第59話 スティーズA TW 1016-CC。
巻き用の新しいリールを買ったのですよ!
何を買ったのかといいますと、
スティーズA TW 1016-CC
スティーズですよ、スティーズ!フラッグシップなのですよ!!
とはいっても、シリーズ中いちばん安い「A」なんですけどもね。
と、ゆーわけで。
早速コイツはどんなヤツなのかを説明することにいたしましょう。
スティーズAは、
『飛びと巻き。基本性能を磨きこんだタフに使えるカッチリベイト。
コンパクトでタフさも兼ね備えるSTEEZ SV TWの兄弟シリーズ。超高精度スーパーメタルハウジング採用で、アメリカのタフなトーナメントトレイルで使い込んでも滑らかで軽い回転性能が持続し、最高レベルの巻き感度をキープし続ける。1000番サイズのスプール幅に合わせたコンパクトTWS搭載により、リール本体のコンパクト化を実現。そしてTWS+超高精度G1 MAG-Zスプールにより、 高速立ち上がりのままルアー・ラインを放出し、SVコンセプトより高い遠投性能を誇る。ラインキャパも16lb.-100mを確保し、太糸でのタフな釣りを支える。さらにマグシールドBBをピニオン軸に1個配し、高レベルのソルト対応力を実現。バスを中心に世界中のゲームフィッシュに広く対応する。』ダイワwebsiteより抜粋。
といった特徴のあるリールで、スペックは、
巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転):56
ギヤ比:5.3
自重(g):190
最大ドラグ力(kg):6
スプール寸法(径mm/幅mm):34/24
標準糸巻量ナイロン(lb.-m):14-115、16-100
ベアリング(ボール/ローラー):8/1
ハンドル長さ(mm):90
メーカー標準小売価格(円):46,400
と、なってま~す。
上の抜粋には書かれてないんだけど、コイツはアルミニウム製でありまして。
名前の中にある「A」はアルミニウムの頭文字で、抜粋の中に出てくる「スーパーメタル」というのがアルミニウムのことですよん。わざわざ「A」と表記するのは、他のスティーズがマグネシウムでできているからなのよね。
なんでアルミを採用するのかとゆーと、頑丈だから。
とか、こんな書き方すると、マグネシウムが弱いって思われそうなんだけど、そうじゃなくてね、アルミで作るともっと頑丈になりますよ!って意味。
軽さより頑丈さを優先したから、SV-TWよりも30g重くなってま~す。
アルミを採用し、ベアリング数を減らしたことで、スティーズSV-TWより13000円程安くなっておりまする。
説明も無事?終わったところで、今回は特別に買い物編、イッてみたいと思いまぁ~す。
リールを買うぞ!おー!!
と、張り切って隣町の釣具屋へGO!
到着し、店員呼んで、似たキャラのヤツを出してもらい比較してみる。
出してもらったのはいちばんの候補であるスティーズA TW1016-CCの他、ジリオン1516TW、ジリオンSV-TW1016SVといった、ギヤ比5.5のモデル。
こいつらを気が済むまで弄り回してみる。
意外にも好きな感じだったのは、ジリオン1516TW。一サイズデカいんだけど、とにかくスプールがよく回る。しかも、巻いた感じはとても滑らか。
ジリオンSVは、全てにおいてまとまった感が凄くていいんだけど、SVってのが気にかかる。T3SVみたいに引き摺った感強かったら?という不安がどうしても拭いきれんのよね。
でも、正直なハナシどれも甲乙つけがたい。
おかげで決定すんのにそーとー悩んだし。
特に売値はジリオンが1万円以上安いから、モーレツに迷うよね。
先入観でSVが外れたけど、もう一つの1516がどーにも気になってしょーがない。
そこで、スペックを比較する。
ドラグ力はジリオン1516が5kgなのに対し、スティーズAが6kg。
なら、スティーズAの方が余裕あるよね?
スプール径はジリオン1516が36mmなのに対し、スティーズAは34mm。素材がジリオン1516は超々ジュラルミンなのに対し、スティーズAはG1ジュラルミン。
なら、スティーズの方が軽いルアーに適しているよね?
レビューによると、ジリオン1516は14g以上の重いルアー特化型とのこと。
これが決め手となり、スティーズAを買うことに。
とはいえ。
予想以上にジリオンTWがよかったから、こっちも欲しくなってしまったとゆーね。
あ~、もぉ!オレ、完全にメーカーのカモやんか!
帰ってきて箱から出すと、写真撮って幼馴染に送信し、自慢する。
その後、グリグリやってみる。
単品でハンドルを回してみた感じは…18リョウガ1016Hとはまた違った味付けの滑らかさ。ヌメ~っとした感触を差し引いた、とでもいえばいいのかな?とにかくそんな感じで、なんかいい。
ロングパワーハンドル&大型の扁平ハンドルノブは、タトゥーラHDカスタムと同じもの(ハンドルはスティーズの方が10mm短いけど)なので、やり取りのしやすさは想像できる。
実際に糸を巻いてみる。
TWSは結び目があったら巻き取るとき引っ掛かりそうなんで、下巻きはやりません。16ポンドナイロンの一本もんでございます。
巻き始めてすぐに感じたこと。
遅っ!でったん、遅っ!
遅巻き仕様なだけあって、ボビンの回転がえっれー遅い。
巻き終わるまでに結構な時間かかったよ。
サオに着けてみると…
う~ん…なかなかカッコイーぞ!
ブルーグレーのボディがなんとも渋い。
よし!糸も巻いたし、使い心地と釣果をモーレツに期待しつつ実釣編、イッてみよー!
場所は、いちばん可能性のありそうな、ゴムの場所下流の消波ブロック帯。
持っていくタックルは1016セット二つ。
巻きはブラックレーベルFM701MHFB+スティーズA TW1016-CC。
撃ちはファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H。
こいつらをパジェロミニにぶち込んで、さぁ!出発だ!!
到着し、いつものポイントの少し上流。
巻きの実績場からおっ始めることに。
スナップにルアーを繋ぐ。
チョイスしたのはラッキークラフトのCB50。色はライムチャート。
記念すべき一投目。
バックラッシュを警戒し、マグダイヤルの目盛「10」から始める。
カチッ!
クラッチを切って、バックスイングからの~…、
ビュッ!ヴ―――――ン…ポチャ。
引き摺った感が強く、思ったほど飛ばない。
一気に5まで緩めるが…まだ強い。
3まで緩めると…お~!なかなかいー感じでぶっ飛んでくれたぞ。
試しに0にしてみると…回り過ぎるから力が入れられない。
1でも投げられなくはないが、空気抵抗大きいルアーだと気を使う。
2では風が真逆から吹いてない限りイケそう。
こんな感じで、ブレーキは2~4に落ち着いた。
それにしても巻き心地がいいぞ!これ、結構楽しいかも。
使い心地にハマって投げまくる。
立ち位置より少し下流側にある、一際飛び出たテトラを集中的に掠るように引いてくる。
これ、この場所でのヒットパターン。
だけど来ない。
しばらく扇形に投げマクるんだけど、一切異常無し。
この弱いクランク食い切らんのなら、今日は巻きの日じゃないかもね。
という考えに至り、片付けることに。
巻きだとそげん簡単には釣れたりせんよね。
でも。
なるべく早く魂こもってほしいな。
少し下流のいつも狙っているポイントへと入り、撃ちで最後までやり切ることに。
ルアーは4インチシュリンプ。リグはいつものウェイテッドフックもどき。
底を取り、跳ねさせるイメージで引いてくる。
しばらく頑張っていると、真正面、いつも根掛かるゴリゴリした何かを通過中に、
モヤ…
違和感。サオに不自然な重さが残る。
ん?食った?
巻くのを止めて待つと、糸がゆっくり上流方向に走り出す。
食った!
思いっきし仰け反るようにアワセたら、重さが乗るとともに生命感。
直後、沖の方へと突っ走る。
強い!
ヘビーなタックルなんで、巻きトルクに物を言わせたゴリ巻きでこっちを向かす。
すると、みるみる重さが失われ、
バシャバシャッ!
ド派手なエラ洗いにより姿があらわになる。
まあまあデカい。
エラ洗いの次は潜る。
消波ブロックの隙間に入ろうとしている。
さらにサオを立て、巻いて引き剥がす。
なんとか足元まで寄ってくる。
サオを立てると水面から顔が出た。
ん?
掛かり具合がどーにもおかしい。
そのまま抜き上げ見てみると…
口の左側のパーツが一部欠損していた。
もうちょい丁寧にハリ外しちゃれよ!可哀そうに。
このように、最近の激しいバスブームで、口のパーツが欠損した魚が多くなってきているように思う。
ある程度しょうがないコトなのだろうけど、それでももうちょいちゃんと外してやろうよ。
せっかく釣れたのに、ちょっと切ない気分になっちまったぜ。
ちなみにこの魚、アフター回復系のお腹がベッコリ凹んだ女の子。口こそボロボロだけど、身体は傷もなくてキレイ。
はたいて欠けた尾ビレもほとんど元通り。
いつもの如く、記念撮影して逃がしてあげました。
っち、あ!測るの忘れたよ。写真から判断するに多分34、5cmだと思う。
今回は釣れたけど、オニュウのリールじゃなかった。
ん~…残念。
でも、早く釣りたいから巻きのセットはしばらく持って回ることにしよう。
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