第54話 パターンは健在!

 一昨日のリミットメイクは超絶気持ちよかったぞ!

 あまりにも気持ちよくて、カウパー出まくり!

 おかげで先っぽヌルヌルになっちまいましたゎ。


 とゆーよーな冗談はさておき。


 昼飯食ってボーっとしていると、あの爆釣劇を思い出す。

 そして、


 今日もまだ爆釣するんやないと?


 とか、妄想。

 ま、フツーに考えてあんなミラクル起こるワケない。

 けどでも。

 こればかりは釣りしてみなけりゃわからないのよね~。


 じゃ、行ってみればいーじゃないの!


 とゆーワケで、釣行決定。

 タックルを準備することに。

 是非とも再現性を試してみたいので巻きは必須。

 でも、前と一緒じゃ面白くない。

 だから全部変えてみる。

 巻きはブレイゾン+カルコンだったので、ブラックレーベルFM701MHFB+T3 1016SH-TW。

 撃ちはブラックレーベルPF701MFB+アルファスSV105SHだったので、ファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H。

 このタックル、重たいルアー扱う用に買ったんだけど、使い込んでいくうちに軽いリグでも扱いやすいことが判明したのですよ。だからこの頃益々出番が増えておりまする。

 再現性を試すってことで、ルアーはこの前と同じ4インチシュリンプを使います。色はウォーターメロンシード。リグはノーシンカー、という名のウェイテッドフックもどき。

 スピニングはあまりにも反応が無かったし、集中もしたいから今回は二本のみ。


 タックルが決まったので、タックル編へと移りたいトコロなのですが、両方ともかなりの頻度で活躍しているから紹介済み。

 ルアーも4インチシュリンプなので、これも紹介済み。

 よって、タックル編はやらないことにいたしま~す。




 でわでわ。

 早速実釣編、イッてみたいと思いまぁす。


 遅い朝飯兼昼飯を済ませ、いつもの如く釣り具の準備をはじめる。

 場所はゴムの場所下流の消波ブロック帯。

 だから、強めのタックルを用意する。

 まず一本目はブラックレーベルFM701MHFB+T3 1016SH-TW。

 二本目はファンタジスタYABAI FNC-69MH TORQUE CORE SHAFT+リョウガ1016H。

 それぞれのリールのスプールベアリングに注油。

 レベルワインドのウォームシャフトとスプールシャフトにはグリス。

 ハンドルノブにも注油。

 サオのガイドとブランクスは清掃する。

 撃ちのタックルはリグってワームをセット。選んだのはこの前の釣りで裂けたゲーリーヤマモト4インチシュリンプで、色はウォーターメロンシード。

 半田ごてで裂けた部分を溶かしてくっつける。※)ゲーリーヤマモトのワームは高いから、裂けたぐらいで捨ててしまったらもったいないのよ。ビンボー人なので、可能な限り修理して使いますよん。

 そしてハリを刺してセット。シャンクには板オモリを巻く。

 準備が終わったので、こいつらをパジェロミニにブチ込んで、いざ、ポイントへ!



 土手のスロープを下りると先行者のクルマが2台。


 ここは…ねぇな。


 元々スルーするつもりだったから、トランスファーレバーを4Hに入れ、四駆で河川敷を爆走する。

 最初のポイントにクルマを止め、巻きのタックルのみを下す。

 水際に立って水の色を見る。この前よりだいぶん濁りが治まっている様子。

 選んだのはカブア。

 この前は濁りがきつかったためホットタイガーを使ったが、今回は黒金。スナップに繋いでしばらく投げまくってはみるものの、イマイチ食って来そうにない。

 ボーマー・スクエアAのホットタイガーにチェンジし、投げ続けるも全く異常無し。


 巻きじゃねぇな。パターン崩れたんかもね。


 この時点で既に「ボーズ」という言葉が現実味を帯びかかっている。

 しばらくいろんなルアーを試してみるものの、食ってくる気配が一切ない。

 巻きは諦め、撃ちにチェンジ。



 下流方向に小移動。

 いつものポイントにクルマを止め、撃ちのタックルのみを下す。

 真正面に投げ、いつもゴリゴリした感触が伝わってくる「何か」を重点的に狙ってみる。

 しばらく投げ続けていると、その「何か」を通過中、


 ガリガリッ…


 引っ掻くような感触が伝わってくる。


 食った…


 止めて待つと、


 グッグッグ…


 ゆっくりとサオ先を絞り込んでゆく。

 一呼吸おいて仰け反るようにアワセると、重さが乗って流心方向へと突っ走った。

 けど、今日は前回よりもはるかに強いタックル。強引に巻いてコチラを向かせると、一気に引き寄せる。

 すると、重さがみるみる失われ、


 飛ぶ!


 急いでリールを巻いて、テンションを保つ。

 直後、


 バシャバシャッ!


 ド派手なエラ洗い。


 くぅ~!シビレ上がるき!


 飛んだあとは潜る。

 消波ブロックの隙間に潜り込もうとしている。

 サオを立て、リールを巻いて、ブロックから引き剥がす。

 引き続き突進しているものの、糸が擦れる感触は伝わってこない。どうやら引き剥がせたみたい。

 足元の消波ブロックが疎らなトコロに誘導すると、深場への数度の強烈な突っ込みの後浮いてきて、水面に顔を出した。


 結構デカいやん!


 掛かり具合を見ると、口からハリのアイ(=糸を結ぶ輪っか)が見えている。糸に傷は入ってないはずだから、そのまま抜き上げた。


 暴れる魚を取り押さえ、ハリを外して下あごを掴んで持ち上げてみる。

 お腹が一旦凹んでだいぶん大きくなった、アフター回復系の女の子。

 記念撮影が終わったら、下あごを持って水に浸け、そっと逃がしてあげる。

 一瞬フワッと漂ったあと、ゆっくりと深場へ消えていきました。


 糸を結び直していると、


 あっ!測るの忘れた!まぁ、いっかぁ。


 写真を見る限り、35~6cmって感じでした。



 まだまだ時間はある。っつーか、今はオイシイ時間帯。

 追加を期待して頑張ることに。

 ルアーはそんなに破損してなかったため、そのまま使う。

 30分後。

 立ち位置よりも少し下流のいちばんよく引っかかる「何か」。たしか減水時見た限りでは竹でできた壁みたいなものだったと思う。そこに引っ掛からないよう通していて、ゴリゴリした感触からの、


 ポロッ…


 通過した感触。

 直後。


 コツッ!


 金属的な弾く感じのアタリ。


 食った!


 動かすのを止めて待つと、


 グッグッグ…


 サオ先がゆっくりと絞り込まれてゆく。

 一呼吸おいてアワセを入れると、またもや沖に向かって突進。


 強い!


 強引に巻くと、上流方向への横っ走りに変わる。

 消波ブロックと泥底の境目に沿って走っている。


 こっち側に逸れたら即ブロックの隙間に潜られる。

 そうなると、いくら16ポンドフロロとはいえひとたまりもない。

 サオを立て、コチラを向かせると同時に、一気に巻き取って足元へ。

 大して弱ってないから足元でエラ洗いしマクるわ潜るわの大騒ぎ。

 浮いて顔が出たところで抜き上げる。


 やっぱパワーのあるタックルはこーゆーコトする時、安心感があっていいよな。


 しみじみと思う。


 取り押さえ、口に指を突っ込んで、ハリを外す。

 改めてマジマジと魚体を見る。

 左のエラブタの尖った部分に傷があって苔が生えているけど、他はキレイ。

 お腹の不自然な凹みが無いから多分♂か、産卵に関係なかった♀。

 いつもの感じで記念写真を撮った後、下あごを掴んで水に浸け、そっと解放すると、


 バシャ!


 水をぶっかけ勢いよく深場へと戻っていきました。

 っち、


 あ!また測るの忘れた!


 な~んか今日は測り忘れ多いぞ。

 まあしかし、写真を見る限り40cmオーバーは確実。内容的にはでったんOKです。



 頑張ればまだ釣れるかな?

 今日はオレ、なんか頑張りよるな。

 前の職場とは大違いだ(大笑)!

 糸を結び直し、ルアーはファイトの際どっか飛んでったので、新しいのをセットする。

 そしてさらに20分後。

 やっぱし真正面のゴリゴリする「何か」を通過した直後。


 ゴッ!


 引き摺ってきていたルアーが突如衝撃と共に止まる。


 ん?食った?


 巻くのを止めると共に、


 グイ――――ン!


 激しく持ってった!

 反射的にアワセてしまい、


 あ!ヤベ!切れた!…か?


 焦るけど、リールを巻くと重さは残っている。


 よかった…切れてな~い(髭剃りのCM風に)!


 沖に向かって突っ走る。

 ものすごく暴れているっぽいけど、巻けば巻くだけ寄ってくる。


 あ…軽い。コイツ、ちっこいな。


 そう感じさせるほどの重量感。

 巻いてきて、そのままの勢いで抜き上げた。

 一旦地面に置かないまま、片手でキャッチ。

 親指を突っ込んで、ハリを外し改めてよ~く見てみると傷もなく、ちゃんとエサが食えていて、お腹がポッコリ膨らんでカッコイイ。

 記念写真を撮影し、そっと逃がしてあげました、っち、また測ってねぇやんか!

 今日はなんでこげ忘れるんやろ?

 写真を見る限り、30cm前後のオスかメスかは判断しにくい魚でした。




 この子を釣った時点でかなりいい時間。

 撤収することに。


 それにしても。


 またまた3本も釣れるとは!しかも今日は一本もバラシ無いよ!


 よくやった、オレ!


 そして。


 パターンは健在なのでありました。

 めでたしめでたし。

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