第74話 今年の二本目は巻き♪
やっと二本目が出た!
ドピュッ❤とばかりに、出た!!
っち、何なんかコレ?
初フィッシュから一カ月以上もかかっちょーやんかっちゃ!
今までこげなことなかったんに。
なんぼ釣れんだっちゃ週一ペースぐらいでは釣れよったんに…冗談キチィばい。
まぁ釣行回数極端に減ったうえにプレッシャー高いき、どげんしようもないんばってんがくさ。
…とかなんとか、自分の腕の悪さは目一杯棚に上げ、愚痴ってみましたが。
夜勤も無事終わったぞ!今日明日で夜型から朝型にパターン戻すぜ!
な~んて意気込んではみたものの。
夜勤の間はちゃんと眠れていなかったこともあって、どーしても変な時間にキョーレツな眠気が襲いかかってきやがるのだよ。
帰ってから飯食って横になっていると…呆気なく睡魔に敗北しちまったよね~。
で、2時間ぐらい爆睡して目が覚めると結構な空腹感。けどでもイマイチ自分で作るモードじゃなかったりするわけで。
しょーがないから近所のラーメン屋行くことにしちゃりましたよ。
食い終わると15時過ぎ。
マンガでも読んでダラダラ過ごそうかとコト考え隣町の本屋までわざわざ行ったのだけど、イマイチ読みたいと思えるモノが無い。
しょーがないから帰ることに。
完全にやること無くなったぞ。
このまんま何もせずボケーッとしていると、また寝てしまうのはほぼ確実。
そうなると夜寝れんくなって明日もまた同じこと繰り返す可能性大。パターン戻せないまま徹夜で出勤ってことになっちまうんだな~。
だから何としてでも起きとかないと!
外は晴れ。
風は強いがかなり温い…となると。
※春爆。
※)産卵直前の荒食い。これに当たったらでったん釣れる…らしい。自分はそれらしきヤツ、一回しか当たったこと無いけどね。
そんな素敵ワードが頭の中でグルングルン回りだすのですよ。
只今16時過ぎ。
晩飯までには中途半端に時間がある。
んじゃ、釣りに行くしかないじゃない!
でも。
いつ爆発的に眠くなるか分からんき、クルマは運転したむないのよね~。
歩きで行ける釣り場といえば前の川。
前の川のこっち岸で、頑張ってみぃ~るよ♪優勝でき~なかったスポーツマンみたいに、ちっちゃな根性身に着けた~あぃはぃはぃはぃはぁ~ぃ♫はぃはぃはぃはぃはぁ~ぃ♬by岡村靖幸「カルアミルク」より
場所は決まったので釣り方。
ここまで温いとやっぱ巻き、イッときたいよね~!
とゆーワケで、
ブラックレーベルFM701MHFB+スティーズA TW1016-CC
の出番だぁ。
サオ置き場からコイツを引っ張り出す。
そして…タックル編に移るのだ!
このタックル、直近だと60話に登場しているので簡単な説明だけすることにいたします。
サオはかなりパワーがある巻きのバーサタイルやね。
使用範囲が1/4~1・1/2oz.(7~42g)と広いため、たいがいのルアーをカバーできますよん。
糸も12~25ポンドと太いヤツ使うことができまぁす。
長さは7フィートとまあまあ長く、遠投も効くかな。
バットのパワーが強いから、丸々肥えた50UPでも抜き上げられるよ。
カタログには書かれてないけど撃ちもそれなりにイケるんだなぁ。
とまぁ、いいこと尽くしのサオなのですよ。
短所は丸型ベイトをカッチリ固定できないこと。固定できてないと大きい魚掛かったときリールがサオを中心にして左右に動くのよね。だから使用感がヒジョーに悪い。これ、リールシートの形状が合ってないのと固定する部分の可動範囲の最小が大きいことが原因で、対策としてはリールシートとリールフットの間にアルミ板やプラ板を挟み込むんだけど、それでも完全には抑制できなくて…巻きのサオなのに巻きに特化した丸型ベイトがちゃんと固定できんげな、マジ、設計おかしいやろ!
あと、軽いルアーは扱いにくいかな。下限が7gってことにはなっているものの、太い糸(16ポンド)巻いたリール組んだ場合、空気抵抗にもよるけどかなりキツイ。12ポンドくらいの細い糸にすれば少しは扱いやすくなるかもだけど、これやっちまうとパワーでねじ伏せられんくなっちまうからサオの旨味が減るし、根掛かりの回収率も下がる。
あとは、経験上スピナーベイトのバラシが多い…希ガスる。まぁこれはサオの特性とゆーよりも、ハイプレッシャー化によるショートバイトが原因だと思うけど。
以上のような短所っぽいものがあるにはあるけど、リールに関しちゃロープロ使えば解決する。軽いプラグはメインじゃ投げないし、スピナーベイトも見破られた感ハンパないから最近では出番がめっきり減った。よって、短所を実感する場面は少ないのよ。
リールはシリーズ中最もタフな使い方を想定してある機種。
セットプレート、フレーム、サイドプレートといったメインのパーツがアルミでできていて、ドラグ力は6kgに上げてある。←ノーマルスティーズはマグネシウム製でドラグ力は5kg
ブレーキはマグフォースZだから、バックラッシュしやすいけどSVみたいな引き摺った感無いのがいいよね。←比較機種はT3SV、アルファスSV
90mmのロングパワーハンドルが採用してあるからファイトがしやすいよ。
ちっこくて握りやすいのもいいよね。
「CC(クレイジークランカー)」ってことで、シリーズ中最もギヤ比が低い。そのため巻き上げトルクが極太。
深溝スプールだから16ポンドの糸が100m収納できるのもいい。
アルミ製とはいえ200g切っている(190g)から軽い。
アルミ製なのでノーマルスティーズよりも1万円以上安い。
シッカリボディなんで巻き心地がいい。
自分はやらないけどソルト(海釣り)での対応力が高い。
といった長所があるよ。
短所は上にも書いた通りバックラッシュが比較的多いかな。
あと、短所とは言えないし使っていてなんの不具合もないんだけど、ドライブギヤの素材にG1ジュラルミン採用してあるのが気分的に嫌。な~んかイメージ的に弱そうな気がするっちゃもん。パワーをウリにしているんなら真鍮にしようよ!って感じ。もしもSLPで真鍮製のハイパーデジギヤへの交換サービス始まったりしたら、真っ先に交換するだろうね。
ブレーキが少し強いのもマイナスポイントかな。ルアーによっちゃ「0」が使えてしまうもんね。「20」まである目盛りのうち「10」以上はハッキシゆっていらない。その分「0」以下の目盛りをあと5ほど増やしてほしいかな。
あと、ギヤ比が低すぎる。クランクベイトやスピナーベイトみたいに巻き続ける釣りだと非常に快適なんだけど、ミノーでトゥイッチする時やファイト中こっち向いて走られた時なんかがね~…遅過ぎるんよ。弛んだ糸必死こいて巻き取らんといかんき超絶焦るっちゃん。って、これ短所じゃなくて自分の選び方がマズかっただけやん。
さぁ!タックル編はこれくらいにしといて実釣編、いってみますよっ!
本屋から帰ってくるとき信号待ちでポイント見ると釣り人はいない。
クルマから降りると急いで準備。
既に遅い時間。
釣りする時間が少ないのは勿論のことなんだけど、ここまで温いと巻きで釣りたくなってくるのがバス釣り人ってもん。
そんな理由から選んだタックルは、
ブラックレーベルFM701MHFB+スティーズATW1016-CC
これ一択っしょ!
巻きのルアーが入ったバッグを肩にかけ、このサオ一本だけ持って、長靴に履いたら、いざ、ポイントへ!
玄関開けたら二分で…ポイントに到着。すると足元にはツクシがいっぱい生えていた。座って観察すると既にアタマは開き、胞子が出てしまっており食べ頃感皆無。多分今年食べ損ねた人多いんじゃないかな?見る限りツクシトリストあんましおらんかったもんね。
護岸を滑り降りる前にルアーをセット。
選んだのはピーナッツⅡSRの黒金。
土手のスロープには複数の新しいワダチ。
今朝人間来ちょったっぽいな。釣れんかもしれんな。まぁ、いっかぁ。歩きで来れる場所やきダメージ少ないし。
と、ボーズだった時の言い訳をしながら護岸を滑り降りる。
川底に降り立つと、幸いなことにフレッシュな足跡はない。どーやらスロープのワダチって最近のではあるけれど今日のではないらしい。
もしかして春爆か?春爆なのか??
淡くて甘い期待を胸に、釣り開始。
あんましよくないことにかなり強い風が下流側から吹いてくる。
完全に逆風だ。
飛距離が…とか考えたけど、投げてみると意外にもいー感じで飛んでくれた。
これってTWSのおかげかな?
みたいなコトを意識しつつ、キャスト回数を伸ばしてゆく。
とりあえずこのポイントでのいちばん目立つストラクチャーである二本の杭(昔の橋脚跡)に挨拶するも、異常無し。
ここは居れば勝負が早いため数投で見切る。
次は土管より流れ出た生活排水が合流するポイントを狙う。周りより少しだけ水深があり、ゴロタも沈んでいる。
上と同じで、居れば勝負は早いポイントなため数投で見切る。
ちょい下流側へと移動する。
リップラップの窪みで流心寄りにはこぼれたゴロタが点在するポイント。ここは結構な実績場でもあり、「今日の釣果~」でもSS AIRやカルコンで釣った場所。
逆風を我慢しつつ投げたその数投目。
ゴッ…ゴッ…
ルアーが底の感触を伝えた直後、
ヌモッ…
重くて鈍い違和感が現れたため反射的にアワセてしまっていた。
リールを巻くと重さは残っている。
さらに巻くと寄ってくる。
ビニール袋かなんか引っ掛けた?
とか思ったんだけど、すぐさまそれは生命感へと変わった。
重量感はそのままに、沖の方へと突っ走る。
こんな時、ロングパワーハンドル&ローギヤはいい!
強引にタックルのパワーでねじ伏せ、こっちを向かせられるからね❤
首を振ったり潜ったりして抵抗を見せているけど確実に寄ってきている。
去年初フィッシュ上げた時にも感じたんだけど、巻き上げトルク太いよねー。ギヤ比5.3は伊達じゃないばい。
そんなことを考えながら巻いていると、重さが徐々に失われ、
ガボッ!
10mほど先でエラ洗い。
バス。
飛んだあとは潜る。
弛まないよう必死こいてリールを巻く。
沖への数度の突進を経て足元まで寄ってきた。
反転した時姿が見える。
掛かり具合を確かめると、リアフック一本のみ。
軸の細いフックである。
やっべー!これ、取れるやか?
心配事が湧きあがる。
親指口に突っ込んでハンドランディングしたい!
がしかし、フロントフックは口の外にあるため取り込み中暴れられると大けがするかも。
一か八か引き摺り上げるにした。
砂地の浅い斜面へと誘導し、ズリ上げる。
なんとか成功し、無事ご対面となったのでありました。
まじまじと魚体を見る。
今年は道路工事が少ない代わりに至る所で河川の工事があっており、水質は極めて悪い。コーヒー牛乳みたいな水色のため日光が届かず魚体は色白。
まるで冬眠している魚を無理やり釣ったときみたいやし。
それにしてもデカい!しかも太い!!産卵前でお腹ポンポコリン。
おそらく1kg超えの女の子。
ラジオペンチでハリを外すといつもの如くスマホをポケットから取り出し、カメラを起動。
記念撮影する。
手に持ったヴァージョンとサオと並べたヴァージョンを数枚ずつ撮ったら、サオで大きさを測って下アゴを持ち、そっと水に浸ける。
手を放すとゆっくり深場に戻っていった。
割と早い時間で出てくれたから、スナップを結び直して二本目に期待。
石畳の最下流まで釣り進んだけど、結局出ず。
春爆、無かったな。う~ん…残念!
暗くなってきたので撤収することにしましたとさ。
家に帰って測ると42.5cm!
見事な40UPっぷりでござ~した。
これから良いシーズンになってくる。
次こそ春爆!
そんな期待をしてしまうと共に、釣れてくれた魚に感謝。
これを機に、今まで釣れなかった分、取り返したいな。
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