第66話 なんとか。
なんか今度の会社はね、「年修」というプラントの大規模メンテが年一ペースであるとのことで、毎年10月20日辺りから一カ月程度処理が完全にストップするらしい。同時に勤務も三交代から土日祝祭日休みの日勤に変わるみたいで、四つある班の全員が同時に顔を合わせることになる。この期間中は欠補(=休みを取った人のための人数合わせ残業のことで、前番と後番が四時間ずつ受け持つ)しなくてよくなるため、気兼ねなく休める。よって、有給消化月間っつーワケなのですよ!
自分はというと。
まだ年修の詳しい日程が分ってない段階で入れといた指定休が上手いこと通常の休みと土日に絡んでくれたため、飛び石に有給入れてめでたく五連休となったのであります。
と、ゆーことは、
5日間まるっと出撃してやるぜ!
てな、気分になるワケで。
テンションMAXのまんま連休に突入するのだけど、期待し過ぎたときってなんかうまくいかないよね。
初日は午前中に洗車したら思いの外疲れてね。飯食ってちょっとマッタリするつもりでゴロンとしたら、夕方まで直行…。
二日目と三日目はかなりの大雨になりやがり、外に出れねぇときたもんだ。
で、四日目にしてなんとか出撃できたとゆーね。
せっかくの五連休なのに三日も釣り行けんとか…よっぽど普段の行い悪いんやな。
といったワタクシの心掛けに関するあれこれは置いといて、タックル編。参るとしまっしょーかね!
今回活躍したのは、
ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H。
最近いー感じで釣果を伸ばしてくれているお利口さんセットとゆーコトで、説明する必要なっしんぐ。
んじゃ、ルアーを紹介するのだ!
な、展開になるのだけど、活躍したのはゲーリーヤマモト4インチシュリンプでこれまた既に紹介済み。
66話ともなると、こういったこと起きるよね~。だからタックル編はまるっとフッ飛ばし実釣編、やっちまいますよん♪
昼飯食うと準備開始。
リールを軽くメンテしながら、
今日はどこにすっかな?いつもとは違う場所に入りたいな。
な~んて妄想膨らます。
で、まず思いついたのは、菜の花大橋下流の護岸。河川工事終わったみたいやし、釣りビジョンの「follow my F」で釣れよったのも気になるのよね。
次に思い付いたのは、ゴムの場所の少し上流にある河川公園。ここも長いこと行ってない。
あとは…とりあえず、ゴムの場所かな。ココやったら思ったとこに入れんでも河川敷走って消波ブロック帯に入ればいーもんね。
みたいな感じで場所は複数候補上がったからタックル。
上のどの釣り場でも使えるヤツは…
巻き:ブラックレーベルFM 701MHFB+スティーズA TW 1016-CC。
ベイトフィネス:ブラックレーベルPF 6101MLFB+SS AIR 8.1R。
ベイト:ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H。
出撃するヤツ決まったから、少しゆっくりした後新しい相棒アルトバンに積みこんで、いざ出撃!
ん~。5MTのコキコキ感と、軽量ボディによる鋭い加速が新鮮でよいですぞ!
少し走ると河川公園が見えてくる。が、既に複数台のクルマが停まっていて、狙うつもりだったポイントには全て人。
パスやな。
でもこれはでったん予測できていたので華麗にスルー。
菜の花大橋下流の護岸に向かう。
菜の花大橋の上にて信号停車中。人の入り具合を見るけどクルマが一台もいない。
人気ポイントなんに珍しいな…ついに廃れたんかの?まさかの貸切?
自分に都合いい妄想が捗りまくる。
ワクワクが頂点に達し、スロープに入るため右にウインカーを上げ曲がろうとすると、
ゑ?
目が点。
バリケードしてあるじゃ~ないのよ!
いつかこうなりそうな予感はあったっちゃんね~。とゆーのもここ、不法投棄多いのよ。
スロープが24時間自由に使用できる河川敷ってかなりの確率で心無い業者に狙われる。それに加え、アンポンタン営業マンやアンポンタン釣り人がコンビニ弁当の容器やルアーのパッケージ、バックラッシュした糸なんかのゴミ散らかしまくるっちゃん。
こーゆーコトばっかするから、最終的には閉鎖されてしまうのよね。
一部の心無い人間のせいで、ちゃんとしている人間にまで迷惑かかる。
マジ勘弁してほしいちゃ。
こうして大切な釣り場がどんどん消えていく。
あ~あ。ここ足場が良くて真夏に半袖半ズボンにサンダルで行ける貴重な釣り場だったのになぁ。
ホント、ゴミ捨てんなよな!
と、荒ぶってみました。
仕方ないのでこのポイントもスルー。新たな目的地をゴムの場所へと決めたのでした。
ポイント直近の信号で待っている間に人間の入り具合を確認。
スロープの下にはクルマ。
持ち主は撃ちたかったポイントのすぐ隣を陣取っている。
釣り方はスピニング。
じっくりネチネチ狙っているから、このポイントはしばらく空かないのかもね。
だからここもパス。
スロープを下りるとそのまんま河川敷を爆走し、下流の消波ブロック帯に入る。
その途中、河川敷に掘られた水はけ用の大きな溝に差し掛かる…ものの、難なくクリア。
ハイエースならリップスポイラー直撃すんのに。なかなかやるな、アルト!
ラリー車気分を味わいながらポイントへ。
まずは少し上流にある巻きの実績場で試す。
タックルはブラックレーベルFM 701MHFB+スティーズA TW 1016-CC。
ルアーはピーナッツⅡで、色はクラウン。
立ち位置から少し下流にある一際飛び出たテトラを狙う、が、一切反応は無い。
フラッシュミノーSPワカサギカラーへとチェンジするけどそれでも何も起こらない。
ヤバイスピンにチェンジするけど反応なし。
ブレットンにチェンジしてみても結果は同じ。
どうも今日は巻きじゃなさそうな雰囲気だから封印。
数10m移動して本命ポイントに入る。
まずはベイトフィネスから。
ブラックレーベルPF 6101MLFB+SS AIR 8.1Rに3.5インチドライブスティックのグリーンパンプキンシードをセット。ノーマル刺しで、ハリのシャンクに板オモリは巻かない。
釣り始めたものの、ギルアタリさえない。
ルアーを3インチヤマセンコーのプロブルーにチェンジするものの、効果なし。
いい加減飽きてきたのでフツーのベイトにチェンジする。
ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016Hに、4インチシュリンプをセット。色はブルーギルで、ハリのシャンクに板オモリを巻く。
これで扇形に万遍なく狙う。
しばらくすると17時の音楽が。
辺りは既に薄暗くなりかかっている。
ボチボチ食ってくるかもね。
期待して投げた、真正面よりちょい下流の根掛かりが多発するポイントを通過中。
底を取り、小さくサオ先をあおって跳ねさせながら引いてくると、
ゴツッ…。
突如ルアーが止まる。
待ってみるけど…何も起こらない。
離した?
そっとサオ先を上げ聞いてみると、僅かに重さが残っている。
居食い。
ひと呼吸置いて、「せーの」で後ろに仰け反るようにアワセを入れると重さが乗った!
リールを巻くと下流方向へ突進が始まる。
これを力ずくでねじ伏せる。
すると水面に向かう気配。
急いでリールを巻く。
直後、
ガボガボッ!
重々しくエラ洗い。
そしてもう一度。
あ~怖ぇ~。二連発げな…バラすかっち思ったばい。
ド派手なエラ洗いをぶちかまされビビりまくる。
エラ洗いの次は深く潜る。消波ブロックの隙間に潜ろうとしているのだろう。寄ってくる軌道がだんだん逸れだす。
やっぱし!
サオを反対側に寝かせ、強引にリールを巻いて消波ブロックを回避する。
こんな時、このセットはパワーがあっていい。
ブロックがあると思われる箇所を通過中。
糸が擦れる感触は伝わってこない。
どうにかやり過ごせたみたい。
さらに巻き続け、足元まで寄せてくるとお約束のようにひと暴れ。
数度の突進が落ち着くと、水面に顔を出した。
へ?
思っていたよりも小さい。
そのまま抜き上げた。
地面で暴れる魚を取り押さえ、サオと並べて記念撮影。
一旦お腹が凹んで膨らんだ形跡と尻尾の欠けた痕が僅かに残る、キレイな体の回復真最中の女の子。
何パターンかの写真を撮って、サオの模様で大きさを測ると下アゴを掴んでそっと水に浸けてあげる。
解放すると、ゆっくり元いた深場へと戻って行きました。
既に結構いい時間。
かなり暗いから糸も結べないし、バックラッシュでもしようものなら修復不可能。
だから撤収することに。
魚は帰って測ると38.5cm。って、思っていたより小さくなかったね。
明日は連休最終日。もっかい行けたらいいな。
そして、釣りたいな。
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