距離だとそうなるよね。
以前ザッと計算してみたことあったけど、通勤だけで年間20000km超えるっちゃんね。
会社のオイサン新車でN-BOX買ったけど、2年経った時点で60000km突破したっち嘆きまくりよったもんね。
流石にこんなペースで伸びてもらったら困るので、もう一台買うことに。
と、ここで。
子供に手がかからんくなったんなら、趣味に全フリしてやるのが良いのでゎ?
普通車、もう一台持っても良いのでゎ?
この上なくいらんことを考え出す。
んで、真っ先に思いついたのがY30のステーションワゴン。
セドリックでもグロリアでもいーき、また乗ってみたいな。
早速検索してみると…クッソ高いんだわ。何年か前、ヤフーの記事で人気が出始めているとゆーコト書いちゃったの見たけど、どーやらホントみたい。程度の良いいちばん新しい(とはいっても平成11年式)ヤツは400万前後しやがる。割と現実的な額の個体もそれなりにあるけど、ほぼ個人売買でほぼ遠いトコ。
暇と金かけて取りに行くとなると躊躇する。
ならば!
130クラウンのステーションワゴンがあるじゃない!!こっちの方が話題にも上がらなかったし、台数多い分、安いのでは?
とか思ったっちゃけど、全然そんなことなかったよね~。
Y30とほとんど変わらねーんだわ。
それなら、バンは?と思って探してみたら、あったけどボロイ上にさらに高い。
ならば、GX71マークⅡのワゴン!クラウンよりもさらに多かったはず。
っち、全く一緒の結果やったよね。
自分のショボイ検索能力じゃ高が知れているので&保障の面とかで面倒見てもらいたいので車屋頼ることに。
以前、軽自動車を買ったことがあるネッツの中古車屋「シャント」に行ってみる。
展示場で彷徨ってみるけど、新車みたいなのしか置いてない。
現状販売のコーナーは?
売り場を彷徨うけど、コーナー自体ない。
店員を頼ってみると、
「すいませ~ん。古いクルマは保証できないので扱わないことになっているんですよ。それよりも、こういったのは如何でしょう?」
丁寧に断られ、カローラツーリングのハイブリッド勧められた。
いや、いらんし。
こちらも丁寧に断ってやった。
コレ系の中古屋行っても、新車みたいなのしか置いてないし…どこ行こう。
で、思い付いたのがTAX。
ここならもっと選択肢広がるのでは?
期待しながら飯塚から木屋瀬まで走る。
到着して展示場を彷徨ってみるけど、やっぱし新車みたいなヤツしか置いてない。
詰んだかな?
諦めようかと思った時、
「どういったお車をお探しですか?」
店員のオネイサマに声をかけられたので、ダメモトでワケを話すと店の中へ。そして原価まで表示されているオークションの情報を見せてくれた。
売値になったら倍以上の値段になるのね。思わずビックリ。
それはいいとして、ここでもっかいクラウンとY30とマークⅡ検索したけど、値段と程度のバランスがいちばんいいのはクラウン…のような希ガスる。
イチオークラウンを第一希望にして、さらにいい個体が出てくるのを期待しつつ探してもらうことにした。
すると翌日にはもう電話掛かってきたよね。
店員さんの話によると、エンジンにオイルのにじみが若干あり、内装に機械油的な何かを運搬中に溢したような痕跡があるものの、程度はいいみたいですよ、とのこと。
しばらくすると、スマホにオークションの写メが送られてきた。
見てみると、パールツートンで平成11年式の超最終型でかなりキレイ。
エンジンは2リッターのガソリンで、3ナンバーのロイヤルエクストラ(なんちゃってロイヤルサルーン。昔でいうところのスーパーサルーンやね)。
レースのハーフシートカバーが掛かっていて、モロ社用車仕様。
評価は5段階の4と高い。
とりあえず保留にしてもらい、さらに探してもらうことにしたけど、20数年落ちのクルマやもんね。新しい物件なんかそんな都合よく見つかるわけがない。さらに10日ほど待ってはみたけど、「全く動きが無い」とのことだったから、これに決めたよね。
そーいや、よ~く考えてみると人生初の普通車ガソリン車じゃ~ないのよ!
思えばディーゼル車ばっか乗ってきた。Y30グロリアワゴンから始まり、クラウンステーションワゴン、マークⅡバン、タウンエースノア、レジアスエース、ハイエース、ハイラックス。
キャラ的にディーゼル似合うクルマが好きなんで、こうなってもおかしくはないけどね。
ここで。
上の車歴からも分かるよーに、クラウンは以前乗っていたことあったんだけど、これが超絶悪い品でね~。鞍手町にあるワンダースタッフとゆー悪ぅ~い業者の久保田っちゆー悪ぅ~い男(店長)に距離改ざんされたボロ売られてすぐに故障し、1年で手放した。
飽きる前に泣く泣く手放したっつーコトもあって、クラウンに決めたのもあるんよね。
10日ほど経って、納車当日。
ヲヤヂに店まで乗せてってもらい、現車を前に説明してもらうと、記念撮影。店のホームページに掲載すると言っていたけど、どうなったっちゃろか?しばらく見よったっちゃけど、どこにもなかったぞ?
まぁ、それはいーとして。
写メでは良い味を醸し出していたオッサン臭いレースのシートカバーは、オッサン汁を大量に吸収し、黄ばみまくっていたので廃棄してもらうことにした。キレイやったらよかったのに…う~ん残念。
さぁて!家まで10km足らずのドライブの始まりだぁ!
約30年ぶりに乗るクラウンは、ちょっぴり今風(笑)になっていた。
シートに座ってまず目についたのがエアバッグ。前のは平成元年式やったきオプションやったもんね。丸みを帯びたデカいホーンパッドが周囲の昔内装から浮いて不自然極まりない。
セレクトレバーの形も丸みを帯びて、ODスイッチの位置も側面になっている。
アクセルペダルがオルガン式から吊り下げ式に変わっとる。
でもでも。
ピアノの鍵盤みたいなエアコンスイッチは変わってなかった!懐かしい。
スイング機能の付いたエアコン吹き出し口!あったあった!
昔感溢れるボタンだらけの高級車内装だぁー!
オーディオはAM/FM付きカセットデッキ!っち、もうカセットテープやら持ってないぞ?
テンション上がるぅ~❤
そして、エンジンをON!
キーをひねると、
シュシュシュフォ―――ン…
セルがもう静か。
ディーゼルっち「キュッキュッキュッ!」っちデカい音するもんね。
そしてアイドリングがカラカラ言わない。オニのよーに静か!
流石、名機1G!
流石、ガソリン直列6気筒!
ブレーキを踏み、セレクトレバーを「D」にぶち込むと、サイドブレーキ解除。左足のヒザボンさんの真上辺り。左手伸ばすと自然な位置にある解除レバーを手前に引っ張ると、
「パコッ!」
独特な解除音。
ブレーキから足を離すと、
ス―――。
クリープ現象で動き始めるんだけど、これまで乗った普通車の中でいちばんか細い。
そのまま店舗の出入口まで進み、クルマの列が途切れるのを待って、アクセルをちょい強めに踏むと、
!
アクセルの反応がオニいい!今時のクルマみたいな一瞬ためらう感じが全くせんやん!どげな加速してくれるかな?
期待したのも束の間。
何これ?
直列6気筒らしく、クォ―――!というか、シャ――――ン!というか、そんな素敵な音立てて吹け上がりよるんに、笑ってしまうほど加速せんっちゃん。まぁ、車重が1.5tもあんのに135馬力しかないき、期待する方が間違いなんやけど。
そのままスタンドに入って給油すると、一目盛残しで入った量は40リットルっち…そうやったそうやった。ステーションワゴンっちタンク小さいんよね。たしか空っぽで64Lやったかな?セダンなら100Lぐらい入るのに。
満タンにして無事家に到着。
いや~、楽しゅうございました。
この日は「試し乗り」ってことで、いつもは即断る母親のアシ、してやった。
するとまさかの展開に!40kmしか走ってないのにもう燃料ゲージが動き始めたぞ?前のクラウンでも70kmぐらいは動かんやったのに。
これっち死ぬほど燃費悪いっちゃないん?同じエンジン(厳密には1G-Eだがら、ちょい違う)積んだGX71マークⅡ乗りよった友達、燃費5~7km/Lっち言いよったもんね。
この時点で5km/Lを覚悟したけど、実際は…通勤だけだと最高12km/Lとか走ったりする!その辺乗っても10km/L前後は走ってくれる。
これっちかなりお利口さんな部類じゃないの?パジェロミニでもこれくらいやったよ?
長距離乗って感じたのは乗り心地がすんごくいいってこと。
足回り柔らかいのにしっかりしているから、細かな凸凹は拾わないしロールも少ない。←実際は、引っくり返りそうなくらい傾いているみたいだけど。
直列6気筒の音もいいよね。
加速する時の「クォ―――!ゥズォ――――…」っち音、サイコーやん!1速目の甲高い音、からの~2速目の重低音。からの~、さらに変速で無音。4気筒のディーゼルじゃ、こーはいかんもんね。←クラウンは防音シッカリしていたから静かやったけど。あと、Y30グロリアワゴンのRD28は6気筒やったき、室内に響く音は1Gと似ちょったな。
使い勝手がいいのも嬉しいよね。
霊柩車や現金輸送車に使われるだけあって荷室は広いよね。マイナーチェンジ前まで全グレードにサードシートあったき7人乗り(コラムオートマは8人乗り。ロイヤルサルーンのみデビュー時から終売時までサードシートあるよ。)やったし。
後部座席倒すとさらに広くなるき、チャリ2台積めたりする(経験済み)よ。だき、サオとかの長ものが積み易いし、車中泊も多分楽勝。だって棺桶すっぽり入るっちゃもん。
残念な面も多々あるよ。
特に加速性能は残念で。
片側2車線の平坦な道を40キロぐらいで走っているクルマ抜くのでも超必死。キックダウンさせたらシャ―――――ン!と、勇ましい直6サウンド奏でるけど、加速は極めてマッタリ。抜くのにスンゲー時間掛かるし(笑)。
これは一般道でも同じで。信号待ちからのスタートでターボの無い軽のスーパーハイトワゴンにおいていかれるし。
でもね、ステーションワゴンとゆーキャラなので、そんなコトどーでもよくなってしまうのよ。ゆったりマッタリ走るのがよく似合う。
これからどのくらいぶっ壊れずに頑張ってくれるものなのか。心配しつつ愛でていきたいと思います。
もしも万が一、どげなクルマか気になった方がおられましたら、ちょいちょい近況ノートに出演しちょりますんで、見てもらえたら、自分がでったん喜びます!
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