第71話 ロングセラーにはわけがある。
只今11月中旬過ぎ。
毎年恒例である(とゎいっても自分は新入社員なので初体験)10月下旬から始まった処理プラントの大規模メンテも明日で終わり。
っつーことは。
三交代始まっちまうじゃまいか!
ほぼ半年ぶりの日勤を一カ月間味わったワタクシは、「やっぱ人間、明るいうちに働くごと体ができちょーんやな~。」と、つくづく思ったよね~。
な~んて我が社の事情は、今、マジでどーでもよくて、今日の釣果。
今これ書いているっつーことは!
釣れたんですね~♪
寒いのに巻きで釣れた!んで、ちょい前買った中古のサオに魂込められた!!な~んてイベントあったら、そりゃ~もぉ嬉しいよね❤
気持ちいいよね❤❤
カウパーダダ漏れよね❤❤❤
と盛り上がったところで!
タックル編から参ることに致しますよ~。
今回活躍したのは、
メジャークラフトDAY'S SEASONS DC-65MG AUTUMN MO・MI・JI+カルカッタコンクエスト100
二本ある巻き専用タックルのうちの一つでございます。
メジャークラフトって今は亡き「ダイコー」の役員が立ち上げた会社らしいよ。
お買い得感あるサオを作っているから、そんなトコロはダイコーの魂を引き継いでいる…のかな?性能に関しちゃレビューを見る限りものすごく両極端やんな。
自分的にはこれまであまり縁が無くて、繊細なアクションのロックフィッシュ用とバス用の2ピースバーサタイル(いちばん安いヤツ)を中古で買ったことくらいかな。でも、こいつらフツーに良いよ。少なくとも酷評されるような品質じゃないよね。
DAY'Sはといいますと、
『極限まで装飾を削ぎ落とし、性能を最大限に生かし切る。
NEWコンセプトバスロッド<デイズ>新登場。
メジャークラフト発足の翌年に登場した名竿デイズの遺伝子は、装飾を施し、形を変えながら今日まで受け継がれて来ました。そして15年の時を経た今、満を持して最新技術で蘇ったNEWデイズ。余計な装飾やパーツを排除し、釣ることのみに特化した結果たどり着いたその姿は、一切飾り気の無いプロトタイプ(原型機)。一見無骨なそのブランクスの内部構造には、最新技術が詰め込まれています。4軸方向にカーボン繊維を張り巡らせることで得られるシャープな軽さにトルクとパワー。バスの僅かなバイトを逃がさず、確実に捕らえます。最新型軽量高性能ガイドSiC-S搭載。
15年の歳月は、デイズを劇的に進化させた—。』
メジャークラフトのホームページより引用
といったサオで、どーやらフラッグシップっぽい。知っている限りDAY'Sは中間付近のグレードやった気がするが。
ここでちょっと言い訳。
これって最新式の説明なので、どれくらいあてはまっているのかは全く分かんねぇのよ。参考程度に、って感じで夜露死苦。
それにしてもこの説明、まんま先代ブラックレーベル(今は「リベリオン」)やんな。
SEASONS DC-65MG AUTUMN MO・MI・JIは、
『巻物系ロッドとしての完成度には自信がある1本です。ダルさを排除したそのグラス素材は一度使うと手放せないでしょう。メインユースはクランキングやスピナーベイトですが、ペンシルベイトのドッグウォーキングも秀逸です。バット部は「MOMIJI」専用色のクリアーレッドを採用。』
ナチュラムより引用
といった特徴がありまする。
スペックは、
長さ:6ft5inch
適合ライン:10-16lb
適合ルアー:1/4~3/4oz
アクション:レギュラースロー
1ピースモデル
セパレートグリップ
標準自重:約140g
定価:19425円(税込)
となっております。
実際に使ってみた感想はといいますと。
まだ一本しか釣ってないけど、かなりでかい魚だったから割と本気の性能引き出せたんじゃないかな~と思っております。
魚を掛けた感じはかなり柔らかいかな。バット部からブチ曲がるよね。でも、弱いワケじゃないから伸されてしまいそうな危うさ全く無いもんね。ものすごく楽しいよ。
胴に乗せるタイプのサオだから、長さの割に飛距離が出るよ。
M(ミディアム)アクションだから使う範囲のど真ん中。よっぽど重いルアーじゃない限り扱えるのもありがたいよね。
持ち重りがしないのもありがたい。
といった長所がありそう。
短所は…まだわかんねーや。
糸の上限が20ポンドであってほしかったとか、長さがもうチョイあってほしかったとかゆーのはあるんだけど、これって自分の好みの問題だから短所とは言えないもんね。
リールはしばらく登場してなかったから簡単に紹介しとくね。
カルカッタコンクエストはシマノの丸型最上位機種。だからスンゲー高性能。特にスプールの回転は感動モン。立ち上がりクッソ速いから、親指放した瞬間のスパッと抜けたような感じが超絶気持ちいい。本気汁出そうになるくらいに。飛距離はスティーズAやT3、タトゥーラなんかとそんなに変わらいけど、でったん飛んだ気になるもんね。
巻きが滑らかなのもいいよね。
といった長所があるよ。
短所はハンドルが短いこと。70mmハンドルを搭載してあるんだけど、もうちょい長かったらファイトしやすいのにな、と思う場面がたま~にあるかな。けど、これはそこまで短所じゃないな。
逆風に弱い…気がする。風に向かって投げると極端に飛距離が落ちるのよね。シマノ歴短いからなのかな?もし逆風でも飛距離出せる方法あるのなら、誰かおしえてくださ~い。
そんなことよりも!
マヂでよくないのがリールフット。薄くて小さいから何か挟まないとカッチリ固定できない!他のメーカーのサオなら分からんでもないけど、同じメーカーでも固定できんっちどーゆーコト?これってカルコンだけじゃなくて、リョウガやミリオネアにも言えるからね。イチオー軟質プラスチック製の対策品みたいなのがABUから出ているけど、これ着けてもだいぶんグネグネするもんね。
メーカーさん、なんか固い素材でリールフット分厚くする対策品作ってください!で、これからデビューする丸型は軽量化とかいいからロープロぐらいの厚さを持たせてください。どーかどーか夜露死苦です!
今回はルアーも紹介するよ。
ピーナッツⅡは、
『「よく飛び・よく泳ぎ・よく釣れる」
数多のアングラーに愛され続けている国民的クランクベイト。
発売以来、天文学的な数のピーナッツが数多のアングラーに使われ続けてきたが、その理由はただ一つ、釣れるから。これ以外ない。数えきれないほどのクランクベイトが存在する中、今なお埋もれない本物の食わせのサイズとアクションの黄金比は初心者からトップトーナメンターまで幅広い層に愛され続けている。とにかくよく飛び・よく泳ぎ・よく釣れる。釣り人の意思を忠実に実行するその素直さは、クランクベイトの不変不朽のスタンダードと呼ぶにふさわしい。
まさにピーナッツさながらの小粒なボディにも関わらず、小気味よいワイドウォブリングとローリングの派手なアクションで広範囲・高活性のバスにアピール。カバーにコンタクトした際にエスケープするアクションで着実にバイトを誘う。バスのみならず管理釣り場でのトラウトゲームでも威力を発揮する。SSR=スーパーシャローランナー、SR=シャローランナー、DR=ディープランナーの3タイプで水深に応じた攻略が可能。』
ダイワWeb-siteより引用
といったルアーでございます。
スペックは
サイズ:SSR、SR、DRともに50mm
標準自重:9g
フックサイズ:#8。
潜行深度:SSR約0.5m、SR約1m、DR約1.5m
色:16色
定価:720円(売値712円)
となっております。
ピーナッツ「Ⅱ」は自分が大学生の時にデビューした超ロングセラーのクランクベイト。
名前からも分かるように「初代」があるのよね。そいつは1981年にデビューしております。
ピーナッツには原型となるルアーがあってね。それは、アメリカのストライキング社の人気クランクベイト「ダンスキング」。この型をダイワが買い上げ、和製クランクベイトとして作り直したのが始まりなのだそうです。
他社とのコラボだったり、ダイワのプロ監修のカラーリングだったり、40周年記念モデルだったり、初代の復刻盤だったりと、ヴァージョンがいっぱいあるのも特徴の一つかな。だからといって特別高額じゃないのがまたいいのよね。
使ってみた感じは至って普通かな。
とは言ってみたものの、出来があんましよくなくて泳ぎがヘタクソなのよね。真っ直ぐ泳がないだけならまだしも(←これだけでもいやがる人は心底いやがる)、何に当たったわけでもないのに※チドるのよ。
※)「千鳥足」から来たルアー用語。通常は障害物とかに当たったりしてバランスを崩し、泳ぎが不規則になることを言う。
でも、これらの動きが強力なアピールになって絶大な効果を発揮することがあるから、ピーナッツ使いはそこに期待する。
出来の悪さが短所じゃなく特徴となっているのがこのルアーの面白いトコロ。
安さも魅力の一つかな。他のクランクベイトと比較するとほぼ半額やもんね。これかなり大事で、高額なルアーだと躊躇する場面でもロスト覚悟で狙えるから釣果が上がるのよ。
短所は…短所が長所になってしまうから「無い」とゆーしかないよね。強いて挙げるならば、元々ついているハリの軸が細くて弱いコトだけど、これさえも長所として受け取る人が多くてね。伸びやすいおかげでロストしにくかったりすんのよ。ただ、ハリって伸びちまったら交換するじゃない?すると強度が増すから次はロストしてしまうのよね。←純正フックあんまし売ってないから余所のメーカーの強いヤツ着けることになる。
中古が高いのがイタダケナイかな。元が安いのに400円とかヘーキでするもんね。有り得んくない?こげな値段付けられたら買う気しなくなるし。
と、まぁ、ピーナッツⅡに関してはこげな感じ。
タックル編も無事終わったコトですし、実釣編に参りたいと思います。
さっき16セルテートを買ってきて嬉しいばっかりのワタクシ。
コイツを早速使いたいのだけど外は既に暗くなりがけ。釣りできる時間はあと僅か。だから行ける釣り場なんて前の川ぐらいしか無いのですよ。ここでセルテート使ってフィネスなんかしようものなら投げる回数少なくなって、効率的に攻められない。
ならば巻き!
この前買った中古のサオに魂込めちゃりたい!!
とゆーコトで、
DAY'S SEASONS DC-65MG AUTUMN MO・MI・JI+カルカッタコンクエスト100
に出撃命令を下す。
これなら全部のポイント狙えるもんね。
場所と釣り方は決まった。でも、先行者おる可能性がある。
庭に出て釣り人のクルマの有無を確認する。
クルマは無い。
ならば、出撃だぁ!
イボるかもなので長靴を履く。
そして歩きでフィールドへ。
さてさて。ルアーは何にしようかな?
この場所だと実績がありまくるCB50を引きたいのだけれど、ここ最近巻きの出番増えたため全部ロスト。中古屋に売ってなくて補充できてないので似たようなヤツを選びたい。
何があるかな?ん~っと…。
考えて、あるルアーに目が止まる。
ピーナッツⅡ。
これなら大きさや潜行深度似ているはず。
ただ、ちょっと気になるのが動き。
だいぶ激しいのよ。
11月やし、風吹いてサブいき食ってこんかもね。
でもまぁ近所やし、釣れんでもダメージ少ないき、いっかぁ。
タックルボックスからクラウンカラー(頭が赤、ボディは金)のピーナッツⅡSRをほじくりだす。
スナップに繋いだら、釣り開始!
護岸を下り、足場を見るとドン引くほどの足跡。
「うっわ~…この小場所に…ばっかじゃねーの?」
思わずこぼれる独り言。
新しい足跡が無いのがせめてもの救い…なのか?
水際に立ち一投目。
いきなし底を叩き、リップやフックに腐れた植物のクズを拾ってくる。
でもまあこれは想定の範囲内。
少しずつ下流へと移動していく。
そして最初の実績場。
護岸には生活排水の出口があり、川底はガッツリ抉れていて(とはいえ1mも無い)、流心には杭。
パッと見ゴージャスで、誰もが狙うポイント。
まずは岸ギリギリに投げ引いてくる。
すると、
ドッ…
サオ先に伝わる重々しい生命感。
水面がモヤッと波立つ。
これは多分コイ。
身体のどこかに当たったみたい。
さらに何投かするけど異状は無い。
少し進み、二つ目の実績場。
ゴロタの並び方でワンド状に凹んだポイント。
ここが今日一の本命場。
自分、こっち岸は釣り人多くなって出没する頻度大幅に減ったから、直近の様子はわからないのだけど去年はかなりの確率で魚が付いていた。先行者いないとき限定でいい思いさせてもらったから期待する。
ここもまずは岸スレスレを引いてくる。
たまに当たるゴロタの感触。
高まる期待感。
が、しかし…一投目は異状無し。
二投、三投と少しずつコースをずらしながら引いてくるものの、やっぱし異常無し。
付いてないんかの?
見切って数m進み、対岸方向にキャスト。
ここは流心にグリ石で形成された馬の背状の隆起がある。
その下流側を通過させていると、
ゴッ…
鋭く弾くような生命感。
しかし、乗らない。
今の、ゼッテーバスでしょ!
結構凹む。
同じコースを何回か通してみたけれど反応はない。
立ち位置はそのままに、投げる向きを下流方向へと変える。
三つ目の実績場。
石畳の際にあるリップラップに深場が隣接するポイント。
ここはゴロタの隙間に魚が付いている。バスも出るけどズーナマさんも出たりする。
この際ズーナマでも全然OKだ。釣れれば何でもアリなのですよ。
キャストし続けるけどやっぱし異常無し。
少し進んで石畳が切れる辺り。
四つ目の実績場。
ここは石畳の角から延長線上にテトラが沈めてあり、水深もまあまあある。工事がある前は減水時でも水深がかなりあり、真冬でも条件さえ揃えばクランクで釣れていた。
テトラに沿ってゆっくり引いていると、たま~にヒットする感触が伝わってくる。
その三投目。
引っ掛からないように巻くスピードを調整しながら引いてきていると、一際飛び出たテトラの横を通過中。
モゾモゾ…
なんかワームのアタリっぽい感触が伝わってくる。
ん?なに?
そのまま巻き続けると、
グゥ――――ン!
突如重さが増した。
食った!
多少ゆっくり目にアワセを入れると、反対方向に突進。
クソ重い!
直後、その重さが失われ
ガボッ!
飛沫が上がる。
ド派手なエラ洗い。
バス!しかもかなりデカい!
グラスらしくブランクス全体で力を受けているサオ。
バット部分から滑らかに大きな弧を描いている。
なかなかいい感じ。
強く突っ込まれると巻けなくなる場面が結構ある。
とはいえ、伸されてしまいそうな感覚はない。
これって十分メインで使えるのでは?さらに上のグレードとか全然いらんやん。
な~んてコトを考えつつファイトを楽しむ。
必死こいて突っ込みを躱し(実は何度かゴロタの隙間に突っ込まれてピンチになった)、どうにかこうにか寄せてくる。
いよいよ足元まで寄せ、抜き上げようとしたものの魚が太すぎて断念。
ハンドランディングしようと思ったけど口が開いてないしルアーも見えない。
浅場に誘導して引き摺り上げた。
口からは糸しか出ていない。
完全に丸呑みやし。
とゆーことは、エラにハリが刺さっている可能性が高いとゆーコト。
魚体を見るけど、どちらのエラ孔からも出血はない。
取り押さえ、親指を口にねじ込むと頭から丸飲みしていた。
リアフックは唇付近に掛かっているのだけど、フロントフックが…思いっきしエラの付け根に掛かりやがっとる。
どーか出血しませんように!
祈るような気持ちでエラ孔からペンチを突っ込んで外す。
出血は無し。
よかったぁ。
ホッと一息。
その後、いつもの如く記念撮影をし、サオで体長を測りリリース。
帰って測ると45cmでした。
ん~、いい魚!
いや~、それにしても昔からあるルアーで釣れるのって違った意味で嬉しいよね。
こんなふうに他の人たちも実績上げているから絶版にならないんだろーね。
ピーナッツⅡで釣れてくれるのならこんな楽なことは無いよ。どこの釣具屋でも売っているからね。
今回の釣行でCB50に執着する必要ないことが分かったのはマヂ収穫。見っけたときに買えばいいや。
シャロークランク新品買うときはピーナッツⅡメインにしよ。
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