第73話 初バス。
転職して初めての年末年始はといいますと…当たり前に出勤でございました。
今度の会社っち三交代やき土日祝祭日全くカンケー無っしんぐなんちゃね。だき、正月休みももちろん無し。
人生初の正月出勤。
最初シフト確認したときは「正月に仕事とか、何の冗談?」とか思ったんだけど、班長のハナシを聞くと実は美味しいってことが判明したのよね。
どのように美味しいのかとゆーと、結構な手当が出る!
「年末年始手当」とゆー名の特別手当が出るのよ。
一覧表を見るとこれがまた結構な額でね。
対象になるのは28~5日。
31~3日が5000円/日、その他が3000円/日なのだそーで。
自分の班の出勤日は30~3日。
と、ゆーことは?
5000円貰える日が全部被っているじゃ~ないのよ!=最高額GETぢゃないか!
それに加え、業務は正月仕様。
計画表に目を通すと真っ白。処理が無いのですよ!
プラントの運転が無いとゆーことは、それに付いてくる作業が全て無いとゆーことで、「超絶楽ちん!」ってことになるのですよ。
突発的な作業(事故的な何か)が無い限り何も無い。やることといったら日常点検のみ。
一日の仕事量は正味1時間足らずってことなのよ。
会社に出てきてほぼ一日スマホいじくっているだけで手当GETできるのだから、こんな美味いことは無いよね❤
実際年末年始の業務が始まってみると、想像していたよりもはるかに楽ちん。
朝、日常点検したらマジであとはな~んも無い。帰るちょい前にもっかいチョロッと見回りしたら一日の仕事はおしまい。
結局突発的な仕事も一切なく、こんな調子で五日間終わったから完全に丸儲け。
こんなので金貰えるんだったら正月休みなんか無くてもいいよね!
元旦がまた面白くてね。
7:00の朝礼終わったあと、なぜかみんな防寒着を着てダッシュ。
「みんな走ってどこ行ったんですか?」
班長に聞くと、
「あー、あれ?初日の出見に行きよんよ。」
だって。
んで、
「オレらも行くよ。」
とゆーことになりましたとさ。
こんな時って工場全体見回る仕事している人たちが絶景スポットには詳しいんだよね。
おかげで完全に出遅れ、外履き無くて外に出られやしない。
結局、外履き残っていたのは乗り出してやっと見えるようなハズレ場所で、もちろん自分たちの他は誰もいない。
他に選ぶ余地なんか無いからとりあえずここで日の出を待つことに。
太陽が出る位置確認すると、嫌がらせの如く一際高い山のほぼ頂上。
周囲は完全に明るくなり、関門海峡行きかう船や水面は日光反射しマクっているのに太陽出てこない。
地上数10mの建屋の屋上は爆風。
防寒着は着ていない。
日の出の時間を20分ほど過ぎ、やっと見え出した頃には吹き曝され過ぎてすっかり冷え切ったとゆーオチが待っていたよね~。
証拠写真を撮るとダッシュで食堂兼休憩場所に戻り、コーヒー淹れて温もった。
あ゛~…マヂ、風邪ひくかと思ったよ。
それにしても。
ほぼ全員が仕事そっちのけで初日の出見るとか…いーね!
自分はそーゆーノリ、好・き・だ・ぞ❤
そーいや新幹線基地で働いていたときも似たよーなことあったな。
そん時は初日の出じゃなくて皆既日食だったけどね。
数日前からみんな日食観察セットを用意しているのよ。
んで当日。
日食が始まる時間になると、それまでうるさかった工場の音がパッタリと止んだもんね。
建屋の外には黒い板かざして観察している人多数。
誰一人として仕事なんかしちゃいないし。
工場のストップは日食終わるまで続いたよ。
といった前置きはこのくらいにしといて。
ボチボチ本編、参りましょーかね。
んじゃタックル編、に、いつもなら移っていくんだけど、今回活躍したのは
ブラックレーベルPF701MFB+アルファスSV105SH
前回と全く同じセットなんだな、これが。
しかもルアーはゲーリーヤマモト4インチシュリンプと、活躍したもの尽くし。
よって今回のタックル編は無ぁ~し。
タックル編をサクッとぶっちぎったところで実釣編、参りますよ!
明日の夜から五日間は夜勤なのでイヤさMAX。
これゎもぉ現実逃避するしかない!
幸いなことに外は晴れていて温い。
ならば!
釣りに行くしかないじゃ~ないですか!っち、それしかないけどね。
サオ置き場を見ながら考える。
今日はフツーのベイトで釣りたい!とゆー欲望を満たすために選んだのは、
ブラックレーベルPF701MFB+アルファスSV105SH
と、
ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H
っち…なんかもぉファンタジスタとリョウガ1016Hのセット、完全にフツーのベイト枠やし。重いルアー扱うのに買ったんやなかったんか~い!
セルフツッコみしてみたところで場所選び。
とはいえクルマ乗り入れられて、先行者いてもちゃんと釣りができて、なおかつ釣れる可能性がある場所といったらゴムの場所かその下流の消波ブロック帯くらいしか思いつかない。
結局人の入り具合でどちらか決めることにした。
場所は決まったのでルアーをセットする。
ブラックレーベル+アルファスには4インチシュリンプのブルーギルカラー。
ファンタジスタ+リョウガにはドライブスティック4.5インチ。
どちらのハリにもシャンクには板オモリを巻いてある。
準備が済むとアルトにタックルをぶち込む。
そしてゴムの場所へGO!
スロープを下りると案の定河川敷はドベドベ。
ハイエースだったら確実にアウトでした。
先行者がいるのでゴムの場所はスルー。
河川敷を爆走し、消波ブロック帯へ。
考えていたポイントは空いていたのでクルマを止めてタックルをおろし、釣り始める。
まずはブラックレーベルPF701MFB+アルファスSV105SHから。
しばらく頑張ってみるけど今日はなぜか場所的にシックリこない。
ランガンしてみるか。
という気になって、普段やらない芸風を試すことに。
下流方向へ約5m刻みで移動しながら真正面を撃ってゆく。
二回ほど移動した、スタート地点より10数m離れた位置。
対岸付近にぶち込んで引いてくると、途中抵抗を感じる箇所がある。通過する時、モッサリ重くなるからなんか柔いもん…枯れたススキとかそんな感じのが沈んでいるのかも。
何投かするうちに沈みものの全貌が明らかになってくる。高さはあまりなく、流れの方向に2~3m、幅1mといった感じ。これの向こう側に撃ちこんで底を取り、チョンチョン跳ねさせながら横切らせる。
その数投目。
沈みものの上を通過中。
止めて底を取った瞬間、
コン…
サオ先に小さいけど明確なアタリが伝わってきた。
食った…
巻くのを止めて待つと、
グッグッグッ…
ゆっくりサオ先が絞り込まれてゆく。
一呼吸おいて、アワセを入れる。
直後、重さが乗って突進が始まった!
かなり強い!
タックル的には割と弱い部類なので、力任せのファイトはできない。
サオを立て、弾力で突進をやり過ごしたら巻く。
これを繰り返し、足場から5~6m沖にある消波ブロックの際まで寄せてきたとき、重さが急激に失われ始める。
飛ぶ!
大急ぎで巻いて余分な糸を回収すると、水面付近で反転。
姿が見えた。
白っぽい魚体の真ん中に黒のライン。
バス!
今度は急速潜航し、
ガリ…ガリ…ガリ…
消波ブロックの角で糸が擦れる感触。
イヤな振動がサオに伝わってくる。
今の突進で確実に傷が入っただろうから、これまで以上に慎重なファイトしないと切れる。
突っ込まれたら耐える。
引きがおさまったら巻く、を数度繰り返し、やっと姿が見えだした。
足元にある消波ブロックの隙間に潜ろうと、突進を繰り返す魚。
サオを立てて躱し、水面に顔が出たところで一気に抜き上げる。
幅30cm程の足場の上で暴れまわる魚を取り押さえ、口に左手親指をねじ込む。
下アゴを掴んで持ち上げてじっくり観察。
エラブタに傷はあるけどまあまあ肥えたキレイな魚。
ハリを外すために口を見てビックリ。
唇の皮一枚、すくうように掛かっているだけだった。
温いのに食いが浅いとゆーことは、恐らくだけどプレッシャーによるショートバイト。
口、切れんでよかったぁ~。
安心するとともに、
オレ今、抜き上げたよね?あっぶな~!糸、切れんでよかったよぉ~。
アホなことをしていたことに気付き、思わずゾッとする。
危うく初フィッシュバラすところやった。
ともあれ初日が出た!
いつもの如く何枚か記念撮影し、指を広げて測ると約二回分。40cmぐらいありそう。
サオの模様で大きさを測ると下アゴを掴んで水に着けてあげ、そっと指を解放。
ゆっくり深場へと消えてゆきましたとさ。
糸に傷が入ったからその部分を切ってリグり直す。
早い時間に出てくれたから、
よし!もう一本!!
調子こいて追加を期待するのだけど、そこは冬&ハイプレッシャー。
あとが続かない。
暗くなってきたので撤収となったのでした。
帰って測定すると38cm。
なかなかの魚じゃ~ないのよ!
本日は1月11日。
二回目の釣行で初バスGET!
幸先良いぞ!
年々プレッシャーが増しているこの状況。今年はこんな感じで釣れ続いてくれたらいいけどな。と、切に思うのでした。
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