第62話 順調に。
ここんとこ、クッソ暑いのよね~。
毎日のように最高気温更新しやがりよるし。
ホント、ヤんなってくるっちゃ。
これでもか!っちゆーぐらい暑いもんで、会社から帰るとついついエアコン入れてゴロゴロしちまうんだけど、これやるとあからさまに体調おかしくなるんだわ。
だから、暑いの我慢して釣りに行く。
というのも川ってね、常に風が吹いるから思った以上に涼しいのよ。エアコンのように作られた涼しさじゃないから、ダルくならないのがすごく良い。
っつーのは勿論あるのだけど、今、順調に釣果を伸ばせているのだから、釣り人としては勢いに乗っときたいじゃない!
といった前置きはこれくらいにしときまして。
早速タックル編、イッてみまっしょーかね。
本日活躍してくれたのは、
ブラックレーベルFM701MHFB+スティーズA TW 1016-CC
と、
ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H。
持ってったの両方とも活躍してくれるとか、超絶嬉しいよね!
まぁ、片っぽは極小のゲスト様だったから、手応えなんかなかったんだけどね。
とはいえ。
ここ最近、人的プレッシャーによりブルーギルすら口を使ってくれない状況なのだから、相手にしてもらえるだけで嬉しい。
な~んて、軽ぅ~く言い訳してみたところで紹介行きますよん!
ブラックレーベルFM701MHFBは、かなり重いモノまで扱うことができる巻きのバーサタイルロッド。
テーパーが「F」ということで極先調子なんだけど、振ってみたらかなり柔らかく、いかにも「巻きのサオ」って感じ。
使用範囲が1/4~1・1/2オンス(7~42g)と広いから、これ一本で持っているプラグやスピナベ全部扱えてしまうとゆー優れもの。
バット(胴の部分)のパワーがかなり強く、丸々肥えた50UPでも抜き上げることができるよ。
7フィートとバスロッドじゃ長い部類に入るから遠投が効く。
巻き専用だけど、撃ちの釣りにも割と対応できる。
短所は…軽いルアーがちょい扱いにくいかな。使用範囲の下限が7gってことになっているけど、ミノーみたいな空気抵抗が大きくて相対的に軽いルアーは重さを胴に乗せることができないからかなり投げにくい。実際、気持ちよく投げらるには10g以上欲しいかな。
あと、なぜかスピナベでバラしやすい。バッチシ対応できとるはずなんに…あ、自分がヘタクソなんか!
といった短所っぽいのはあるけどそんなに重くなく、パワーもあって扱いやすいよ。
ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFTは巻きも撃ちも高次元でこなせるバーサタイルロッド。
レギュラー寄りのファーストテーパーで、撃ち専用のサオと比較するとだいぶ柔らかく感じるかな。
使用範囲が3/8~2オンス(10~56g)と広く、思い付くほとんどのリグに対応できる。
割と柔いのでアタリが取りにくいのかと思いきや、そんなことは全く無く、かなり鋭く伝えてくれる。持っている中じゃ、ギャレット・ディツアーエディションが似ているかな。
寄せる力が強く、障害物から強引に引き剥がしたり、突進する魚を強引にこっち向かせるのも得意。
短所はマイクロガイド。直径が小さいため抵抗が大きく飛距離がかなり犠牲になるみたい。特に太い糸を使うとこの短所が顕著になるとのこと。
結び目が通過するときガイドに負担が掛かっているような音がするから、サオのためにはあまりよくないはず。
矯正視力に老眼が入りだしたんで、ガイドに糸を通す時、かなり苦労する。ついつい一個通し忘れてイラ~ッ!とすることあるもんね。
パワーの割に太い糸が使えないのも困りもの。最大が20ポンドということで、使用範囲の2オンスから考えるとだいぶ細い。
できればこのサオはノーマルガイドであってほしかった。と思うのは自分だけじゃないはず。
とはいえ、パワーがあるから無茶なファイトでも余裕でこなしてくれる。
結構軽いリグでも扱えるから使用頻度も自然と高くなる。
かなりお気に入りのサオでございます。
スティーズA TWは、シリーズ中最も頑丈さに重点を置いたモデル。1016-CCはローギヤで巻き専用。パワーに全フリの設定になってますよん♪
長所は、
ブレーキがマグフォースZとゆーコトで、SVみたいに全域で引き摺った感無いのがいいよね。
滑らかな巻き心地もポイント高い。
巻きトルクが太いのも好印象。ディープクランクでも軽ぅ~く巻いて来れるもんね。
ロングパワーハンドル&ローギヤのおかげでファイトがやりやすい。
といった感じ。
短所はブレーキが少々強過ぎるコトかな。空気抵抗が小さくて重いルアー投げるときは、ブレーキの目盛「0」でも使えてしまうもんね。それでもまだブレーキが効いている感じがするとゆー…。同じ番手のリョウガ1016Hだと「5」前後がちょうどいいから、これぐらいの使用感にしてほしい。なんで同じ1016なのに、こうも違うのかな?スプール取り替えてみよっかな。
あと、ギヤ比が低すぎる。前回ファイト中、魚がこっち向かって走り出した時、巻き取間に合わなくなりそうで、ちょい恐怖を覚えたもんね。でもこれは、選んだ自分に問題があるので短所とは言わないケドね。
まだまだ評価するには実釣データが足りなくて謎な部分が多いけど、巻き心地が滑らかで、巻き上げる力も強く、コンパクトで使いやすいリールっつーことは確実に言えるかな。
リョウガはダイワの巻き専用丸型ベイトのフラッグシップで、1016Hは小さいサイズのハイギヤモデル。
09リョウガに引き続き、18リョウガも巻きのパワーフィッシングに特化したリールとなっております。このモデルチェンジでギヤの歯が細かくなり、巻き心地がさらに滑らかになったよん。
長所は、
巻きトルクが太く、上記のスティーズAよりももっとゴリゴリ巻ける。
サムバー(サオに着けたときいちばん上にくるフレームの横棒)の中央が凹ませてあり、マグ側のプレートの直径が小さくしてあるため、丸型の割にパーミング(握ること)しやすい。「ロープロに匹敵するパーミング性能」という特徴は、さらに進化しております。
ブレーキの性能もかなり優秀。飛んでいる途中で糸が浮いても自動的に収束してしまい、着水時にはバックラッシュしてないとゆー不思議。初心者でもかなり扱いやすい部類だと思います。
短所は重いこと。とはいえ09リョウガ2020と比べると明らかに軽いけどね。
それよりも、ギヤが心配。パワーフィッシングを得意とする機種なのに、細かくしたらダメでしょ!って思ってしまう。ま、メーカーがこれで大丈夫と判断したからデビューしたわけで、自分みたいな素人が心配することじゃないんだろうけどね。ただ、イメージ的に弱くなった気がするから個人的に嫌なだけ。
高価なのもちょっといただけないかな。貧乏人には買うのにものすごく勇気が必要やもんな。
あと、大きな特徴である「歯の細かいギヤ」と「マグ側プレートの小径化」って、まんまカルカッタコンクエストのパクリなのよね。これ、あからさま過ぎて気分的にかなり嫌。
でも、性能的には相当ハイスペックなリールだと思いま~す。
といった感じでタックル編は〆よっかな。
でわでわ実釣編、イッてみたいと思います!
本日は早番。
16:00ぐらいには家に到着できる。
ならば!
釣りに行くよね~❤
帰り着いたらソッコー準備。
持っていくタックルは、既に決めてある。
それは、
ブラックレーベルFM701MHFB+スティーズA TW 1016-CC
と、
ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H。
このトコロ、なかなかの活躍っぷりを見せてくれている1016セットたちでございます。
こいつらとルアーたちをパジェロミニにぶち込んで、いざ出発だ!
場所は「ゴムの場所」か、その下流の消波ブロック帯。
今日はどちらでもいい気分なんで、先行者の入り具合見て決めるつもり。
信号待ちしている間にスロープの下を見てみると、既にクルマが停まっている。
しかも、狙おうとしていたポイントのすぐ近くで釣っていらっしゃる。
これじゃ干渉してしまうから、下流の消波ブロック帯に決定。
スロープを下り、トランスファレバーを4Hにぶち込み四駆にして河川敷を走る。
イヤッホ~ィ!四駆、サイコー!!イボる気配、全くなっしんぐじゃないのよ♫っつーか、これっち、どげなとこでも入っていけるんじゃないの?
という気になってくるけど、ここで調子ぶっコイて無茶したら、JAFでも救出困難なトコロで立ち往生!みたいな哀れな結末が待ち構えているのだよ。実際この場所で、ジムニーがイボって大変なことになっちょったの、目撃したコトあるもんね。
ご用心ご用心。
ワクワク気分にブレーキをかけ、自分の背丈以上のススキが生えた河川敷を雑草の種&イナゴまみれになりつつ走り抜け、ゴロタからテトラへと変わる巻きの実績場へと入る。
巻きのタックルをおろし、ポイントに立ち状況を見る。
水の色は…まぁいい。っつーか、かなり釣れそうな色。
まずはクランクベイトかな?
選んだのは、ラッキークラフトCB50。色はワカサギ。
下流方向に投げたいけど、思いっきり逆風。
ブレーキを「3」に設定し、
カチッ!
クラッチを切って、バックスイングからの~…
ビュッ!
ヴ――――――ン…ポチャ。
小さくて風の影響を受けにくいため、思っていたよりも飛んだ。
消波ブロックの上っ面をたま~に叩きながら、ゆっくりと引いてくる。
う~ん、釣・れ・そ・う❤
が、しかし。
そんな期待は見事に空回る。
扇形に万遍なく投げまくるけど異常無し。
弱くしてみるか。
選んだのはミノー。
ラッキークラフトのフラッシュミノーSPで、色はワカサギ。
コイツ、ゆっくり引くとほぼケツを振らなくてi字引き(真っ直ぐ泳ぐ)できるし、トゥイッチすると大きく左右にダート(跳ねる)する。アクションの幅が広くていーのよね。
もちろん実績ルアーでございます。
軽いルアーなのでブレーキを「4」に設定。
そっと投げてみると、
まぁ、こんなもんか。
と思えるくらいには飛んだ。
ゆっくり巻いて弱った魚を演出すると、たま~に「コツン…コツン…」と生命感。
が、乗らない。
多分これ、ブルーギルかチビバスのアタックなのよね。
同じポイントをしばらく通すものの…アタるけど乗らない状態が続く。
繰り返しているうち見慣れてきたのか、全くアタらなくなった。
いよいよ弱くする。
選んだのはスピナー。
ダイワが超絶昔から販売している名作、ブレットン。実はこのルアー、高校生の時近所の陥落(炭鉱の影響で地盤沈下してできた水たまり)で爆釣したことある思い出の品。とかそんな裏情報、今はどーでもいー。
重さは3.5g。ブレイドはシルバーに赤点。
軽いので、このタックルじゃ投げるのに少々難あり。力入れるとバックラッシュするので、ふんわり軽ぅ~く投げますよん。
今、狙っていたポイントに再度ぶち込み、ゆっくり引いてくると、
ゴッ!
引っ手繰るような感触が伝わってきた。
反射的にアワセると、重さが乗った!
同時に寄ってくるはずの軌道が逸れる。
足元まで寄せてくるとキラッと光った。バスよりも体高がある。一気に巻き寄せ抜き上げると10cm足らずのブルーギル。
せっかく食ってくれたのだから、写真を撮ることに。
糸をつまみ、ぶら下げた状態でしみじみ思う。
よくぞ食ってくれた!
と。
写真を撮ったあと、刺されないよう背ビレと尻ビレを寝かせながら握ろうとすると、
ピチピチ!
暴れた瞬間、
チクッ!
痛ッ!
最早、ブルーギル釣った時のお約束。
人差し指と中指、親指の付け根を刺されましたとさ。
もぉ~ホント…釣れてくれるのはいーけど、刺すなよなぁ。刺されたら2~3日チクチクするんぞ?
とか怒りつつハリを外し、そっと逃がしてあげました。
これ以降、全く無ぅ~な感じ。
釣られていよいよ警戒したのかな?なら、そろそろ撃とうかな。
とゆーワケで、クルマにタックルをぶち込んで、数10m下流側へ移動。
撃ちのタックルを取出しワームの入ったバッグを下し、釣り再開。
ルアーはゲーリー4インチシュリンプで色は黒。リグはノーシンカー、と言いつつハリのシャンクに板オモリを巻いた、いつものウェイテッドフックもどき。
相変わらず風は強い。
しかも空気抵抗が大きいルアーなので、ブレーキは「5.5」。
狙うのは真正面から少し下流にかけて沈んでいる、「よく根掛かる何か」。
カチッ!
クラッチを切って、バックスイングからの~、
ビュッ!ヴ―――――ン…ポチャ。
飛距離は川幅の2/3程度。
ハンドルを回し、クラッチを繋ぐと水面の糸に目を移す。
ス―――――…
ルアーに引かれ、小さな波を立てながら沈んでゆく糸。
フワッ…
着底と同時にサオ先から水面までの糸が僅かに弛む。
少し待って、
チョンチョンチョン…
3~5回サオ先を動かして、川底を這う甲殻類を演出。
弛んだ分の糸を回収し、巻くのを止めて、
フワッ…
底を取る。
これを繰り返す。
丁寧に引いてくるけど異常無し。
投げる方向を少しずつ変えながら、同じように引いてくるけどやっぱり異常無し。
気付くと辺りが薄暗くなっていた。
ポケットから電話を取出し時計を見ると18:00ちょい前。
食ってくる時間に突入だぁ!
高まる期待感。
正面より少し下流側の「よく根掛かる何か」の向こう側に投げ、同じ誘い方で何回かに一回大きく舞い上がらせ、沈める。
すると通過中、
ゴリッ…ゴリッ…
障害物の感触に混じり、
コンッ!
弾くような感触が伝わってきた。
食った!
巻くのを止め、糸を張らず緩めずの状態で待つと、
グッグッグ…
サオ先をゆっくりと絞り込んでゆく。
一呼吸置き、仰け反る感じでアワセると、
キュ――――ッ!キュッキュッキュ…
糸鳴りを伴い強烈な突進を見せる。
これをタックルのパワーでねじ伏せる。
サオを立て強引にリールを巻くと、沖側に突進してしているにもかかわらず、簡単にこっちを向いた。
流石!パワーのあるタックルは、安心感が違うよね!
コチラ側を向かせると、今度は下流側に軌道が逸れてくる。
消波ブロックか?
多分、隙間に潜り込もうとしているので、逆方向にサオを寝かせ、対応する。
誘導成功!
やっと足元に。
深場への数度の突っ込みを躱すと、力尽きて浮いてくる。
水面から顔が出た。
エライ強い引きを見せた割に小さい。
サオを立てて抜き上げた。
地面で暴れる魚を取り押さえ、口に親指を突っ込み持ち上げると、アフター回復系の女の子。
あと少しで凹みが分からなくなりそうなほどの回復っぷり。
ん~、いい魚!
いつもの如く、持ったパターンと置いたパターンで記念撮影をし、サオの模様で大きさを測ると、下アゴを持って水にそっと浸ける。
指を解放してあげると、勢いよく深場へと戻って行きましたとさ。
めでたしめでたし。
家に帰って測ったら38.5cm。
思いの外、大きかったな。
よ~し!この調子で釣果を重ねてやる!!
と、燃え上がった今回の釣行なのでした。
おしまい。
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