第120話 ヘタクソスピニングで今年初!
今年一発目のスピニングフィッシュが出ましたぜぃ!
しかもっ!
今年釣った中で最大魚ときたもんだ!
こんなの嬉しさ倍増以外のナニモノでもないやん!
と、まずはテンションかなり高目で始まった今回。
それもそのはず。
冬の間中続きやがったワケ分からん河川工事も無事終わり、河川敷は片付けられ、スロープのバリケードが撤去されて、
さぁ!これから釣りまくるぞ!!
と、張り切ったのも束の間。
再度、バリケードが…。
勘弁してよ~。
からの~、またまたバリケード開放❤やきね。
まぁ今回のバリケード、一旦閉められた意味分からんでもないっちゃけどね~。
っちゆーのも、河川敷にダンプのタイヤ洗い場があるっちゃんね。
深さは50cmぐらいかな?下りスロープと登りスロープで構成された水たまりなんやけど、コイツがフタせんまんま残されちょるきね。
人間なりクルマなりがコレに落ち込むこと、考えられるし。
業者的には勝手に侵入された挙句、ケガとか事故で責任取らされるとか合ったハナシじゃないきね。
な~んて、釣り場事情の愚痴みたいな前置きはこれくらいにしといて、タックル編。イッてみましょーそーしましょー。
とゆーワケで。
活躍したのは、
ブラックレーベルSSS6101MLXS+ルビアス2506
ワタクシのメインのスピニングタックルでございます。
前回の登場が65話なので、簡単な説明しときまっしょうかね。
まずはサオ。
『シューティング・スキッピングといった攻撃的なゲームとシェイクを織り交ぜた食わせ系のフィネスを両立させたS・S・Sシリーズ。5~8lbフロロをメインに3~4”高比重ワームのノーシンカーから1/16~3/8ozのドロップショット、1/16~3/16のジグヘッドの使用を前提にリグの操作性と掛けてからの強大なリフティングパワーの両立を実現したフィネス&パワースピニングロッド。パワー系ロッドにありがちな感度の低下を極限まで抑えるために、ティップが曲がる繊細なエキストラファストテーパーに設計することによりライトリグのボトムタッチ感を出しながら、強風下のラフウォーターでもボトムを取り続ける事を可能にした。そして掛けた後はウィードやカバーに巻かれることなく引きずり出すことが出来る。太番手フロロ特有のキャストフィールの悪さとライントラブルをガイドセッティングを見直すことで軽減させることに成功し#2500での8lbフロロの使用を可能にした。』
っつーのが当時のカタログに書いちゃった説明文。
使用範囲はルアーが1/16~1/2オンス、糸が5~12ポンドってことで、かなり強い。
6フィート10インチと長いから、遠投が効くよ。
金属的なアタリを伝えてくれるのもいいよね。
パワーロッドなのに重くない(140g)ところもポイント高い。
寄せる力がかなりある。
といった長所があるよ。
短所はブランクスに塗ってあるクリアが弱いこと。買って一年過ぎた辺りから虫食い状に浮いて剥がれだす。これ、自分が持っているすべてのブラックレーベルに言えるコト。いくら性能重視といってもこれはあまりにも酷過ぎる。でったんみすぼらしいもんね。
他は…特にないかな。
次にリール。
07ルビアスと呼ばれるモデルで、二代目になるのかな?
ナチュラムのバイヤーコメントがその当時のカタログと同じなんで、載せとくね。
『カーボン新素材“ZAION”が破格の軽さと強靱さを実現!!しかも腐食に強くあらゆるシーンでベストとなるオールラウンダー誕生。人気の秘訣は旧モデルから引き継ぐ、フラッグシップモデルにも匹敵する充実の基本性能とコストパフォーマンスの両立!!
この新しい「ルビアス」には、ダイワのスピニングの未来形「リアルフォー」によって進化し、カーボン新素材“ZAION”(ザイオン)によって全く新しいスタイルに生まれ変わりました。』
初めてザイオンとゆーカーボン繊維を含有したプラスチックをローターとボディに採用したモデルなのよね。
参考までに、初代ルビアスはマグネシウム。
このリールが現役だった頃、釣りビジョンの「LURE FREAK」っつー番組で、加藤誠司プロが60cmオーバー釣ったの見て、影響されて買ったっちゃんね。←この頃のジャッカルはまだダイワ系列。今はシマノ系列。
特徴&長所でまず挙げられるのは軽いこと。
プラスチックだから錆びない。
フラッグシップモデルであるイグジストと同じギヤを採用してあり、耐久性が高い。
ドラグの性能がいい。
回転がスムーズ。
プラスチックなので、冬場手が悴みにくい。
コスパが高い。←安いわけじゃない。性能と値段のバランスっちゆー意味で。
20年近く前のリールなのに現行型にも匹敵する性能だから、名機と呼ばれているのであります。いまだにこの型の中古を探している人が多いため、結構お値段高目やったりするみたい。
短所は塗装が剥がれやすいことかな。アームレバー(ベイルの根元、ね)とかのいちばん出っ張る部分や、リールフットの根元が使い込んでいるうちに剥がれてくるもんね。とはいっても性能に影響が出るわけじゃないけど。
だから、無いってことで。
ん~な感じでタックル編は〆ま~す。
続きまして実釣編、いきますよん。
夜勤明けの休日、なぜか3本も釣れてくれて、「冬釣れなかった分、取り返せるんじゃねぇの?」な~んて期待をしたのだけど…まったくもって甘かったよね。
次の日勤、帰ってほぼ毎日通い続けたのに一切反応無ぇし。
で、7日目にしてやっと1本!
釣れない期間が短くても、釣行回数多いとエライ長く感じる良い例やったちゃ。
今は5月。
既にかなり暑いので、飯食ったらしばしの休息。
15時過ぎたぐらいから用意をおっ始めます。
今日はゴムの場所な気分。
となると、強いタックルが必要になってくるんだけど、ちょいちょい気まぐれでヘタクソなのを無視してスピニング使ってみたくなるっちゃんね。で、魚掛けてみて後悔することが多々起こるとゆーね。
といった自業自得的な何かは置いといて。
まずはスピニング。
ブラックレーベルSSS6101MLXS+ルビアス2506
糸はフロロ6ポンド。
ルアーはゲーリーヤマモト+ティムコの3インチシャッドシェイプワームで、色はグリーンパンプキンシード。
リグはスプリットショット。
ベイトが、
ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H
糸はフロロ14ポンド。
ルアーはゲーリーヤマモト4インチシュリンプで、色は黒。
リグはヨレ対策したノーシンカー…という名の板オモリ巻きウエイテッドフックもどき。
今回はこの2本。
ハイラックスの助手席にぶち込んで、いざ、出発だぁ!
途中、いつものスタンドで給油していると、スタンドのオニーサンから、
「クルマ、替えました?」
な~んて声をかけられた。
そーいやしばらく子供のバイト先のスタンドで入れてもらいよったもんね。
んーなやり取りもありつつ。
給油も終わり、ゴムの場所へ。
スロープ直前の信号で待っているとき河川敷を見ると、ちょい上流の水門に軽トラが止まっている。
業者?
とか思いながらスロープを下りると釣り人の姿。
しかも、自分が狙おうと思っていたポイントのすぐ近くで撃っていらっしゃる。
なんでそげクルマから離れて釣りよるっちゃろ?
なんかテンション下がってきたぞ。
強引に入って釣ってもいいけど、投げたルアーが干渉すんのはイヤやもんな~。
諦めて下流の消波ブロック帯まで移動することにしたのはいいが、入ろうとしていたポイント付近には見覚えのある一個前の白のホンダライフ。
去年、かなりの確率でポイント被っていた釣り人。
一旦通り過ぎることにする。
入ったのはこのストレッチで一番人気のポイント。
垂直護岸と斜め護岸の境目。
水際に立ち、水の状態を観察すると…
でったん茶色いやんか。
田植えが原因のコーヒー牛乳チックな色じゃなくて、雨が降らなくて悪化した色。
とりあえずスピニングから。
下流側。消波ブロックの上を狙ってみることに。
人差し指に糸を掛け、ベイルを起こし、バックスイングからの~…
ビュッ!パラパラパラ―――――…ポチャ。
太いフロロ特有のガイドを叩く感触。
飛ばね~!8ポンドフロロ使ってちょうどいい設定じゃなかったんかい!この感触、大好かん。
底を取って引いてくるものの、異常無し。
今度は上流に向かって投げてみる。
垂直護岸の下はリップラップで水深もあり、以前はチビバスとギルがたくさんついていた。
が、いちばん目に付くいかにもおいしそーなポイントでございます。
今回のバスブームで誰でもが狙いまくり、ギルさえ反応しなくなったのよね。
現に新し目のタバコの吸い殻落ちちょーし。
直前まで狙いまくられていることが分かるよね。
底を取り、チョンチョン跳ねさせ引いてくること数投。
プルン…
生命感。
張らず緩めずのテンションで待ってみるけど…持っていかない。
回収することに。
再度狙うけど、いきなし見切ったらしく、次のキャストからギルのアタリすらない。
扇形にランダムに投げるけど、何も起こらない。
いい加減飽きてきたけど釣り人は動く気配がない。
仕方ないので移動することに。
移動先はゴムの場所。
しか~し。
先ほどの釣り人がまだ狙っていやがった。
だから、少し上流にある消波ブロック帯を狙うことに。
ここはスピニングじゃちょっと心細いからベイトで狙う。
しばらく撃ち続けるけど、一切反応が無い。
テキサスにリグり直してみるかな?
とか考えているところで釣り人撤収。
本命ポイントに入る。
水際に立つと、足場が少し高い。
雨降ってない影響やんね。
コレ、スピニングで掛けたらハンドランディングできるか?
若干ビビリながらも釣り開始。
底を取って跳ねさせながら引いてくると、その数投目。
ブチブチ…ブチブチ…
イヤ~な感触。
障害物に根掛かりした糸、でったんあるやんか。こうなると魚が寄り付かんくなるっちゃん。
とはいえ、超絶久々のゴムの場所でございます。
どうにかして一本は出しときたいのよね!
頑張っていると、少し上流の岩の割れ目と思われるポイントで、
ゴッ…
ルアーが動かなくなる。
え~くそ!
明らかな根掛かり。
軽くあおるけど外れない。
足場は移動できない。
切るしかない。
サオと糸を一直線にし、スプールを押さえ引っ張る。
すると、
プチッ!
ロスト。
再度ノーシンカーをリグり直し、ルアーをセットする。
選んだのは4インチカットテールで色はシナモンノーフレーク。
ストレートセッティングで、シャンクには板オモリを巻く。
しばらく頑張るけど、ギルアタリすらない。
飽きてきたのでベイトにチェンジ。
目の前にある環状の何か。
その内側と外側を万遍なく狙う。
しかし、沈黙したまんま。
ベイトも飽きてきたので、スピニングにチェンジし頑張っていると。
護岸に沿って下流側に投げ、リフト&フォールで矢板の際を引いてきていると、ほぼ足元で、
コツン…
生命感。
小さいアタリだったからギルだと決めつけてしまっていた…が、念のためアワセてみると、
ジ――――――ッ!
直後、ドラグが悲鳴を上げた!
必死こいて巻くと、反転した時魚体が見える。
白い!っつーことは、バス!
沖に突進。
ソコには根があるっちゃん!
シビレ上がりながら潜られないよう巻き続ける。
根は回避したけど、何度となく突進を繰り返され、その度ドラグを引き出される。
その度巻きまくり、どうにかこうにか足元にまで寄せてくると、今度は深場に突進。
お約束の抵抗。
次の瞬間、
ガリガリ…ガリガリ…
いちばんしちゃいかん感触が伝わってくる。
ヤバい!矢板か杭で擦れよる!
恐怖でしかない。
いつ、プチッとイッてもおかしくない。
これ、取れんかも。
そんな気しかしない。
ランディングできる未来が見えない。
足元で何度も突進を繰り返す魚。
減水している釣り場。
水面が遠い。
どうやって取り込むかな?
水面から顔を出すと、かなりのデカさ。
スピニングだから、抜き上げは無理。
しゃがんで護岸にへばりつき、水面に手を伸ばす。
その間、何度も足元に突っ込んで、矢板の角で糸が擦れまくる。
いよいよヤバい!もう糸も限界やろ。
サオを立てると水面に姿は見せるんだけど、手が届かない。
もうちょい下りんと。
護岸をゆっくりと下りてゆく。
足元での突進を止めない魚。
マジ、勘弁してくれ~。
今にもバレそう。
ようやく届きそうな高さまで下り、手を伸ばすものの、突っ走られ取れない。
さらに数回突進を繰り返し…やっとのことで口の中に右手親指をねじ込んだ。
抜き上げてみると、これがデカい!
河川敷によじ登り、まじまじと観察。
腹に凹みは無い。
とゆーことは、♂?
かなり立派な魚。
口もボロくないし、魚体もキレイ。
とか思っていると、エラ孔から血が!
マジで?
口を開け、掛かり具合を見てみると、ルアーは見えている。
エラには掛かっていない。
目の裏辺りに掛かっている。
にしても結構な出血。
ごめんね、魚!
エラ孔からラジペン突っ込んでハリのシャンクを挟むけど、変な掛かり方していて外れない。
少しこねくり回したらハリの位置が少し動いたので、口の中に人差し指を突っ込んでゲイブ(ハリのカーブしている部分)を押すと外れてくれた。
出血は…止まっているっぽい。
元気でもある。
急いでカメラを起動すると写真を撮り、サオの模様で大きさを測る。
記念撮影も終わったので、できるだけ体勢を低くしそっと水に投げ込んだ。
お魚は勢いよく深場へと泳いでいきましたとさ。
それにしても活性高かったんやな~。アワセのタイミング、ゼッテー遅くなかったのにな。お願いやき、死なんでね!
特大サイズが釣れたので&いい時間なんで、これにて撤収だ!
帰って大きさを測ると47cm!
5本目の本命さんは今年の最大魚!!
これを機に、いっぱい釣れてくれると嬉しいな。
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