第53話 リミットメイク!

 本日(とか言ってますけど実は既に二年以上前)は、近年稀に見る釣果でございました!

 その内容はといいますと。


 なんと7ヒット2バラシ!


 5本も釣れたのですよ!!

 んで、この中にまたもや50UPが混じるとゆーね。


 なんか、でったんすごくないですか?トーナメントだったらリミットメイクですよ!しかも、場合によっちゃ優勝してしまうほどの!


 もぉ、ホント、う・れ・し・過・ぎ!


 と、ここで。

「リミットメイク」って何?っつーハナシになるんだけど、これ、釣りの試合で使う言葉なのよね。

「釣りのポイント(=タカミヤ。本社:北九州市八幡東区)」の「釣り用語集」によると、「バス釣りの大会などで、規定の匹数を釣り上げ検量すること。」となっております。で、バス釣りでの規定は5本の場合が多いかな。

 だから、今回みたいに5本以上釣れた時は、大会じゃなくても「リミットメイク達成!」とか言って勝手に喜びまくるのです。

 そんなどうでもいい情報はこの辺にしといて。


 早速本題に入るとしまっしょーかね。




 一昨日雨が降り、川はちょっと雑炊(byヒガシマル)。いや、増水。

 で、昨日は家の前の川の対岸で釣りしてみたのですが、ド茶濁り&ガン流れ。

 いろんな魚が跳ねていて、生命感に満ち溢れていたのですが、ルアーを見つけることができないのか自分がヘタクソ(←いちばん可能性が高い)なのか、完全ノーバイト。


 そして今日。

 午前中、出かけたときに川の水の色を見たけど、状況はあんまし変わっちゃいないっぽい。

 ならば、ゴムの場所下流の消波ブロック帯へ行こう。

 場所は決まったからタックルの選択。

 一本目は巻き。

 ブレイゾン661MB+カルカッタコンクエスト100。糸はナイロン14ポンド。

 二本目は、スピニング。

 ギャレット・ディツアーエディションGDES 622 L+セルテート2500。糸はナイロン8ポンド。

 三本目は撃ち。

 ブラックレーベルPF701MFB+アルファスSV105SH。糸はフロロ12ポンド。

 こいつらをサオ置き場から引っ張り出す。

 で。

 いつもなら活躍したサオやリールの紹介に移るんだけど、ブレイゾン661MB+カルカッタコンクエスト100と、ブラックレーベルPF701MFB+アルファスSV105SHはすべて紹介済み。

 だから今回は巻きで活躍したプラグ「カブア」と、撃ちで活躍した「3インチファットヤマセンコー」を紹介しま~す。


 まずはカブアから。

 カブアはジャクソンQu-onというブランドのクランクベイト。カバークランクと呼ばれるタイプで根掛かり回避特化型。

 名前は「カバー」からきているらしいです。釣り用語としての「カバー」は、水際の水面に覆いかぶさるように生い茂った木々や草のことを指しますよん。

 どうやらかなり前に絶版になったらしく、ホームページの製品紹介には載ってないのよね。

 江口俊介プロ(多分、開発者)のブログによりますと、

『特徴を解りやすく言うと…

 ・脅威の障害物回避能力!

(真剣な話これ以上の回避能力を持ったクランクが他にあるのか!?)

 ・強波動ブリブリワイドウォブリング!

(ストライクゾーンの短いカバー内で瞬時に気付かせ、リアクションバイトを誘発!)

 まぁ~

 こんなクランクです!

 純粋なリップラップやテトラレベルではほぼスタック無しっ!

(捨て網とか入ってたら時に引っかかる…汗)

 極端な例では…水面の張られたロープや水面を漂う流木みたいな物でさえ回避してしまうPTを持ってるんですね!

 カバー狙いに特化したクランクなので、オープンウォーターでは少々アピリ過ぎてしまう事もありますが…

 逆にハイアピールを生かしてヤル気のある魚だけを手早くサーチする!

 なんて使い方ももちろん有りです!

 そんな…

 やれば出来る子なカブア君ですが!

 奇妙な外観がウケ無いのか…(汗)

 プロモーションがイマイチだったのか…(汗)

(大したプロモーション出来てなかったなぁ~)

 正直…

「人気が御座いません…汗」

 と言うより…

 知らない人も多いかも知れませんね…

 でも…

 このコンセプトを理解し使ってくれた方からは絶賛の声を頂く事も多々!

 エキスパートの方でも密かに愛用してくださってる方もいます!』

 とのこと。


 ナチュラムのバイヤーオススメコメントによりますと、

『【バルサプラグと樹脂プラグのイイとこ取り!もうノタノタアクションとは言わせない!】

「カブア」はウエイトレスのボディそのものの重さを、バルサ並に軽くすることを目指し、全体的な肉厚をギリギリまで薄肉化、バルサ製ルアーの強度+αの強度でバルサ並みの浮力を実現。

 リップはウィードレス効果を高める為にフック幅を考慮した幅広設計。厚みも不要な肉は削ぎ落して薄い設計に。ウエイトはタングステンの固定ウエイトをフロントフック上に配置。ストラクチャーにコンタクトしてバランスを崩した後の復元力に優れ、ストラクチャ-から離れ過ぎることなくすり抜けてきます。またフロントフック上に配置されているのでフロントフックのブレが少なく、根掛かりしにくくフッキングが良い。

 一見変哲の無いクランクだが、基本性能を高める工夫が凝縮されています。』

 とのことらしいです。


 スペックは

 サイズ:38mm

 ウエイト:6g

 樹脂製ボディでバルサ並の浮力を実現したハイレスポンスクランクベイト

 ちなみにもう一サイズあって、50mm、11g。


 使ってみた感じはリトリーブ中のプルプル感がかなり強いから、小さくてもしっかりアピールしてくれる。

 名前のとおりカバークランクなんで、障害物の回避能力がかなり高い。二個買って結構長いこと経つけど、いまだにロストしてないもんね。

 小さいから結構躊躇なく食ってくれる。

 といった長所がありますよん。

 短所はあんましないかな。

 強いて言うと飛距離があまり出ない、ということになるんだろうけど大きさと6gという自重を考えると納得できるレベル。

 絶版、っつーのがいちばんの短所かな?実績ルアーなんで出番は割と多い方。とゆーことは、ロストする可能性が高いワケで。そうなると補充しなくちゃなんだけど、手に入れる術が無い。新品が買えない以上、中古で探すことになるんだろうけど、なんせ出回ってる数が少ないから通販しかないのかな?って感じ。

 と、こんな感じかな。



 次は3インチファットヤマセンコー。

 これも結構な頻度で使っていて、以前はかなり活躍していたのだけど、「今日の釣果~」書きだしてからは活躍できてなくて紹介できなかったのよ。ヤマセンコーとしては多分どっかでやったはずなので、今回は3インチファットについてしとくね。

『ヤマセンコーをノーシンカーでもっと遠くにキャストしたいと思い、河辺が提案して製作した少しファットなヤマセンコーです。

 飛距離を稼げるため陸っぱりで威力を発揮するのはもちろん、ベイトタックルでもキャスト出来るので手返しよく使用でき、多くのトーナメントでも活躍しています。

 1パック / 10 本入り

 21 colors』

 以上、ゲーリーヤマモトのホームページより抜粋


 使ってみた感じは、大きさの割に重いからよく飛ぶかな。頑張ればリョウガ2020でも投げられるもんね。

 小さい割にアピールが強いのもなかなかいい。

 あと、4インチヤマセンコーよりも頑丈な気がする。ラメの入ってないヤツは特に長持ちするよね。

 4インチよりだいぶ安いのも助かるかな。

 といった長所があるルアーです。

 短所は…ヤマセンコーは使う人がモーレツに多いため見破られた感があり、釣り場によっちゃ全く食ってこない。自分が出没する釣り場の中でもゴムの場所はその傾向がかなり強い気がする。とはいうものの、まだまだ効く場所はあるし、タイミングやシチュエーション次第で食ってくれるので、ローテーションに組み込む価値は十分あると思いますよん。

 こんな感じでタックル編は〆ようと思います。




 続いて実釣編に参ります。

 多分一昨日の雨で河川敷はベチャベチャのはず。ハイエースなんか出そうものなら一撃でJAF。だから相棒は、パジェロミニ。

 荷物をぶち込んで、さあ出発だ!

 スロープを下りると案の定、水が溜まって激しいベチャベチャっぷり。


 パジェロミニ、大正解!


 しかも、先入者はいないじゃ~あ~りませんか♪

 なんか…ちょっとだけ釣れる気がしてきましたぞ。

 ま、ワダチの状態を見る限り、朝のうち、もしくは自分が入る直前までいたんだろうけどね。


 スロープを下り、河川敷でトランスファーレバーを4Hにぶち込んで四駆にすると、消波ブロック帯まで激走。


 う~ん。四駆って素敵❤


 一つ上流のポイントにクルマを横付けし、巻きのタックルのみを下ろす。

 濁りがかなりキツイから目立つヤツがいい。

 小さいのも食ってきてほしい、という理由から選んだルアーはゲーリーヤマモトの小さなスピナーベイト、YABAIスピンで色はホットタイガー。

 これでしばらく頑張ってみるけどな~んかイマイチなので、クランクベイトにチェンジ。

 選んだのはジャクソンQu-onのカブアで、色はホットタイガー。

 下流方向に投げて、消波ブロックの上っ面にあえてヒットさせ、ヒラを打たせながら引いてくる。

 で、その二投目。

 一際飛び出た消波ブロックにヒットし、姿勢が崩れて立ち直った瞬間、


 ズッ…


 かなりの重さが乗り、リールを巻く手が止まった。


 根掛り?


 そう思うのも無理が無いほどの衝撃。

 でも、ルアーの特性上そんなに深くは潜ってない…はず。


 なら、アタリ?


 半信半疑でアワセを入れ、巻くと泥の入ったレジ袋の如く重々しく寄ってくる。


 これ…多分、魚!


 リールを巻き始めると、寄ってくるべき軌道から沖に逸れていく。

 横っ走りに変わり、


 バシャ!


 水面で反転し、飛沫が上がった。

 今度は潜る。

 糸が、


 キュ―――ッ…!


 悲鳴を上げる。


 マジか!


 モーレツに強い。

 サオが割とフィネス寄りだから、ほぼ根元から弧を描いている。

 消波ブロックの隙間に入りこもうとする気配。

 サオの角度を変えて躱しながら必死こいてリールを巻くと、どうにか引き剥がすことに成功。

 足元まで寄ってくる。

 反転した時一瞬姿が見えたけど、かなりデカい。

 さらに巻いて水面から顔が出ると、ルアーの掛かり具合が明らかになる。

 上アゴにリアフックのみ。しかも浅い。

 口に指突っ込むのは危なそう。

 水面までの高さは20cm程。

 少し躊躇した後、


 この高さならなんとかなるやろ。


 いい加減な気持ちでサオを立て、抜き上げる。

 すると、魚が宙を舞った瞬間、身切れしてルアーが外れた。


 弾力で弾き飛ばされるルアー。

 地面に落ちる魚。


 水際まで1mも無い草の中で暴れまわっている。

 サオを置き、ソッコー押さえつけた。


 あっぶね~!


 危うくサヨナラしてしまうトコロでした。

 口に親指をねじ込み持ち上げてみると、スリムなお腹で尾びれの欠けた、どアフターの女の子。

 手に持ったトコロとサオと並べたトコロの写真を撮って、サオの模様で大きさを測定。

 そっと逃がしてあげました。

 帰って測ると45cm。

 って、かなりデカいじゃないのよ!



 一本目が巻きで釣れるとか、なかなか幸先良いぞ!時間はたっぷりある。


 追加だ、追加っ!


 張り切って同じクランクを投げ倒していたけど流石に飽きてきた。

 ここで、実績ルアーのCB-50にチェンジ。色はライムチャート。

 でも、いくら頑張ったって異常無し。

 で、ですよ。

 またもやガツン!と衝撃があり、アワセたら…全く動かない。


 消波ブロックの隙間に根掛かり。


 今、オレ、アワセたよね?


 イヤな予感がする。

 あおってみるけどびくともしない。

 下流方向へと移動し、逆方向からあおるコトに。これやると結構な確率で回収できるんだけど、今回ばかりは外れる気がしない。

 何度かあおったり緩めたりして衝撃を与えていたんだけど、


 プチッ…


 ロストでございますよ。


 あ~あ…(泣)


 古いルアーだけど、ラッキークラフトのホームページにはまだある。でも、利用している釣具屋、売ってないのよね~。中古で探すっちゅー手もあるにはあるが、上手いことあるとは限らんもんな。


 通販しかないんかな?


 最も信頼しているクランクベイトの一つだから、無いと不安なのよね。

 あと一個、ワカサギカラー持っているんだけど、水の色で使い分けているから、この色無いと困る。


 どーにかしないと。


 といった販売事情は今考えてもしょうがない。

 巻きは見破られた感あるから、撃ちにしよう。


 とゆーワケで、ワーム。

 スピニングから始めることにする。

 タックルはギャレット・ディツアーエディションGDES 622 L+セルテート2500。

 糸はナイロン8ポンド。

 ルアーはPDLスーパーシャッドシェイプ。色はオチアユ(アユの模様で茶色)。

 リグはスプリットショット。

 消波ブロック帯に投げチビバスを狙う。

 しばらく頑張るけど、濁りがキツく目立たないせいか、ギルアタリすら無い。

 いつもの場所に移動するけど、やっぱしアタリはない。


 ならばベイト。

 ブラックレーベルPF701MFB+アルファスSV105SH。

 糸はフロロ12ポンド。

 ルアーは4インチシュリンプで、色はウォーターメロンシード。

 リグはいつもの板オモリ巻き、ウェイテッドフックもどき。


 投げ始めて少し経った頃。

 川底と消波ブロックの境界を感じた辺りから少しサオを立て気味にし、隙間に引っ掛からないようズル引いてきていると、


 ゴリッ…


 引っ掻くような感触。


 アタリ?


 巻くのを止め、ちょびっと待つと、


 グッグッグ…


 サオ先がゆっくりと絞り込まれた。

 一呼吸おいてアワセると、重さが乗って生命感。

 反転して消波ブロックに潜ろうとしている。


 ザリッザリッ…


 ゼッテーしちゃいかん感触がサオを通して伝わってきた。


 消波ブロックで糸が擦れよーやん!ヤバイ!切れる!


 サオの角度を変え、あまり極端な力が加わらないよう、テンション掛けながら巻くと、擦れる感触はしなくなった。

 と思ったら、次は足元の深場へ突進。

 数度の激しい突っ込みをやり過ごすと、どうにか護岸際まで寄ってきて、水面に顔を出す。


 引きの割には小さい?


 それでも、確実に擦られている。

 糸に傷が入っているはずなので、抜き上げるのは止めた方がいい。

 珍しく立って釣りをしていた(雨の後で地面がビチャビチャだから座れない)から、しゃがんでサオを立て、右手を伸ばしランディング体勢に。

 口を開いてくれないから背中側を鷲掴みにし…取った!

 オスかメスか判断しにくい魚体。エサが十分摂れているようで、真ん丸に肥えてカッコイイ。

 記念撮影をしてサオで大きさを測る。家に帰って測ると37cmもありました。

 そっと水に浸けると勢いよく深場へと戻っていきましたとさ。


 一本追加でさらに心の余裕ができる。

 糸に傷が入ったので、その部分を切って結び直す。

 ルアーが裂け、ホールド状態が悪くなったので、もう一度同じものの新品をセット。

 そして投げ続けること5~6分。

 真正面の引っかかる何かを通過中、


 ズモッ…


 重さが乗った。


 ゴミ?


 そんな気がしたけど、居食いの可能性は否定できないから待つことに。

 少しテンションを掛けているためサオ先はお辞儀をしたまま。

 一呼吸おいてアワセたら、一気にサオ先が絞り込まれた。


 キュ―――――ッ、キュッキュッキュ…!


 激しい糸鳴り。

 流心へと突進する力がハンパなく、リールが巻けない。

 サオを立てたまま突進を耐え、止まると巻く、の繰り返し。

 手前には消波ブロック帯。

 潜られたら12ポンドフロロなんかひとたまりもない。

 減水時の記憶からブロックの疎らなトコロへ誘導してくるのだが…弱らない。

 ここまでエラ洗いしていないから、


 コイ?ライギョ?


 そんな気になってくる。

 足元の深場まで寄せてきているはずなのに、まだ姿が見えない。


 どーゆーコト?


 強烈な突進を数度やり過ごし、一瞬大人しくなった隙をついてサオを立てると、ヌッと浮いて水面に顔が出た。


 何これ!でったんデケーやん!


 思わずビックリ。

 水面までの高さが約20cmと低いから、そのまま引き摺り上げる。

 陸上でバタバタと暴れる魚。

 取り押さえ、左手親指を口の中にねじ込んだ。

 持ち上げるとキレイな魚体。

 少しだけお腹が凹んでいるようにも見えなくはない、多分アフター回復系の女の子。

 ハリを外し、記念撮影。

 サオと並べて写真を撮った時、えらい長いことに気づく。


 ん?これ、50イッたっちゃないん?


 そんな気がしたため、結び替えるついでに糸で魚の長さを測る。

 持って帰って測るとジャスト50cm!

 今年二本目の50UPですよ!しかも間を開けずに。

 嬉しいったらありゃしない。ま、口が小さいからすぐには気付かなかったんだけどね。


 ここまでいい感じで釣れ続けてくれるから、別のルアーを試してみたくなる。

 この場所ではイマイチ実績がない3インチファットヤマセンコーにチェンジ。色は黒。リグは同じくウェイテッドフックもどき。

 先ほど50UPが食ってきた、引っ掛かる何かがあるポイントを狙う。

 するとその数投後。


 ゴリッ…


 通過中、引っ掻くような感触が伝わってくる。


 食った!


 巻くのを止めて待つと、


 グッグッグ…


 ゆっくりとサオ先を絞り込んでゆく。

 仰け反るようにアワセを入れると、


 スポッ!


 重さが乗らない。


 魚が小さい?ショートバイト?


 ルアーを回収し、歯形を見てみると、ハリまで飲み込んでない。

 やっぱしショートバイトだ。


 その20分ぐらいあと。

 またもや同じようなアタリが出る。

 少し待ってアワセると、今度は重さが乗った。

 かなり引く。

 重さが失われ、


 バシャバシャ!


 豪快なエラ洗い。


 これもかなりデカい!

 消波ブロックを躱しつつ足元まで寄せてくる。

 サオを立てたら顔が水面に出た。

 上アゴのど真ん中、100点の位置に掛かっている。

 せーので抜き上げると、これまたいい魚。

 お腹は凹んでいて、尾びれからはまだ血が滴っている、今まさに生んでいるかのような女の子。

 サオと一緒に写真を撮って大きさを覚える。

 あとで測るとジャスト40cm。


 糸を結び替え、ルアーは使い回しで再開。

 しばらく底狙いで頑張っていると、真正面より少し下流。先ほどからアタリが頻発している何かのトコロを通過中。

 またもや、


 ゴリッ…


 引っ掻くような感触。


 ん?食った?


 巻くのを止めて待つ。

 持っていかない。が、重さは残っている。

 サオ先はお辞儀をしたまま戻らない。


 居食い。


 いつも通りのタイミングでアワセるけど、


 スポッ!


 またすっぽ抜けた。


 なんで乗らん?


 回収してルアーを見てみると、先ほどとは違うトコロに新しい歯型。

 ハリまで飲み込んでいるのに乗らない。


 警戒してすぐに吐き出しているのかもね。これもプレッシャーの影響かな?


 ルアーがボロッちくなったので、新しいのに交換。リグはそのままで釣り再開。

 しばらく扇形に万遍なく狙う。

 先ほどと同じポイントにて。

 底を取り、チョンチョン跳ねるイメージでアクションしていると、


 コツン…


 弾くような感触。


 食った!


 巻くのを止めると、直後、


 グッグッグ…


 ゆっくりとサオ先を絞り込んでいく。

 一呼吸おいて、仰け反るようにアワセると、今度は重さが乗って生命感。

 沖に向かって走る。

 結構強い。

 突進に耐えると今度は重さが失われ、


 バシャバシャッ!


 エラ洗い。

 水しぶきからしてこれもまあまあか?

 比較的フィネス寄りのタックルだから、強く突っ込まれるとリールが巻けない。

 耐えながら、徐々に寄せてくる。

 なんとか足元まで寄せてきて、サオを立てると水面に顔を出した。

 まあまあデカいけど、糸が切れる程ではない。

 掛かり具合も上アゴなので大丈夫。

 せーの、で抜き上げる。

 暴れる魚を押さえつけ、口の指をねじ込みハリを外す。

 持ち上げて記念撮影。

 キレイな魚体。

 お腹の凹みはない。とゆーことは、産卵に関係ない♀か♂。

 サオの模様で長さを測る。帰って測定すると36cm。


 この魚を上げた時点で結構いい時間になっていたから撤収することに。




 といった感じで、リミットメイク!

 近年稀に見る釣果を味わわせていただいたのでした。


 楽しませてくれた魚たちには感謝感謝!なのでありますよ。


 またいつか、こげな感じで釣れてくれたら嬉しいな❤

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