第117話 2022年の初バスさん!

 前回のず~なまさんから約2週間。


 やぁ~っっっと、釣れたぁ~っ!


 ここまで、でったん長かったよぉ~っ!

 初バス3月16日とか、なんの冗談?

 こんだけしょっちゅう釣り行きよるのに、マジで有り得ん遅さやし。

 いやもうホント、このまんま釣れんのやないんかっち思ったよ。


 多分これ、河川工事の影響と寒波直撃による釣行回数の少なさが原因なんよね。

 いつもと違うことっちこの二つぐらいしかないし。


 日常に関しちゃ大したドラマは起こってないよ。だから、前置きはこれくらいにしときまして、タックル編から参ることに致しましょうそうしましょう!


 でゎでゎ。


 と思ったけど本日活躍したのは、


 タトゥーラエリートTAER731HFB+リョウガ2020


 112話で大活躍したばっかなんで、今回はやる必要ないっしょ。

 そのまんま実釣編に移っていきたいと思いま~す。


 09リョウガ2020が修理から戻ってきたので、


 仕上がり具合を見てみたい!


 と思ってしまうのが釣り人の本能ではないでしょうか?

 負荷をかけない状態でくるくる回してみたときはバッチシだったけど、実釣ではどーだ?


 飯食ったら準備。

 今日は、


 タトゥーラエリートTAER731HFB+リョウガ2020


 これ一本で勝負。

 とゆーのも、工事のため河川敷にクルマ入れられないのよね。さらに下流の大きな水門の広場に止めんといかんから、歩く距離が長ぇんだ。

 道具はできるだけ少なめにせんと重くてねぇ…年寄りにはキツイんだゎ。

 ルアーはゲーリーヤマモトのハガーをチョイス。色はブルーギルで、リグは完全なノーシンカー。


 準備できたので、ハイラックスに荷物をぶち込んで、いざ、フィールドへ!


 クルマを止めて、目の前にある水門とその周辺をとりあえずチェック。

 経験上、こういったゴージャスなポイントは居たら勝負が早い。

 落ち込み周辺から万遍なく狙うけど、魚からのシグナルは一切無い。


 流石、テレビに何回も出て有名になり、撃たれまくっただけのことはあるよね。


 呆れながら感心し、上流に向かって歩き始める。


 消波ブロック最下流部から護岸を下りて下の段。水際を上流に向かって撃ちながら進んでゆく。


 大きなカーブを過ぎ、入るつもりだったポイントが目に入って目が点。

 ポイントそのものに桟橋出現!←なんか、そう遠くない未来、この場所には橋が架かる予定らしい。


 とりあえず足場の横まで行き、撃ち続けていると、消波ブロックの間にルアーが入ってしまい、ロスト。


 糸の先端にはスナップスイベルを結び、気分を変えるためにルアーもチェンジしますぞ。

 選んだのはバックスライドホッグ。色は黒に赤ラメ。

 これでしばらく撃ちまくる。



 何事もなく1時間ほど過ぎた頃。

 真正面に投げ、流心付近にある障害物を通過中、


 コツッ…


 小さなアタリ。


 ギル?


 でも、小ささは問題じゃないのよね。バスの場合もフツーにあるからね。

 イチオー巻くのを止めて待つと、


 グッ…。


 サオ先が小さく、しかし鋭くお辞儀した。

 これ以上持っていかない。


 離した?


 サオ先をちょっと上げ、聞いてみると重さが残っている。


 流石にこれは食っちょーやろ。


 ひと呼吸置いてアワセたら、直後一気に流心へと突っ走る。

 重量感のある引き。

 あまりの強さにハンドルノブから手が離れて焦りまくったよね。

 再度、ノブに手をかけ巻きはじめると、


 キュ―――――ッ!キュッキュッキュッ…


 水切り音と共に鋭い突っ込み。

 サオを立て、強引にこちらを向かせると、


 ゴリッ…ゴリッ…


 イヤな感触が伝わってきた。

 糸の先を見るけど、まだ消波ブロックの際じゃない。


 なんで?


 と思ったけど、よー考えたらこの辺、何カ所かこぼれテトラあるんよね。


 擦られよるやんか!


 まさかの展開にビビる。


 ヤバい!かなりヤバい!!


 いくら16ポンドフロロとはいっても傷が入ると一気に弱くなるからね。

 糸を張ったまま巻くのを止めること数秒。


 ブンッ!


 弾かれるようなか感触が伝わってきて、糸が沖に向かって走り出す。


 おっしゃ!外れてくれた!


 リールを巻くと重さが失われ、


 ガボッ!


 水面で反転。

 模様が見えた。

 白いボディに黒いライン。


 バス!5カ月ぶりのバス!!


 さらに巻いて足元。

 糸が擦られたことを忘れ、反射的に抜き上げてしまったよね~。


 あっぶね~!オレ、何しよん?危なくバラすとこやったき…。


 でったんビックリしたき。


 ビックリはさらに続く。

 ハリを外そうと下アゴを掴み、ルアーを見ると…スナップが完全に伸びているじゃ~ないのよ!

 少し緩めると、ルアー口に掛かったまんまスナップとスイベルが分離。


 あっぶね~!バレんでよかった~。


 なかなかのドラマチックな展開やったけど、久々の本命さま。

 ハリを外し改めて見てみると、卵を抱えた綺麗な魚体。

 変な濁りが入っているから色白さん。日焼けが取れて冬眠中みたい。

 テンション上がりまくりつつカメラを起動し、写真を撮る。

 何枚か撮ったあと、サオの模様で大きさを測る。


 下アゴを掴んで、そっと水に浸け、解放してやると反転して深場へと消えてゆきましたとさ。


 めでたしめでたし。


 それにしても長かった!写真のデータを見ると、去年の10月22日がラストフィッシュやし。今日が3月16日やき、ほぼ5カ月。


 家に帰り、正確に長さを測ると44cm。

 今年の初バスくんは、なかなかの大物でした。


 これを機に、いっぱい釣れてくれると嬉しいな。




 リールはとゆーと、ちゃんと直ってました。よかったよかった。

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