第63話 プラグが…(泣)

 なんかもう…ここ何回かの釣行で、プラグ(とゆーか巻きのルアー)無くしまくり(泣)。


 そのペースっつーのがかなりヤヴァくってね~。

 巻きの出番がある度に一個以上無くしているのですよ。


 あー!マジ有り得んし!!


 と、あまりにも悔しかったので吠えてみました。

 まぁ、吠えてみたところで無くしたルアーは戻ってきませんが(厳密にはたま~に戻ってくることあるけどね。例えば引いていたルアーに引っ掛かってくるとか、釣った魚の口に掛かっているとか、しばらくして浮いてくるとかでね)。


 ここにきてなんで急に無くしだしたのかというと、原因は明らかで。


 それは何かというと、スティーズAを買ったから。


 嬉し過ぎて楽し過ぎて、巻きの出番が劇的に増えたからなのよね。

 で、その結果、無くす確率が上がったとゆー。

 当然と言えば当然なんだけど、釣果を最優先するから無くすのは決まって実績ルアーばっか。ホント、困ってしまうのよね~。


 巻きのルアーってね、新品だと一個で700~2000円(ビッグベイトやジャイアントベイトだともっと高い)くらいすんのよね。ワームだと同じくらいの値段でも5~10本入っているから如何に高いかが分かるよね?だから、無くすと精神的ダメージデカいんだわ。



 スティーズA使い始めてから無くしたルアーの内訳はとゆーと、


 ラッキークラフトのCB50×2

 isseiのクルコマ

 ダイワのT.D.バイブレーション

 ボーマーのスクエアA


 って感じ。

 特にCB50は超実績ルアーだから出番多いのよね~。それなのに、既に絶版になっているから新品では手に入らなくて(「店で買う」という意味でね。ネットだと未使用品とかあるみたいだけど)…。

 これって痛過ぎる。

 かなりメジャーなルアーだからタマ数は多く、中古屋ではちょいちょい見かけるためできるだけ買うよーにはしているんだけど、状態と値段とのバランスがイマイチよくなくて…。キレイ過ぎて高いとかボロっちい割に高いとかで、購入に至らないのが現実。

 希望としては復刻してほしいのだけど、そんな個人の意見なんか採用されるはずがないから、代りになるヤツ探さんといかんのよね。


 っち、なんかオレ絶版の呪いにでも掛かっちょーんやないやろか?前にも似たような愚痴、タレたよね?ゲーリーヤマモトの4インチシュリンプとかDDDシャッドの件でね。


 お気に入りのタックルのおかげで巻きの出番はこれからも増えるだろうから、ロストもそれに伴い確実に増えていくものと思われ…。

 ある程度覚悟はしているつもりなんだけど…それでも無くしたくないなぁ~。




 さてさて。


 ここからは、その時の状況を事細かに書いて、ドップリ悲しみに浸りたいと思います。


 まず一つ目はCB50。

 色は超お気に入りかつ超実績カラーであるライムチャート。

 無くしたのはゴムの場所下流の消波ブロック帯。


 消波ブロックが始まる実績場に立つと、ちょうどいい濁り具合。


 こんな時はライムチャート、効くよね!


 張り切りながらスナップに接続し、釣り開始。

 特に実績の高い一際飛び出た消波ブロック周辺を万遍なく引いていると、


 ズッ…


 突如重くなる。

 あまり潜るルアーじゃないので食ったと勘違いし、反射的にアワセてしまう。


 しかし…。


 巻いても寄ってこない。


 ゑ~…。


 根掛り。


 オレ、今、思いっきしアワセたよね?


 問題のシーンを脳内リプレイしてみる。


 巻いてきて…ゴツン!ビシッ!


 うん。アワセたね。


 絶望感が胸を締め付ける。

 クラッチを切り、糸のテンションを緩める…が、外れる気配なし。

 サオを小刻みにあおるけど、それでもダメ。

 糸を弓のように引っ張って放し、衝撃を与えるけど、ダメ。


 ならば、反対側から引っ張ればいーじゃない!


 サオを高く上げ、目の前のススキを躱し、一つ下流のポイントから引っ張ることに。

 しかし、びくともしやがらん。


 まぁ、思いっきしアワセたもんね。


 糸を弾いたり、掛けたテンションを一気に緩め衝撃を与えたり、サオを小刻みにあおって振動を与えてみたりするけど、何をやっても外れる気配なし。

 もう一度リールを巻いて大きくサオをあおると、


 プチッ!


 サヨ~ナラ~、でございます。


 あ゛~っ!お気に入り&超実績ルアーが!


 しばらくその場で別のルアー引きながら、浮いてくるのを待つのだけど…いくら待っても浮いてきやがらん。

 諦めることにしましたよ。

 おかげでテンションダダ下がり。

 いつものポイントに移動し、撃つことにしましたとさ。めでたしめでたし…なワケねーよ!


 まずはスピニングから始める。

 タックルはブラックレーベルSSS6101MLXS+ルビアス2506。

 糸はフロロ5ポンド。ルアーはシャッドシェイプワーム3インチ。

 護岸際に入れてある消波ブロックの上っ面をスイミング気味に通してゆくと、


 ゴツッ!


 数投目で鋭いアタリ。

 反射的にアワセると、重さが乗った…けど軽い。

 巻くと暴れている感触はあるものの、そのままの勢いで寄ってくる。

 抜き上げると10cm足らずのブルーギル。

 ハリを外し、逃がしてあげる。


 それから数投後。

 同じところを同じように引いてくると、またもや同じ場所で、


 ゴツッ!


 先ほどと似たようなアタリ。

 アワセると重さが乗ったけど、これまた似たような重さ。

 巻き取ると足元でキラッと光る。

 平べったい。

 抜き上げると、やっぱし似たような大きさのブルーギル。

 ハリを外し逃がしてあげる。


 それからまた数投後。

 やっぱし同じ場所で、


 ゴツッ!


 先ほどより少し強めのアタリ。

 アワセると重さが乗る。

 引きが少し強い。


 チビバスかな?


 そんなことを考えながらリールを巻くと、やっぱし平べったい。

 抜き上げると15cmぐらいのブルーギル。


 サイズアップだ!(笑)


 写真を撮って逃がしてあげる。


 しばらく同じポイントを攻めていたけど反応が悪くなってきたので、狙いを沖側へと変えてみることに。

 底を取り、跳ねさせながら引いてくる。

 すると、その数投後。

 消波ブロックの際を感じたため、チョンチョン跳ねさせながら登らせていると、


 ゴリゴリッ…


 消波ブロックとは違った振動が伝わってくる。


 アタった?


 巻くのを止め、待つと、


 グイ―――ン!


 一気に持ってった。

 反射的にアワセると重さが乗り、突進。

 結構強い。


 これはバスやろ!


 期待するものの、途中からクルクルと回りだす。


 ナマズやな。


 そう確信しリールを巻くと、水面で反転した時、細長くて茶色い魚体が。


 ビンゴ!


 足元まで寄せて抜き上げると30cmぐらいのチビナマズ。

 ゲスト様だったけど、いい引きしてくれたため気分がいい。

 ハリを外し、写真を撮って逃がす。


 結び直して釣り再開。

 先ほどナマズを掛けたポイントより少し下流の、いつも引っかかる何かにて。

 障害物の抵抗を感じながら引いてきていると、


 ズッ…。


 ルアーが止まり、サオ先がお辞儀。


 居食い?


 巻くのを止め待つけど…持っていかない。

 サオ先を少し上げ、聞いてみると重さは乗っている。


 食った!


 アワセると、突如突進。

 リールを巻くと結構な抵抗を見せるものの、割と簡単に寄ってくる。

 寄ってくる途中、水面に向かう気配。

 みるみる重さが失われ、


 飛ぶ!


 そう思った瞬間、


 バシャバシャッ!


 ド派手なエラ洗い。


 今度こそ、バス。


 あんまし大きくはなかったけど、やっとのことで本命様。

 ファイト中、ドラグは出ない。それほどまでに小さい。

 勢いもそのままに、足元まで寄ってきて抜き上げた。

 指を広げ測ってみると、その長さよりも少し短い。

 15cmくらいのバス。

 下アゴを持ち、そっと水に浸け逃がしてあげる。


 っち、あ!写真、撮り忘れた。


 逃がした後に気が付いた。


 似たような場所を引いてきていると、


 ゴリッ…


 障害物とは違う感触。


 食った?


 巻くのを止めて待つと、


 グッグッグッ…


 サオ先をゆっくりと絞り込んでゆく。


 食った!


 アワセると…生命感が無い。でも重さは乗っている。

 恐る恐る緩めてみると、全く動きやがらん。

 アワセた瞬間…根に化けていた。


 あ~もぉ!なんで?今のゼッテーデカかったぞ!


 悔やむけど、後の祭りでございます。

 たま~にこーゆーこと起こるんよね~。


 あ~、ハガユイ!


 結局何をやっても外れなくて、ロスト。

 たま~にデカいのが掛かるとこげなふうですよ。

 その後、ベイトタックルにチェンジしたものの釣れなかったから、何使ったか全然覚えてねーや。


 てな具合でこの日は結構な数釣れたから、プラグをロストしたことに関しちゃ少し気が紛れたんだけど…それだけじゃ終わらなかったのよね~。



 次に無くしたのはisseiのクルコマ。色はアユ。

 引っ掛かりにくいルアー代表、スピナーベイトでございます。

 無くしたのは前の川対岸。


 たしかこのルアー、デビューしてすぐやっていたキャンペーン的な何かで二個セットとして売られていたモノ。片っぽがダブルウィロー、もう片っぽはシングルウィローで、無くしたのはシングルウィローの方。


 早番上がりなので時間はあまりない。よって、選んだのは前の川対岸。

 水辺に立つと水質はあまりよろしくない。

 とりあえずノーマルワイルドハンチの黒金から始める…ものの、イマイチコレじゃない感が漂う。

 こういう時はジャンジャン交換していくに限る。そのうち魚のお気に入りに一致するかもしれんしね。

 で、思い付いたのがクルコマ。シングルウィローで色はアユ。

 スナップに接続し、釣り開始。

 あまり重くないけど全体的にコンパクトだから、一つ重いスピナーベイト並みに飛んでくれる。


 う~ん、なかなか優秀じゃないのよ!


 気持ちよくキャストし続けていると、魚が着いていることの多い激しく根掛かりする何かを通過中。


 ゴツッ…


 明らかな根掛り。


 え~くそ!スピナーベイトやき油断した。


 小刻みにサオをあおるけど、外れる気配は全くない。

 少し立ち位置を変えあおるけど、やっぱし外れない。

 糸を弓のように引っ張って衝撃を与えるけど、それもダメ。


 あ~コレ…切れるな。


 諦めてサオを水平にして引っ張ると、


 プチッ!


 案の定、サヨ~ナラ~でございます。

 これでテンションダダ下がりとなり、撤収することに。

 あ~あ、やってられんぜ。



 その次はT.D.バイブ。

 色は黒金。

 無くした場所はゴムの場所下流の消波ブロック帯。


 休日。

 まずは巻きからやってみたくて、実績場である消波ブロックが始まるトコロに入る。

 水色はいい。

 とりあえずピーナッツⅡのクラウンを投げ続ける。が、いくら頑張っても釣れる気がしない。

 いつものポイントに入り直し、撃ちで頑張るんだけど、一切反応がない。

 飽きてきたのでポイントはそのままに、巻きで攻めることに。

 選んだのはT.D.バイブで色は黒金。

 早く沈むルアーだから根掛かり多目だけど、このポイントに於いて実績ルアーでもある。

 空気抵抗が少なくて重いので、オニのよーにぶっ飛んでくれるお利口さん。

 早速投げてみると、対岸の護岸直撃。


 ん~、気持ち~!でも、あんまし当てよったらルアー割れるぞ。少し手前に着水させんと。


 力加減に気を付けながら気持ちよさを堪能する。

 色んな引き方を試している中で、リフト&フォールしていると、


 ゴッ!


 あ!やっべ~!これっち竹の矢板があるところやんか!


 完全に距離感を間違えたことによる根掛り。

 サオをあおったり移動したりしてみるけど、全く外れる気配無し。

 細かくあおっていると、


 プチッ!


 呆気なく切れやがった。

 糸を回収し、切れた付近を触ってみるとザリザリになっていた。やっぱし矢板に引っ掛かっていたみたい。


 え~くそ…また無くした。


 その後、釣り方を撃ちに戻すものの、ロストのショックで操作に影響が出ていたのでしょう。

 釣れず。

 撤収することに致しましたとさ。



 極めつけは2個ロスト。

 一つ目はCB50のホットタイガー。

 二つ目はスクエアAのブルーバックチャート。

 場所はゴムの場所のちょい上流側にある消波ブロック帯。矢板の先にコンクリートの格子が設置されていて、その先には消波ブロックが沈めてあるポイント。


 早番終わりなので時間は短い。

 だからタックルは1本に絞ります。

 普通なら手堅く撃ちを選ぶんだけど、今回はなんか巻きたい気分。

 なので、ゴムの場所にもかかわらず巻き一本のみ。


 到着すると、背丈以上あるススキをかき分け水辺に。

 水色を見ると、そんなに濁っちゃいない。

 風が吹いてないから、弱い動きでアピールするかな。

 で、選んだのはCB50。

 下流に向かって投げ、巻いてくるけど異常無し。

 扇形に万遍なく投げマクるけど、それでも全く反応無し。


 撃ち、持って来ればよかったな。


 なんか切ない気分になってきたけど、男の子ですから泣きません。

 後悔多目に投げ続けていると、少し上流にあるテトラが疎らになった実績場を通過中、


 ゴッ…


 明らかに根掛かった感触。


 マジか?


 外すためにいろいろ頑張ったけど、外れる気配無し。

 ルアーより上流に移動して同じことするけど全然外れそうにない。


 あ~あ、またやん。これで何個目?


 哀しい気分になってくる。

 何やっても外れそうにないので最後の手段。ハリが伸びて外れることを期待して、サオを水平に引っ張ると、


 プチッ!


 やっぱし切れやがった。


 も~!何なんよ!


 浮いてくるのを待つため、別のルアーを結び直すことに。

 選んだのはボーマー・スクエアAで、色はブルーバックチャート。


 これだったらカバークランクだし、根掛り回避しやすいでしょ!


 と、余裕ぶっこいてしばらく攻め続けていると、


 ゴッ!


 またもや似たようなポイントで似たような感触!


 おいっ!二個目ぞ?


 とかツッコみつつも、サオを小刻みに震わせ外そうと試みる。


 が、しかぁ~し!


 びくともしやがらん。

 立ち位置変えても、あおる強さ変えても、何やっても外れる気配無し。

 ハリが伸びることを期待し、サオを水平にして引っ張ると、


 プチッ!


 やっぱし切れやがった。


 あ~も~!無くしマクりやんか!


 二個目が切れた時点で完全に心が折れたので、撤収することに。



 これから先、まだまだ無くすと思うと気が重いよ。

 とりあえず、中古と新品買ってくることにしよ。

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