第101話 やっぱしスピニング。

 ぃやっほぉ~い!

 あれから二日しか経ってないのに、また釣れてくれた!!


 この流れ、ついに調子出てきたっちゆーことなんかな?もしそうやったら嬉しいな!


 と、まずはでったんコフーンしつつ喜んでみました。



 今回活躍してくれたタックルはといーますと。


 ホーネット・デビルスナイパーHDS-671MLPE+セルテート2004


 っち、やっぱしスピニングやんか!


 おっと。

 思わずツッコんでしまいましたが、この釣れんご時世でございます。

 ん~なゼータク、言っちゃいかんよね。


 釣れてくれた魚には感謝!圧倒的感謝!!






 ここんとこ平和な生活送っておりますので、いつものみっともない愚痴やらなんやらは無ぅ~。

 このままタックル編へと移ってゆきまっしょーかね。

 とはいえ、ですよ。

 こいつら何度か紹介されているはずなので、今回はおさらい程度の簡単なヤツにしときまっしょう。



 まずはサオから。

 名前からして如何にもなPE仕様のサオですよん。

 特徴としましては、トップガイドから数えて2番目と3番目のガイドにLDBガイドとゆーPEラインが絡みにくい形状のガイドを採用しておりまする。

 こんな書きかたしたらPEしか使えない感じするけど、フロロやナイロン問題なく使えるからね。


 長所は、

 シャキッとしたブランクスでアタリが取りやすいよね。

 アクションがML(ミディアムライト)なのでパワーはある方やね。

 使用範囲が1/16~5/16oz.(1.8~9g)と結構重めのものまで扱えるから、あんまし気にせずリグ組めるのがいいよね。

 長さもそこそこあるから遠投も割と楽ちん。

 以上のような性能なのに売値1万ちょいやき、コスパはかなり高いよね。

 といった感じかな。

 短所は…まぁ、ないね。

 エントリーグレード付近の機種なので、「所有する喜び」とゆー面じゃ物足りない人いるかもだけど、素人が使う分には十分すぎる性能だと思います。



 次にリール。

 ダイワの汎用スピニングの中では上位機種。んで、アルミボディに限定すればフラッグシップやね。

 長所は、

 回転性能がとにかく素晴らしいよね。巻きはじめとかでったん軽いし。

 ドラグ性能も出だしが滑らかで、ゆーこと無し。

 アルミボディでスプールも金属だから重そなイメージだけど、そんなに重くないよ。

 っち感じ。

 最も基本的なことしか挙げてないけど、フラッグシップなだけあって、これらがすべて高レベル。よって、短所はない!っち言い切ろう。

 ただ、回転性能良過ぎるから、ハンドルの位置によっちゃ勝手に回ってスプールとローターの隙間に糸を巻きこむことがある。そこだけは用心しとかないと、糸に傷入るからね。

 こげな感じでタックル編は〆まっしょい。






 引き続き、実釣編さい移ってゆきますよん。


 本日はお休み!

 朝からハイラックスのスモーク貼りに励んでいるのでありまする。


 これまでずっとガラス真黒なクルマばっか乗ってきたもんで、室内丸見えなのっちどーも好きくないし、落ち着かんっちゃんね。

 気になりだしたら貼らずにはいられない。

 そげあるんなら買うときケチらんで、プライバシーガラス着けろよ!っちハナシなんやけど、自分でどーにかできるモンに金やら一銭も払いたくないやん。


 だき、スモーク貼り。


 朝飯食い終わると近所のルミエールに行ってスモークを買い、作業開始!


 が、しか~し!


 これがなかなか厄介で。


 型紙作る段階まではまあまあスムーズにいったんやけど、それからが…。


 広い場所が確保できなくてね~。

 型紙に合わせて切ることの難しさといったらもぉ!

 ズレルズレル。

 後ろドアの4枚切った時点でほぼ心折れたよね。

 でも貼らんわけにはいかんとですたい。


 貼り始めたら始めたで助手がいないもんだから、剥離フィルム剥がす時大変なんだわ。

 大体なら剥ぎながら霧吹きで石鹸水を噴霧して、再度剥離フィルムとスモーク本体がくっ付かなくしていくんだけど、それを全部自分でせんといかんのよね。

 少し剥いでは噴霧してまた剥す、の繰り返し。

 一人でやっていると折れ曲がりやすく、そこが傷になるんだわ。

 オマケに風が吹いて、濡れてないところ同士がくっついてクシャクシャになったりもしやがるし。


 貼る作業もこれまた大変で。

 っちゆーのもパワーウインドーのガラスっち上の方はいーっちゃけど、下の方が…。ガラスに密着したゴムがあるもんで、これをこじ開けて隙間にヘラで押し込まないかんっちゃん。一人でしたら(警告!セ●ズリのことじゃないよ!!)シワが入りやすいんよね。


 あと、裏表間違えてパーにするし。


 そんなこんなで、まるっと2本パーにしたよね。

 んで、苦労した割にイマイチ出来が夜露死苦ないとゆーね。


 それでも満足…否、妥協しとかないと、再度剥がして貼り直す元気なんかないからね。そげな精神状態で貼り直しても、次上手くいく保証とか全然ないし。


 この時点で割と詰んだ。


 こーなるともぉ、諦めて昼飯食うしかないよね。



 無事、昼飯も食い終わり、ボーっとしていたら、ムクムクと釣り欲が湧いてくる。


 天気は…曇っちょーな。

 そげん暑くないし、平日やし、人がおらんなら釣れるかもね。どこ行くかな?


 納車したばかりだから、クルマに乗ってまわりたい。

 なら、場所はゴムの場所か、その下流の消波ブロック帯。


 場所は決まったから、次はタックルの準備。


 まずは巻き。

 リベリオン661MHFB-G+スティーズA TW1016-CC。

 糸はナイロン16ポンド。


 なかなか釣れんやろうきフィネスは必須。

 今日はベイトフィネスじゃないでスピニング。ヘタクソやし、ゴムの場所も消波ブロック帯も障害物だらけやき、パワーフィネスじゃないとね。

 ホーネット・デビルスナイパーHDS-671MLPE+セルテート2004。

 糸はPEの0.8号。リーダーはフロロ12ポンド。

 ルアーはディッシュワームで色はグリーンパンプキン(スモールブルーフレーク)/チャート(スモールパープルフレーク)…っち、ナゲーな。

 リグはスプリットショット。


 フツーのベイトもやりたい。

 ブラックレーベルPF701MFB+アルファスSV105SH。

 糸はフロロ12ポンド。

 ルアーは4インチシュリンプで、色はグリーンパンプキンシード。

 リグはいつものノーシンカー、に見せかけたウェイテッドフックもどき。


 こいつらを、ハイラックスの助手席にぶち込んで、いざ出撃だ!

 毎回思うけど、便利悪いよな~。これ、何人かで釣り行くとき、助手席完全につぶれるやん。


 途中、土手走っていて暑かったもんで助手席側開けようとしたら、スイッチ間違った!

 午前中スモーク貼ったばっかの左後、うっかり触っちまったよね~。

 触った瞬間、


「グシャ…」


 でったんイヤな音。


 うっわ~!やっちまったよ!


 ゴムの場所に着くと、ソッコークルマ降りて見てみる。

 すると…


 あ゛~~~~~っ!


 ガラスの下の方、気泡まみれ。

 こんなのもう泣くしかないじゃない。

 とりあえず積みっぱなしにしといたゴムヘラで空気押し出してみたけど、スモークの表面乾いているし、それなりにくっ付いているので綺麗には押し出せない。


 あ~あ、ウィンドーロックしとけばよかったよ。


 とか考えても、時、既に遅し。

 後の祭り。アフターカーニバルでございます。


 もぉ、いいや。


 諦めたよね。

 う~ん、毎回のことながら、ツイてないよね~。



 入りたかったポイントには誰もいない。

 ならば本命ポイントには手を着けず、少し上流の足元に消波ブロックが入っている実績場から。


 ここでやるのは巻き。

 巻きのタックルのみをおろし、水際に立つ。

 水色を見ると…田んぼの濁りがうっすらと入っている。


 目立つ色がいいな。ならば、ピーナッツⅡのブルーバックチャート。


 コイツをセットしておっ始める。

 狙うのは消波ブロックの上っ面。

 上流向いて、


 カチッ!


 クラッチを切って~、バックスイングからの~…ビュッ!


 ヴ―――――ン…ポチャ。


 消波ブロックの際と思われるところに着水。

 一定速度で巻いてくると、たま~に飛び出たブロックにヒットする。


 う~ん、釣れそう❤


 でも現実はそんなに甘く無くて。

 しばらく扇形に投げマクるものの、一切反応なし。

 巻きの釣りは勝負が早い。


 これだけやって反応が無いんなら、今日はお魚さん、巻きモードじゃないね。


 自分でも巻きモードじゃなくなってきたため撃ちにチェンジ。


 オキニーポイントである環状ストラクチャーに移り、まずはスピニングから。


 真正面より若干下流側に投げると糸が思いっきり風に流される。


 う~ん、PE、風強いと使いにくいな。


 着水する前に余分な糸を回収し、サオ先と着水ポイントをなるべく一直線にする。

 糸の動きを見ながら着底を待つ。

 ゆっくり引き込まれていた糸が止まると小刻みにサオ先をあおり、跳ねさせながら引いてくる。


 よく根掛かってロストするストラクチャー周りをチェックする…ものの、全く異常無し。



 扇形にランダムに撃ち続けることしばし。

 ほぼ真正面に着水し、少し下流側に流され着底。

 このポイントの中でいちばん根掛かりする、鋼管を組んだみたいなストラクチャーを越え、フォール。

 着底し、数度サオ先を上下させて浮かせ、フォール。


 すると…。


 着底と同時に、


 ブルブルッ…ブルブルッ…


 生命感。

 この元気良さは多分ギル。

 掛かってくれるコトを期待しつつ軽くアワセると、


 キュ―――――ッ!


 いきなし水切り音と共に突っ走られたよね。


 うぉっ!何が掛かった?


 完全に無防備からの突進だったので、焦りまくる。

 底は障害物だらけ。

 巻いて力ずくで引き剥がす。


 こげな時、パワーフィネスはいいよね!


 と思ったのも束の間。

 今度は上流方向にある岩状の障害物に突進。


 キュ―――ッ!キュッキュッキュ!


 糸が水を切る音。


 強っ!


 ドラグはほぼフルロック。

 伸されそうになっていた。


 やっぱサオが弱いな。


 リールは巻かずに突進をやり過ごす。

 止まったところで再度リールを巻き始めると、一気に浮いて重さがなくなる。


 飛ぶ!


 急いでリールを巻き、テンションをキープ。

 水面付近まで浮上すると反転。

 波立つ水面。

 魚の色が見えた。

 白っぽい魚体の真ん中には黒い帯。


 バス!


 再び潜る。

 足もとの杭に向かう感触。ここの魚のお約束な抵抗。

 巻くのを止め、耐える。

 止まったら巻く。

 既に足元まで寄ってきているけど、まだまだ弱っちゃいない。

 何度も何度も足元の深場に突進される。

 今使っているのは小さくて細軸のハリ。


 こんだけ引かれたら糸が切れんでもハリが伸びてバレるかも。


 イヤな予感しかしない。

 何度目かわからないほどの突進の後、やっとのことで浮上する。

 サオを立て、寄せるとお魚さんが見えてきた。

 痩せているけどデカい。

 さらにサオを立て、護岸に接岸させると口に右手親指をねじ込み…


 取った!


 抜き上げて魚体を観察。

 お腹の凹みが既に回復しかかっているアフター回復系の女の子。

 ハリを外そうとすると、体はキレイだけど口が…。

 パーツが一部欠損し、下アゴは一度真ん中が折れて治った形跡。

 いびつさが痛々しい。

 オマケに口からはもう一本糸が出ている。

 呑まれて手に負えないから切ったのか、バラしたのか、理由はわからないけどとにかくこのままじゃかわいそう。

 自分が掛けたハリを外し、口から出た糸を引っ張ると、喉からジグヘッドが出てきた。さらに引っ張るとハリのシャンクも見える。


 なんとかなりそう。


 エラ孔からペンチを突っ込んでハリを挟み、ねじってやると取れた。

 出血はない。

 取り除いたルアーを見てみると、ハリはだいぶん錆びていて、ワームも劣化が進んでいる。


 かなり前に掛かったものやんな。



 この後、記念撮影してサオで大きさを測るとリリース。

 手を放した瞬間すごい勢いで深場へと帰っていきましたとさ。


 思ったより元気でよかったよ。っち、あ!大きさ測り忘れたやんか!



 只今の時間15:50。

 まだまだ時間はあるので追加だ追加!


 気持ちを切り替えタックルやルアーをとっかえひっかえ頑張ってはみたものの、結局は追加ならず。

 いい時間になったので撤収ぅ~。




 それにしても近頃の釣れ方ときたら…。

 こんな弱い釣りにしか反応せんトコロを見ると、魚たちの警戒心MAXなんやろーね。しかも新型コロナ流行って釣り人アホみたいに増えたから、なおさらよね。

 おかげで傷だらけの魚も増えた気がする。


 釣りしている皆さん、切られた場合はしょうがないとしても、取り込めた魚は出来るだけ優しく扱ってあげましょうね。




 魚はサオと並べて撮った写真から大きさ割り出してみたら、43~44cmぐらいやね。

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