第67話 連休最終日は。

 本日(既に二年以上経っておりますが)は五連休の最終日でございます。


 釣り三昧にするつもりやったのに、四日目の段階でまだ一日しか行けてないっちゆー深刻な事態。

 だから、


 今日は意地で行っちゃる!そして釣っちゃる!!


 な~んて気合(嫌いな言葉)を入れてみたトコロでタックル編から参るとしまっしょーかね。


 と、その前に。


 一つ、お知らせとゆーか何とゆーか。


 実は数日前、中古で巻きのサオを買ったのですよ!んで、カルカッタコンクエスト100の相棒にしたのです。

 名前は、メジャークラフトDAY'S SEASONS DC-65MG AUTUMN MO・MI・JI。

 これがまたなかなかの使い心地でね。今すぐ紹介したい気分なのだけれど、「活躍したヤツを紹介する!」とゆー自分の中のくっだらない決め事(ボーズなのに紹介している回、あるけどね)のカンケーでやりませ~ん。でもね、何話か後にはちゃ~んと活躍の場があるからね♪そんときのお楽しみっつーことで、しばしお待ちを。


 新しい中古のサオ(ちょっと意味不明)の存在をチラッとほのめかしたところで、本編。

 イッてみますよ!


 今回活躍してくれたのは、


 タトゥーラエリートTAEL731HFB+リョウガ2020。


 ヘビーなタックルの中じゃいちばん活躍してくれているセットやね。

 だから出番も多くて既に紹介済み。

 ルアーもDDDシャッドなんで、こちらも出番多くて紹介済み。

 よって前回に引き続きタックル編はなっしんぐとゆーことで。


 んじゃ早速実釣編、イッてみることにしまっしょ~かね!


 今日もまあまあいい天気。


 昼飯食ったら釣りに行くぜ!


 リールをメンテしながらどこに行くのか考える。

 ま、クルマ横付けしたいから、ゴムの場所かその下流にある消波ブロック帯、ちょい上流の河川公園ぐらいしか候補はないんだけどね。


 そんなショボいレパートリーの中から選んだのはゴムの場所。


 場所が決まったからタックルの準備。


 集中するためにも本数少な目でいこうと思います、とか言いつつ、


 あ!そういやこの前、休みん時にサオ買ったんやった。これにできるだけ早く魂込めたいんよね!


 といった理由から、一つは巻き。

 メジャークラフトDAY'S SEASONS DC-65MG AUTUMN MO・MI・JI+カルカッタコンクエスト100。


 撃ちは強いタックルで釣りたい気分。

 んじゃ、タトゥーラエリートTAEL731HFB+リョウガ2020がいいよね。

 ノーシンカーがリグってあるのでDDDシャッドをセットし、ハリのシャンクに板オモリを巻く。


 スピニングは…いいや。


 タックルが決まったので飯食ってマッタリすると、いざ、出撃だ!

 ハイエースに荷物をぶち込み、フィールドへGO!



 到着すると護岸際に立ち、川の状態を観察する…のだが。


 水門開けたんかな?


 勘違いしてしまうくらいに水が少ない。

 ほとんどの田んぼで稲刈り終わっているからあり得ない話じゃないもんね。


 クルマに戻って巻きのタックルとプラグの入ったバッグをおろし、釣り開始。

 最初に選んだのはラッキークラフトの名作CB50。色はホットタイガー。

 頭を出した消波ブロックの沖側を狙う。


 カチッ!


 クラッチを切って~、バックスイング!からの~、


 ビュッ!ヴィ―――――ン…ポチャ!


 マグブレーキとは明らかに違う遠心ブレーキの作動音。

 振り切った瞬間に感じるシマノ機特有の「抜けたような感触」がなんとも気持ちいい。


 あまりにも気持ちよくて、思わずカウパーが滲んだ!


 といった冗談はさておき。


 着水と同時にスプールを止め、


 カチッ!


 ハンドルを回してクラッチを戻し、そのままリトリーブ。

 CB50の弱々しい水圧をサオ先で感じつつ巻いてくる…ものの、異常無し。


 立ち位置はそのままに、狙う位置を変えながら扇形にランダムにしばらく投げ続けるけど一切反応無し。


 プラグを色々ローテーションしてみるものの、水面が低いため操作性がイマイチよろしくない。しかも水質悪いからなーんかドブ臭いし、糸が汚くなってしまうのでテンションダダ下がり。

 このまま続けてもボーズ率高し。


 使い心地は大体分かったから巻き終了。



 ちょい下流にあるいつものポイントに入って撃ちを始めることに。

 正面にある環状のストラクチャーを万遍なく撃ってみる。が、イマイチこれじゃない感。


 ルアーをチェンジ…しようとしたのだけど、どうにも次の候補が思いつかない。

 バッグの中を見ながら決めることにする。

 ほじくり返していたら、買ったことすら忘れていたゲーリーの新作、「ハガー」発見。

 これ、伊豫部健プロがプロデュースしたバックスライド系で、重さがあってメインのアームが長く、なかなか釣れそうな感じを醸しだしている。

 セットし再開…したのはいいが、思い付きで着けたスプリットショットが悪かったのか、数投目で根掛かり。ロストしたので再度リグり直し、いつもの板オモリ巻きウェイテッドフックもどきで頑張ってみる。

 しかし、またもや短時間で根掛かってロスト。


 泳ぎがこの場所的には向いてないんやろーな。


 ヘタクソなコトは棚に上げ、言い訳をしつつ4インチシュリンプにチェンジする。

 でも、引いているうちにな~んかこれじゃない感。

 数投した後DDDシャッドに戻す。


 環状ストラクチャーの下流側。内側を狙う。

 斜面をチョンチョン跳ねさせながら引いてくると、よく根掛りする何か(大きく減水したとき鋼管を組んだものに見えた)を越えて着底した直後、


 モゾ…


 サオ先に微かな違和感。


 食った?


 糸のテンションを緩めるが、持っていかない。


 あれ?放した?


 確認のため、ゆっくりテンションを掛け直すとサオ先が僅かにお辞儀する。


 食っちょーやん!


 思いっきしアワセると、何の抵抗もなくルアーがぶっ飛んできた。


 ショートバイト。


 ルアーを手に取りじっくり観察すると、シャンクに巻いた板オモリに引っ掻いたような痕跡。

 これは間違いなくバスの歯型。


 え?ここまで口に入ったのになんで掛からんと?


 まったく意味不明。

 でも、ハリに掛かってないのならチャンスはまだある。

 糸の傷を確認し、再度同じポイントにぶち込んだ。

 が。

 そんなにうまいハナシはあるワケもなく。


 しばらくは異常無しの状態が続く。


 徐々に辺りが暗くなってきて、食う確率が高い時間へと突入。

 立ち位置正面よりちょい上流にあるテーブル状の何か(多分大きな岩か、コンクリートでできた基礎みたいなヤツ)の際を通過中。


 モゾ…


 先程と同じような、それでいてもう少し強めの違和感。


 ん?食った?


 イマイチ分り辛いから、引くのを止めてテンションを僅かに緩めると


 グッグッグッ…


 ゆっくりサオ先を絞り込んでいった。


 食った!


 少し送り込んでタイミングを計り、仰け反るように大きく合わせると、


 キュ―――――ッ!


 沖に向かって一気に突進。

 20ポンドフロロが水を切る。

 直後。

「テーブル状の何か」の向こう側に回り込まれ、


 ガリガリッ…


 糸が擦れるイヤな感触が伝わってきた。


 ヤベー!あんまし無理できんくなったかも。


 でも、この辺一帯って障害物まみれなのよね。スピニングで悔しい思いしたこと多数。

 だから、たとえ20ポンドとはいえ潜られてしまったらすべてがパー。

 ラインブレイク覚悟で力任せに巻き取る。

 こんな時のリョウガ2020は頼もしい。ローギヤだからどんどん巻き取れるのよね。

 激しい抵抗を見せる魚。

 深場への執着心がスゴイ。

 引っ張られてもなお、そちらへ向かう気配。

 バット部から大きく弧を描くサオ。


 巻きつづけると、徐々に軽くなってくる。


 エラ洗いの前兆。


 急いでリールを巻くと、


 モヤッ!


 水面近くで反転し、姿があらわになる。


 体は白。真ん中には黒い線。


 っつーことは、バス!しかもかなりデカい!


 不意の強い突っ込みを警戒しつつもゴリ巻きで足元まで寄せてくる。

 サオを立てると浮いてきて…顔を出した。


 マジでデカい!


 タックルの強さにモノを言わせ、ブリ上げる。


 河川敷に上げられ暴れる魚を押さえつけ、口に左手親指をねじ込みハリを外す。

 改めてまじまじと観察。

 お腹が一旦凹んでかなり回復した女の子。

 指を広げ測ってみたら、二回とちょい。

 サオの模様で長さを測る。(帰って測ると41.5cm)

 いつもの如く記念撮影して逃がした後、


 オレ、抜き上げんやった?糸、思いっきし擦られたよね?危な~!


 思い出してゾッとする。

 糸を触ったらハリの直前とその数十センチ上に傷。


 切れんでよかったぁ~。




 この一本を上げた時点で既にいい時間。

 道具を片付け撤収することに。

 片付けながら魚のことを思い出し、


 最終日に良い思いさせてくれてありがとう!


 心の中で礼を言うのでありました。


 おしまい。

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