第60話 入魂!スティーズA!!

 おっしゃー!

 スティーズAに入魂できたぜ!!


 と、あまりの嬉しさに年甲斐もなく吠えてみました。


 それにしても、買ってから一週間で入魂できるとか、思ってもみなかったなぁ。

 え~こっちゃえ~こっちゃ♪




 さぁ、張り切って本編、まいりましょーか!

 まずはタックル編…と、イキたいトコロなのですが、直前の回でガッツリ紹介してますもんね。だから、今回はやらなくていーと思うのですよ。

 とりあえず基礎知識として「スティーズシリーズの中の一つ」だとか、「アルミ製で頑丈」だとか、「ちっこいのに太糸巻ける」とか、そういったことを頭の片隅にでも置いといていただければよろしいのではないかと。



 っつーワケで、いきなし実釣編へと移行しますぞ!


 本日は、夜勤最終日。

 明日休むと明後日からは早番なので、どーにかしてサイクルを昼型に戻さなきゃなのですが、これがもぉなかなか大変で。

 夜勤明けの睡魔とゆーのはとにかくキョーレツでして…戦ってもかなりの確率で負けてしまうんだなぁ、これが。

 そしたら夜、寝られんくなっちまって、次の日も昼寝して。

 結局、徹夜!

 とゆー現象が当たり前に起こりやがる。

 そういった事態に陥らないよう、朝8時頃家に到着するとガッツリ飯を食い、何かして眠気を誤魔化すのです。

 偶然にも坊ちゃんのバイトの休みとカブったから、一緒に昼飯を食いに行き、その足で隣町の嘔吐バックスへ。で、ボロッちくなったハイエースのハンドルカバー買い替えてくれてやりました。


 その後、坊ちゃんは友達んトコへ行っちまったため、ワタクシは一人寂しく釣り。

 この時点で既に17時を回ろうとしていたため、行先は前の川一択。


 でったん暑いから、


 草むらに突入だぁ!


 とか、そんな冒険は致しません。なんせ、お・と・なですから❤

 よって、服装は今のままでいーのです。

 只今半袖半ズボンにサンダルとゆー涼しさ最優先のカッコ。

 小学生が川に遊び行くみたいやな。アラフィフなのに。

 それはまぁいいとして。

 汗&日射病対策で、頭には近所の酒屋の名前が入った粗品タオルを巻く。


 なんかもぉ…ダサダサだぁ!


 けど、誰に見せるワケでもなし。良しとしときましょう。



 次はタックルの準備。

 時間は短いし、はよ入魂したいので巻き。


 ブラックレーベルFM701MHFB+スティーズA TW 1016-CC


 を、サオ置き場から引っぱり出す。


 今日こそは、コイツに魂込めてくれようぞ!


 な~んて気合を入れて、巻きのルアーたちが入ったバッグをπ/に掛けると出撃準備完了!

 チャリに乗って前の川対岸の水門へ。



 家出るとき爆風だったから、


 釣り場も風吹きよるやろーき、家よりも涼しいはず!


 とか期待しながらチャリを漕ぐ。

 到着すると案の定爆風で、なかなかの涼しさ。


 良き哉♪


 が、しか~し!


 風が一瞬でも止んだら気が狂いそうになるほど暑い。

 水辺に立ち、水質を見てみると…


 汚っ!川面、膜に覆われちょーやんか!


 一目で分かる水質の悪さ。まるで油が流出したみたいでありまする。しかも所々濃い帯出来ちょーし。

 これって、ここ最近雨が降ってないせい。河川敷の土が乾燥して風に吹かれ、川に落ちたものなのよね。


 タックル、汚くなるやんか!リールやら買ってからまだ二回しか使ってねーのに!


 とか、文句タレたくなるけど投げんことには何も起こらんもんね。

 諦めてルアーをセットし、おっ始めることに。


 少しでもテンション上げるため、ここでの実績ルアーを使うことにする。

 選んだのはワイルドハンチ。色はブルーバックチャート。

 このルアー、自重が9.6gと大した重さじゃなく、空気抵抗もまあまあある。しかも右からの爆風。


 ブレーキ調整は慎重に!


 バックラッシュを警戒して「4」から始める。


 カチッ!


 クラッチを切って、バックスイングからの~


 ビュッ!ヴ―――――ン…ポチャ。


 バックラッシュの気配皆無。


 でも、ブレーキ効き過ぎ?


 それにしても水が汚い。巻いてくると、透明だったナイロンラインがいきなし真っ茶色。

 二投目でリールのフレームの内側ドロドロ。


 あ~も~!でったんキチャナイやんか!!


 発狂しそうになりがらもブレーキの調整を進める。

「3」にすると、若干引き摺った感は残るものの、気持ちよく飛んでくれだ。

「2」にすると、引き摺った感は消えたけど、突風の影響を受けたとき糸が弛む。


 とりあえず「3」に固定かな。


 扇形にランダムに投げて巻き続けるけど…何も起こりゃしない。



 ルアーをイガジグスピン7gのチャートにチェンジ。

 ブレーキの設定は同じ。

 軽いけど空気抵抗少ないから、思っていたよりも飛ぶ。

 投げ始めて数投目。

 以前、18リョウガで釣った、大き目のウィードパッチを通過中、


 ブルブル!


 生命感。

 が、乗らず。


 ブルーギルかな?チビバスかな?


 回収し、再度同じところに投げるけど、反応はない。



 飽きてきたのでミノーにチェンジ。

 選んだのは、ゴムの場所で拾った(=△、釣った=○)サスペンドチューンが施してあるフェイス87。

 これも実績ルアー。前回ここで掛けたけどエラ洗いされてバレたヤツ。

 期待しつつ、タダ巻きしたりトゥイッチしたりするんだけど…異状無し。



 軽いのばっか投げて若干ストレス溜まり気味だったので、重いのぶっ飛ばして発散することに。

 重いのといえば…


 そーだ!バイブレーション投げてみよ!


 バイブ(電気仕掛けのコケシじゃないよ!くれぐれも間違えのないようにね!)はフォールスピード速いのが多い。だから、根掛かりしやすいのよね。

 ちなみにここは対岸消波ブロック入っているので結構根掛かりする。


 無くしても諦めがつくヤツは…そーだ!あれ使お。


 選んだのは、42話にて某ダムで拾ったジャッカルのド定番かつ超ロングセラーバイブ「TN70」。拾い物で、ハリが腐ってやがったから交換済み。根掛かり対策としてフロントフックはトレブルフック(3本イカリバリ)じゃなく、ダブルフックにしてあります。


 18gもあるからそりゃーもぉ気持ちよくぶっ飛んでくれるはず!


 ブレーキを「2」にし、期待しつつスナップに繋いだ一投目。

 真正面じゃ護岸直撃必至。それで割れたりハリ曲がったりしたらイヤだから、少し上流向いて投げることに。


 カチッ!


 クラッチを切って、バックスイングからの~


 ビュッ!


 サオを振り切ると、


 ヴ―――――――――ン…ドボン!


 期待通り、オニのよーにぶっ飛んでくれた!


 コレ、でったん気持ちーかも!


 対岸の護岸スレスレに落ち、着底の糸フケと同時に巻き始めると、


 ズモ…


 何かに引っかかった。


 ビニール袋?でも、浮かせてから掛かったよね?浮遊しちょービニール?


 とか考えた直後、重さが水面に向かう気配。


 ん?魚?


 そんな気がしたから思いっきし仰け反るようにアワセると、横っ走りに変わった!


 やっぱ魚やん!


 強引に巻いたら軽くなる。


 ウソ?コイツ、でったん頭いいやんか!


 コチラに向かって泳ぎ、糸を弛ませてハリを外そうとしている。

 急いでリールを巻くけど思ったほど回収できない。

 パワー重視のローギヤが完全にアダとなっていた。

 このときばかりはハイギヤの方が良かったと思ってしまう。


 やっぱ巻きも撃ちもイケる6.3にしとけばよかったかな?


 とか考えるけど今更だ。

 必死こいて巻いていると、今度は沖に向かって走り出す。

 重量感があって強い。


 途中、こんなコトを何度も何度も繰り返しやがる。


 コイツ、マジ賢い!


 ファイト時間が思ったより長くなったから、ハリ穴が大きくなってないか心配になったけど、やっとこさ足元。

 水面に顔を出した魚はなかなかの大きさ。


 にしても、このリール強い!巻きトルクがすげーじゃないの!


 リョウガにも似た巻き上げ力はなんとも頼もしい限り。

 サオも割とヘビーだから、抜き上げようと掛かり具合を見ると…なんと!ダブルフックに変えたフロントフックに一本だけしか掛かってないじゃ~ないのよ!

 諦めて、すぐ横にある溝へとゆっくり引き摺り上げ、どーにかこーにか取り込んだ。


 マジマジと魚体を見る。

 少し傷はあるけど比較的きれい。

 ちゃんとエサが食えている、若干スリムなアフター回復の女の子。

 記念撮影し、サオの模様で大きさを測る。

 帰って正確に測定すると46cm!


 初フィッシュはかなりの大物でございました。


 しかしまぁ、三回目の釣行で魂こもるとか嬉し過ぎじゃ~ないのよ!

 この調子で今後も釣れ続いてくれることをものすごくお願いしたいよね!

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