第118話 誕生日フィッシュはズーナマさん。
ついに前の川が田んぼ仕様の水位になったぁー!
結局冬場の減水時、こっち岸からのクランク一本も出らんやったなぁ~…う~ん残念。
といった心残りはありますが、増えたら増えたで別の釣りができまする。
後悔すんのは止めて、まずはタックル編から!
といいたいトコロなのですが、今回活躍したのは、
ギャレット・ディツアーエディションGDEC-622M+ミリオネアHL-SLC凛牙103
「今日の釣果~」では一、二位を争うお魚と相性のいいセット。なので、出演多数。直近では115話に出演しておりますし、111話では紹介もしております。だき、もうちょい経った頃にするとしまっしょうね。
とゆーわけで、今回タックル編は無し。
実釣編へと移ってゆきたいと思いま~す!
水位の上昇を確認したのが数日前の夜勤帰り。
住宅街を抜けて土手に上がると、
あ…護岸が見えんくなっちょー。水門閉まったんやな。
とゆーことに気付いたよねー。
そーなってくると、ワクワクが爆発するわけですよ。
嫌な夜勤をどうにかやり過ごして最終日。
勤務中、
ファンタジスタ YABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H
糸はフロロ16ポンド
今日はコイツを使うと決めていた。
眠気と戦うこと数時間。
昼飯を終わらすと、タックルの準備。
サオ置き場からお目当てのセットを引っ張り出し、10gテキサスをリグる。
ルアーはゲーリーヤマモトスーパーグラブ。色はスカッパノンブルーフレーク。
準備が終わったんで、歩いて釣り場へGO!
水際に立ち、川の様子を見る。
水位はフル満水より2~30cm低い。
水色は、いかにも上昇したばかりといった感じで茶色っぽい。
水面には大量の枯草。
そげん悪い条件じゃないな。
観察も終わったので、釣り開始。
時折デッケーコイが足元の水面近くを回遊している。
対岸に生えたガマの中でバシャバシャ音を立てて、産卵中の個体もいる。
ハヤかなんかの波紋も出ている。
なかなかの生命感に、
もしかしたら釣れるかもね。
な~んて期待してみたりするのですが、しか~し!
現実はそんなに甘くないのよね~。
2時間大マジで頑張ったのだけど、ギルアタリすらないとゆー有様。
どゆこと?
あまりの異常なさに飽きて撤収しちゃいましたよ。
そして、次の日。
サイクルを朝型に戻すため、眠さMAXなのを我慢して無理矢理午前中に起き、ボケ~っと朝飯を食っているとバーサン(母親、ね)が、
「あんた今日誕生日やんね。晩飯、ルミエールの握り寿司でよかろ?」
話しかけてきた。
そこで初めて誕生日だと気付き、
「あ…そっか。なら、それで。」
買ってきてもらうことに。
年食うと、誕生日の存在忘れるよね。っち、皆さんそげなことないですか?
なんとなく午前中を過ごし、昼飯食うと、
今日こそは釣ってやる!
ムクムクと海綿体に血液が充てんされるかの如く釣り欲が湧いてくる。な~んてこと書いたら、「50過ぎちょーくせに見栄張んな!勃ちもせんくせに!!」っち、ツッコまれるかな?まぁ、いっかぁ。
ワタクシのチ●ポ事情はこれくらいにしといて。
萌えに萌えて選んだのは、
ギャレット・ディツアーエディションGDEC-622M+ミリオネアHL-SLC凛牙103
糸はフロロ14ポンド
いつもの「魚との相性バッチシセット」でございます。
昨日、あまりの反応無さに心が折れたため、神頼み的な何かに走ったよね。
リグってあるのはヨレ対策したノーシンカー。
気分はキャロなので、リグり直すことに。
シンカーはナツメ型オモリ3号。
リーダーは30cm。
ルアーはゲーリーヤマモト4インチシュリンプ。色はスカッパノンブルーフレーク。
用意ができたので、歩いて対岸の水門へ。
到着し、川の様子を見ると、水面には膜がはっていらっしゃる。これっち乾燥した土の細かい粒子が風に飛ばされて川に落ちたことによるもの。タックル木端微塵に汚れるき、好かんっちゃんね~。
とはいえ、もう釣り場に到着したわけやし、釣りせんわけにもいかん。そもそも水がキチャナイとか気にしよったら釣りできんもんね。
コイも相変わらず泳いでいる。
ガマの中では産卵中で、はたきまくっている。
今日も生命感はバッチシだ。
さぁて、おっ始めますかな!
カチッ!
クラッチ切って、バックスイングからの~…
ビュッ!
振り切ると、
ヴ―――――ン…ポチャ。
分かっちゃいたけど、飛ばね~。
キャロなもんで回転しながら飛んでいくのはお約束。回ると飛ぶエネルギー相殺されちまうので、重いのに飛距離が出ない。
飛ばすコツはゆっくり目に大きくサオを振るコト。
何度かやっているうちにクセが付いてきて、問題ないくらいには飛ぶようになる。
サオが6.2フィートと短いけど、草は伸び始めたばかりなので草丈は低い。
投げる時、後ろをあまり気にしなくて済むのが良いよね。
このまま上流方向に数m刻みで釣り上る。
その途中。
消波ブロックが複雑に重なり合っていて根掛かりが多発するポイントに差し掛かる。
ゴリゴリした何かをスタックしないよう注意しながら通過させる。
根掛りしなかったことにホッとしつつ、何度目かの引いては止めて、のアクションで、
ブン…ブン…
待ちに待った生命感。
感触としてはブルーギルっぽい。が、本命さまでもこんなアタリは出るので念のため巻くのを止めて待ってみる。
数秒待つけど何も起こらない。
放したかな?
でも、居食いしている可能性はあるからサオ先ちょい上げて聞いてみると、
やっぱし!
重さが残っている。
大きくゆっくりアワセてみると、重さが乗って直後、
キュ―――――ッ!
水切り音と共に対岸方向へと突進される。
おっしゃ!乗った!!
強い。
リールを巻くけどなかなか浮いてこないから40cmは超えてそう。
ひたすら深場へと突進する魚。
重く強い突進をサオの弾力でやり過ごし、止まったところでリールを巻く。
これを繰り返し、ようやく足元。
魚体はまだ見えない。
さらにサオを立て、浮かせると…水面付近で反転した時、一瞬姿が見えた。
ん?茶色?細い?なら、バスじゃねーな。と、ゆーことは…。
再度浮いてきて姿が見えた!
バス釣りで最もメジャーなゲストさま。おヒゲと小さなオメメがキュートなズーナマさん。
せーの!で抜き上げた。
この釣れない時期。
ゲストさまとはいえ貴重なお魚でございます。
しかも今日は誕生日じゃ~ないですか!
ズーナマさん、祝ってくれたのね❤ありがと!
改めてじっくり見ると、ハリは上アゴの左側に掛かっている。
そして、反転時に感じたよりもはるかにデカい。
元気もいい。
地面で暴れる魚。
記念撮影(2年前の近況ノート「バースデーフィッシュ」に写真があるよ)しなきゃですな。とゆーワケで、お約束の顔ア~ップ!からの~全身。
ハリを外してもう一枚、パチリ。
記念撮影も無事終わり、逃がしてあげるために持とうとするけど超元気。
暴れまわって触らせてくれない。
こんな時無理して握ったら、きっとムナビレで刺されてケガをする。
危ないことはしない。
ズーナマさんには申し訳ないけど、あんよでチョンチョンと突いて這う方向を変えさせ、川へと導く。
護岸際にようやく到達。
ズルズル、ボチャン!
無事、帰ってゆきましたとさ。
まだまだ時間があるから折り返し地点の旧橋脚跡まで撃っていく。
しかし現実はでったん厳しくて…。
スタート地点に戻ってくるまで一切異常無し。
いい時間になっていたので撤収することに致しましたとさ。
帰って大体の大きさを測るとなんと60cm!←暴れまわり中、一瞬止まったので測ることができた。魚体が曲がっていたから正確な大きさじゃないけどね。
たしかに釣り上げたとき、いつもよりデカい気はしていたけど、ここまで大きいとは!
例年だと年明けてからこの時期までに10本前後は釣っているはずなのに、まだ3本。しかもその内訳はバス1、ナマズ2。
っち、バスよりナマズが多いとか…。
なんだか今年は苦労しそうな気がするな~。
でも。
スランプから脱出する時のキッカケはズーナマさんであることが多いのもまた事実。
と、そんな根拠がないことに縋ってしまいたくなるほど釣れんのよね。
このズーナマさんが幸運の使者であることに期待しつつ…おしまい。
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