第100話 祝、100話!入魂は前の川で!!

 おっしゃ!入魂性交!


 お~っと、間違えた。


 成功だぁ!


 しかも。


 100話目に到達じゃ~ないですか!


 祝!100話!! ←あえてココ強調して「2年以上前のハナシ」だとか「毎回似たようなハナシ」という、ワタクシにとって都合の悪い事実からはなるべく目を離させる作戦。


 それにしてもなかなかウマいコト重ねてきたよね。


 すごいぞ、自分!やればできる子だ。 ←「子」じゃない。自慰さ…じーさんだ。


 と、今回も間違いだらけなわけですが、ん~なことは気にせずに「おめでたい尽くし」のお話、おひとつどーぞ!!




 まずはタックル編から!と言いたいトコロなのですが、全て紹介済み。

 なので、今回もタックル編は無し。


 このまんま実釣編へと移ってゆきますぜぃ。


 只今のシフトは早番。

 家に着くのは16時ちょい過ぎでございます。

 晩飯まではまだまだ時間があるからマッタリすると寝てしまう。ここで寝てしまうと夜寝れんくなって徹夜したりするっちゃんね。あと、ヒマやき必ずお菓子食うんよね。で、肥えるんよね。


 これらの問題を回避するためには…釣りに行かなきゃだ!


 さてさて。今日はどんな釣りするかな?


 天候や何や、考えてみる。


 本日は晴天なり。


 気温は…数日前、寒の戻り的なサブい日あったけど、それからは温い日続行中。なら、水温も上がっているはず。


 となると!


 バス釣り人としては巻きたくなってくるよね~。知らんけど。



 ここ数日、田んぼでは代掻きが慌ただしくなってきており、川の水は日に日にコーヒー牛乳みを増していっておりまする。

 今のうち釣っとかんと、これ以上濁りキツくなったら魚がルアー見っけきらんごとなるき、釣れにくくなるっちゃんね。


 といった言い訳は置いといて。


 帰りチラッと見た限り、入りたいポイントに人間の姿はなかった。


 誰かに入られる前に入らなくては!


 ソッコー庭の定位置にクルマを停め、コンタクトを外すとメガネにチェンジ!

 急いで道具を引っぱり出す。

 巻く気満々なので、


 リべリオン661MHFB-G+スティーズA TW1016-CC


 これ一択。

 プラグのバッグをπ/に掛け、チャリに乗って土手に出ると、


 ゑ~…。


 ガックシ。

 人間おるじゃ~ないのよ!

 ここ最近見かけるようになった北九ナンバーの黒い初代のタントカスタム。


 この時間に釣りできる人間。そしてダイハツ車…トヨタの社員やな。


 コヤツの動きを見ていると、かなり弱い釣りをしているっぽい。

 ベイトだけど、ジクジクとサオを動かしていることからネコリグかヘビダンかテキサスか、なんかそげことやりよるっちゃろ。とゆーことは、この場所から動かないはず。


 チャリを止め、水門の扉にワイヤーロックをかけ、その人間と干渉しない位置に入り、おっ始める。


 最初に選んだのはラトルインワイルドハンチのライムチャートダズラー。

 この前ここでコイを掛けたヤツで、なおかつここで50UP釣った(52話参照)実績ルアー。


 時期的にまだ草は浅いので、対岸を撃ちながら上流へと釣り上がっていく。


 約5m刻みで移動しながら投げては巻き、を繰り返し、折り返し地点と決めていた旧橋脚跡があるところまでやってきた。

 途中、怪しい反応が一度だけあったけど、それ以来何も起こりゃしねぇ。


 飽きてきたのでルアーをチェンジ。選んだのはファットAの赤いザリガニカラー。

 ほんのこの前、釣りビジョンのバス番組「5L ton」で「春は赤が効く」みたいなこと言っていたからちょっと信じてみたんだよぅ。

 が、しかし、何も起こらない。

 見事、テレビに騙された。

 でもいい。

 騙すより騙された方が!っち何の話し?


 ファットAも反応がないから飽きてきた。

 今度はハードコア・ミノーフラットのクラウンにチェンジ。

 トゥイッチやタダ巻きで誘うけど、何も起こらない。


 どんどん替えていきますよん。


 フェイス87のブルーギルにチェンジ。

 フラットと同じ感じで引くけど異常無し。


 再びクランクベイトに戻す。

 選んだのはCB100のワカサギカラー。

 しかし、何も起こらない。


 ほぼスタート地点まで戻ってきたところで再度ラトルインワイルドハンチのライムチャートダズラーにチェンジ。


 相変わらずヤツは釣っていやがる。


 はよどっか行かんかな?


 別にそのポイントに入りたいわけじゃないけど、近くに人がおるのはなんか好かんのよね。

 自分、基本一人で釣りたいタチなんよ。


 とかゼータクなコト考えながら、投げては巻いて、を繰り返す。


 フルキャストで対岸ちょい手前ぐらいまで飛ぶルアー。


 う~ん、なかなか気持ちいい。本気汁出ちまいそうだ。


 時折伝わってくる底を叩く感触に注意しつつ、扇形にランダムに撃ってゆく。


 先程のルアーチェンジからちょっとして。

 真正面に投げ、あと少しで回収しようかというような距離。おそらくこちら側の水際から10m前後だったと思う。


 モゾモゾ…


 ワームみたいな違和感が出始める。


 ん?


 意識をサオ先に集中させ、そのままのスピードで巻き続けると、


 ゴッ!


 突如、引っ手繰るような衝撃が伝わってきた。


 食った!


 アワセると下流方向に突進が始まり、サオがバットからブチ曲がる。


 強い!


 水が濁っているため正体が分からない。でも、この前のコイのようなひたすら重い感じの引きじゃない。

 強引にリールを巻くと、水面付近まで浮いてきて反転。

 銀色の魚体。

 真ん中には黒い帯。


 バス!しかもかなりデカい!


 さらに巻くと


 バシャバシャ!


 ド派手なエラ洗い。


 この音により隣で釣っている人間がヒットに気付いてしまった。

 よくない展開。

 自分の動作は明らかに巻きやもんな。


 釣り方バレた!次回、ゼッテー真似される。


 この釣れん時期。

 真似したくなる気持ちは分からんでもないけどね。


 ともあれバラさないよう慎重に、かつ強引にファイト。

 そんなに遠くで掛かったわけじゃないので、既に足元。

 反転した際、ルアーの咥え具合が確認できた。

 リアフックが上アゴ、フロントフックはエラブタに掛かっている。


 この掛かり方やし、16ポンドに巻き替えたし、大丈夫やろ。


 サオを立てて抜き上げると、危なげなくぶっ飛んできた。


 うん。パワーも申し分ない!16ポンドナイロンやき危なげもない。


 暴れる魚を取り押さえ、ハリを外してバス持ち。

 改めてまじまじ見ると…お腹に不自然な凹みはなく自然なカーブ。

 ということは♂かにゃ?


 いつもの如く、スマホのカメラを起動させ記念撮影。

 大きさを測ったら、バイバイ。

 満足したから少し早いけど撤収することにしましたとさ。

 めでたしめでたし。


 今年初の前の川フィッシュは巻き。しかも新しいサオに入魂と、嬉しいコト尽くし。


 よーと考えてみたら、前の魚から一週間も経ってないぢゃないか!


 これを機に、冬釣れんやった分、取り返したいな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る