第102話 やっぱしやっぱしスピニング。

 またまた釣れてくれた!

 ここんとこ、なかなかいーペースで釣れてるじゃ~ないのよ!


 とはいえ。


 やっぱしやっぱしスピニング、なんだな~…これが。


 いい加減、ベイトで釣りたいぞ!


 とか、釣れよーっちゃき、こげな贅沢ゆーたらいかんとばってん(荒川)がくさ。ここまで偏ったら吠えてみたくもなるのよね~。


 ベイトは100話で釣ったけど、それはそれ。

 ここ何回かの釣行ではスピニングの活躍する場面が圧倒的に多くなってきつつあるのでございまする。


 う~ん…これっちやっぱプレッシャーかな?プレッシャーよね?ゼッテー自分がヘタクソなだけじゃないよね?


 といったことを踏まえつつ、本題に入っていくとしまっしょうかね。


 でゎでゎタックル編、はっじまっるよ~!


 今回活躍してくれたのは、


 ブラックレーベルSSS6101MLXS+ルビアス2506。


 このタックル、どーやら直前の活躍は65話みたいでね。

 超久々の登場となっておりますです。

 だから簡単なおさらい、いっとくよ。


 まずはサオから。

 ブラックレーベルSSS6101MLXSは、一言でゆーと強いサオ。

 糸の使用範囲が5~12lb.とスピニングにしちゃかなり太い方。

 ルアーの使用範囲が1/16~1/2oz.と、これまたスピニングじゃ重い方。

 上限かなり大きいから、スピニングで考え付くほとんどのリグに対応できてしまうんだな。これ、マジありがたい。

 6フィート10インチっつー長さは遠投に貢献してくれるよね。

 自重がそんなに重くないのも好感が持てるポイント。

 ブランクスがかなり敏感で、アタリが取りやすい。撃ちのサオ特有の「コツ!」って感じの金属的なアタリが出るよ。

 といった長所がある。

 短所はブランクスのクリア塗装が弱いこと。これ、いつもブラックレーベル活躍回でボヤくっちゃけど、1年ほどしたら虫食い状に浮いてくんのよね。このサオも例外なく見た目が残念なことになっております。

 強いサオなので、超繊細な釣りは得意じゃないよね。ただ、そういった使い方するサオじゃないから短所とは言わないけどね。


 次にリール。

 07ルビアスといわれるモデルで、まぁ、古いです。

 割と上位機種になるのかな。フラッグシップモデル「イグジスト」のドライブギヤを採用しているのが特徴であり、売りでございます。

 ボディとローターがザイオンというカーボン繊維含有プラスチックでできているのも大きな特徴かな。プラスチック製なもんで大きさの割に軽いよね。

 回転性能はかなり滑らか。

 ドラグ性能もいい。

 プラスチック製なので、真冬の寒い時期冷たくなり過ぎん。これ、かなりポイント高いよ。

 プラスチック製なので錆びないのもいいよね。

 マグシールドベアリングが入ってないからメンテしやすい(自分基準)。←間違って注油しようものならマグオイルダメになって修理代かなり高くつく。

 コスパ高いのもいいよね。←安いわけじゃない。性能と値段考えると割安ってコト。

 といった長所があるよ。

 短所は塗装が剥げてくることかな。なんか、金属製のモデルより弱い気がするもんね。まぁ、性能とは無関係だから、自分は気にせんけどね。

 それよりも、古いからオーバーホールに出せんところがイケナイかな。結局買ってから一回も出さんずくやったもんなぁ~。これから壊れるかもなんに、どげんしよ。


 なんか巷では「名機」と呼ばれている機種らしく、中古人気が高いのだとか。たしかに買ってから一回もオーバーホールに出してないのに今なおメインとして十分使えているから、そーゆーとこも含め「名機」なんだろうね。


 こげな感じでタックル編は〆ようかな。




 続きまして実釣編、イッてみたいと思います!

 ハイラックスの真後ろのガラスのスモーク貼りが昼過ぎになんとか終了。

 ミラーのスモークは出来がイマイチでも、シワやら気泡が目立ちにくいのがいいよね!


 昼飯食って、しばらくボーっとしたあと行動開始。

 今日は日曜日。

 釣り場は人出がスンゴイことになっているだろうから、ゴムの場所は却下。


 下流の消波ブロック帯を狙うのだ!


 となると、繊細なタックルじゃダメ。


 けどでも。


 ここんとこ釣れないもんで、どーしてもスピニング率高いのよね。


 とゆーワケで、まずはスピニング。

 ブラックレーベルSSS6101MLXS+ルビアス2506

 糸はフロロ5ポンド。

 ルアーは3.5インチカットテールで、色はスカッパノン/スモールブルーフレーク。

 リグは板オモリ巻いたウェイテッドフックもどき。


 ベイトは巻きが、

 リべリオン661MHFB-G+スティーズA TW1016-CC

 糸はナイロン16ポンド。


 撃ちが、

 ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H

 糸はフロロ16ポンド。

 ルアーは2.5インチカバースキャットで、色はグリーンパンプキン/ブルーフレーク。

 リグはノーシンカー。


 こいつ等をハイラックスの助手席にぶち込んで、いざ出撃だ!



 到着し、スロープを下りるとゴムの場所に人はいない。

 一瞬、


 こっち入ろうかな?


 目移りしたんだけど、多分、この後次から次に人が押し寄せてきて、心無いバカから邪魔される未来が簡単に予測できる。

 大人しく釣りしたいのに、そげな目に遭うのはでったんイヤ。

 横から引っ掛けられるのとか耐えられそうにないし。


 後ろ髪を引かれる思いでこの場所をスルーし、河川敷を爆走。


 気分はパリダカだ!


 今回は四駆入れずに走ってみよう。


 こんなクルマに乗り始めると、いらんこと試したくなる衝動に駆られまくる。っち、これ自分だけかな?

 それはまぁいいとして。

 そのまんま走ってみるけど…イボる気配無し。


 タイヤデカいと走破能力高いんやね。新たな発見…っち、パジェロミニん時体験しちょるやんか!


 な~んて、しょーもないセルフツッコミはその辺にでもポ~ン!と置いといて。


 お目当てのポイントへとやってきたのだけど、対岸には二人も釣り人いやがる。

 これ見て一気にやる気が失せたので、さらに数100m下流へ。

 川がベンド(曲がった、とゆー意味ね。バス釣り人はすぐこげなカタカナを使いたがる)した先の消波ブロック帯を巻きで攻めることに。


 巻きのタックルのみをおろし、ヤツラがいなくなるまで巻きの時間。

 水際に立ち、水色を見る。

 雨が降ってないため変な濁り。そして水面には膜。

 水質、かなり悪いな。

 ピーナッツⅡの黒金をセットして、ランダムに、扇形に投げまくる。

 が、一切反応なし。

 糸が汚れ拾うからヤな感じ。

 フレームの内側も、糸も、ガイドもガッカリするほど汚れマクっちょーし。

 それでも我慢して頑張っていると、対岸を二人のヤローが歩いてゆく。


 ん?空いた?


 荷台にサオを放り込み、先程入ろうとしていたポイントまで戻るとやはり誰もいなくなっている。


 真後ろにクルマを着け、タックルを全部おろす。

 まずはクランクからやってみるものの…異常無し。


 まぁ、今まさに撃たれよったポイントやき、そう簡単には釣れるはずないよね。


 ならば、スピニングの出番!…なのだが、どーにも渋い。

 消波ブロックの上を引いてきたら、いつもだとギルアタリが出るのだけど、完全に沈黙。

 水面には茶色の膜。

 風向きの関係で吹き溜まったらしく、先ほどのポイントよりもさらに濃い。太陽に照らされた川面の光り具合がまるで違う。変な縞模様やし、跳ねている魚もいない。


 水質のせいかな?生命感全然ないよ?


 とは、バス釣り人の悪い癖。腕が悪いクセにすぐ他の原因のせいにする。

 しばらく頑張るけど、飽きてきたのでルアーを2インチヤマセンコーのプロブルーにチェンジ。っち、ほぼ最終手段やな。

 小さなルアー。

 完全ノーシンカーじゃPEみたいな飛距離は出ないから、小さめのスプリットショットを直前に打つ。

 狙うポイントは同じ。

 上流に向かって投げ、着底したのを確認すると、根掛らないよう跳ねさせながら引いてくる。


 すると。


 半分くらい引いてきたところで、


 プル…プル…


 今日初めての生命感はギルアタリ。

 でも、この釣れない中、ギルでも遊んでくれるのなら大歓迎。

 幸いにも今使っているルアーは極小サイズ。


 掛かってくれる可能性あるよね。


 期待しつつ少し待つ。

 サオ先を僅かに上げて聞いてみるけど…重さはイマイチ分からない。

 食わせの間は既に十分取っている。

 スナップのみの軽いアワセ。

 すると、


 ジ―――――ッ!


 突如ドラグが悲鳴を上げ、サオが大きく弧を描いた。


 マジで?この引きは絶対ギルじゃない。っつーか、かなりデカいでしょ!


 まさかの展開に焦りまくる。

 すぐさま巻き始めるけどドラグが出されて全然寄ってきやしねぇ。でも、巻き続けないと消波ブロックの隙間に潜られるからね。

 巻きっぱなしで強烈な突っ込みをやり過ごす。

 微妙に締め過ぎのドラグが怖い。

 少し緩めてもうちょい軽く糸を出されるようにしたいけど、右巻き&ヘタクソなもんで調整なんかできやしねぇ。


 これ、取れるか?


 いよいよ心配になってくる。

 バラシの恐怖と戦いながらも必死こいてリールを巻き続ける。

 浮き上がらせると消波ブロックの隙間に入られないように、慎重に。

 これでどうにか足元まで寄せてきたけど、やっぱし大暴れ。

 何度も何度も沖の方へと突っ走られる。

 その度に悲鳴を上げるドラグ。

 再度巻き直して、足元まで引き寄せる。

 これを何度か繰り返すと、魚体が見えた。

 まあまあデカい。

 満水に近いから、水面までは20cmほど。

 ハリは見えているから大きく浮いたタイミングで引き摺り上げた。


 よかったぁ…取れた!


 暴れる魚を取り押さえ、口に指をねじ込み持ち上げる。


 うん、いい魚!


 お腹には凹んだ形跡ないから♂かな?それともほぼ回復した女の子?


 そんなことはどーでもいーや。

 とにかく釣れてくれたことが嬉しくて。

 いつもの如く写真を撮って、サオの模様で大きさを測るとリリース。

 下アゴ掴んでしゃがむと水に浸ける。

 そっとアゴを解放してあげたらゆっくり深場に帰って行きました。




 只今17時半。

 まだまだ明るいので今度はベイトに持ち替えて釣り続行…するのだけど、そんなに上手いハナシは無いよね~。

 何やっても反応なっしんぐやし。


 スピニングに持ち替えてもそれは変わらなくて。


 結局いい時間になったため、撤収。



 帰ってちゃんと測ると38cm。


 そらー引くよね。


 でったん楽しゅーございました。


 ここんとこいー感じで釣れ続いております。


 なので、次こそベイトで!

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