第50話 巻きでバラシ。

 只今絶賛有給消化中!


 ダラケ癖はといいますと…バッチシ悪化してますよん。

 人間、楽な方に染まるのは早いですよね~。

 有給消化が始まってまだ半月とかしか経っていないとゆーのに、遅起きは完全に定着。

 昼寝癖も勿論定着。

 体は全く動かさないのにこれまでと同じ量、飯を食う。

 おかげで体重赤丸急上昇。

 腹回りの豊かさが増しているの、思いっきし実感できるもんね。座ったらパンツのゴムが腹の肉で「ペチッ!」と裏返り、立ったら「ペチッ!」と元に戻るし。

 とてもじゃないが、


 脱いだらすごいんです!


 とか、自慢できたものじゃない。

 もぉ、みっともないったらありゃしない!

 あまりにも醜くて、鏡に映った姿で軽く吐き気を催せるレベル。


 といった自分のグラマラス具合はさておき、釣り。


 これがね~…困ったことが起きてまして。


 どーもイマイチ、バラし癖治ってないっちゃんなぁ~…。


 ということが発覚。

 実は今日(←どこが?もう二年以上前のハナシなのに)、巻きでポロリをやっちまったんですわ~。


 掛けた瞬間、そんな気がしよったんよね~。


 あ!これ上がらん!


 みたいなね。

 こーゆー直感ってよく当たるんだなぁ。今回もまさにそげな感じやったもん。


 軽ぅ~くなって、バシャバシャ!からの~、ポロッ!ルアーぶっ飛んでくる!みたいなね。

 もうね、ホント悔しかったぁ。

 あーゆーのってね、バレる瞬間スローモーションになんのよね。そして、そこだけが脳内でしつこく何回も何回もリプレイされるワケ。

 だから、悔しさ倍増。

 思い出して「うわ~!」ってなるのですよ。


 前置きはこれくらいにしといて、タックル編。

 参りたいと思います。


 今回活躍しそこなったタックルは


 ブレイゾン661MB+カルカッタコンクエスト100


 巻き二本体制でいくと決めたウチの一本でございまする。


 まずはブレイゾン661MBから。

『バスロッドの真髄をひたむきに追求した実力派。各々のアイテムに明確なコンセプトを持たせた厳選ラインナップ。クランクベイト、バイブレーションやジャークベイト、トップウォーター等の中・重量級ファストムービングルアーやテキサスなどの撃ちモノまでこなすバーサタイルモデル。ピッチングからロングキャストまであらゆる場面に対応するモデル。オカッパリで迷ったらこの一本。』

 っつーことで、ありますな。上の2行がブレイゾン全体の、「クランクベイト~」から後が661MBの説明だったはず。

 で、スペックは、

 標準全長:1.98m

 継数:1本

 仕舞寸法:198cm

 標準自重:125g

 対応ナイロンライン:7-16lb

 対応ルアー重量(oz):3/16~5/8

 となってま~す。


 使ってみた感じは結構柔らかいかな。

 いかにも入門用のバーサタイルロッドって感じやね。

 特化してないから何でも無難にこなしてくれるお利口さん。

 1万前後の売値なのに、1ピースが存在するから割と珍しかったりもします(今はあるかもだけど、その当時は無かったってことで)。

 といった長所があります。どこかでプロのコメントを見たことがあるのだけど、それによると「この値段でこの性能はヤバい!かなり気合が入ったモデル。」らしいです。

 短所は中途半端なトコロかな。

 撃ちのサオにしては柔い。巻きのサオにしては硬い、みたいなね。

 こういうふうな表現すると致命的な欠点っぽく感じるかもだけど、変なクセはないからかなり優秀な部類。値段と性能を考えると、コスパはかなり高い方だと思うよ。


 次にカルカッタコンクエスト100。

『さらにパワフルなリーリングを追求。Super SHIP搭載。カルカッタの最高峰、コンクエスト100。 』

 っつーことで、これはたしか、まだ紙のカタログがタダでもらえていた頃、見たことがある説明文です。


 スペック、仕様は、

『ギア比:5.8:1

 最大ドラグ力:4.0kg

 自重:225g

 ハンドル長:35mm

 ナイロン糸巻量(号-m):3-140/3.5-130/4-100

 最大巻上長:60cm(ハンドル1回転あたり)

 スプール寸法:33/22mm

 ベアリング数(ボール/ローラー):10/1

 Super SHIP搭載

 大径メインギヤ内蔵

 スプールエッジ0.4mm、超々ジュラルミンを採用したブランキングスプール

 スーパーフリースプール

 超精密ワンピース・マシンカットアルミフレーム

 グリスレスとグリスインのボールベアリングを目的に応じて配置

 丸形でありながら低くおさまるロープロファイル設計

 0.35mmマイクロピッチクリック付大口径精密キャストコントロールつまみ

 SVS(可変遠心力ブレーキ)

 クリック付きドラグ機構

 カーボンドラグワッシャー

 ブレーキ力の調整、スプール脱着が可能。ダンパーを加えたフリップオープン機構

 4ボールベアリング35mmレギュラーハンドル

 レフトハンドル・ライトハンドル専用形状ハンドルツマミ

 スペアブレーキブロック

 専用特殊チューニングオイル付

 専用リールカバー付』

 といった感じです。


 このリール、何度か書いたと思うけど、自分が持っている中で唯一のシマノ機。

 釣りを始めてから今までずっとダイワばっか使っているんだけど、ちょっとした偶然が重なって手に入れた、初めてのシマノのベイトなんですよ。

 ダイワのブレーキにドップリ慣れているもんで、使い始めた初期のころはバックラッシュしまくりでね。挙動が全く違うから、投げ方わかるまでは「手に負えんかも」とか思ってしまったほど。

 多分これ、スプールから指離した瞬間の回転が、マグネットブレーキよりも速いんじゃないかな?

 そんな感じがしたよ。

 でも、投げれるようになってくると、この感覚がでったん気持ちーんだ!

 振り切った瞬間の抜けるような感触は、快感以外の何物でもないもんね。飛距離的にはT3やタトゥーラなんかとそんなに変わらないけど、そいつらよりも飛んでいるような錯覚に陥る不思議。おかげで、もう一台シマノ機買いたいな、な~んて思っているところなのですよ。

 巻き心地も滑らかで気持ちー。

 といった長所があるのですよ。

 短所はこれといってない。

 強いて挙げるとしたら、ハンドルが短いことかも。35mmハンドルとゆーことは、70mmハンドルなワケで。この長さじゃデカいの掛かるとかなり必死こく。小さなリールだからしょうがないとはいえ、この長さだと正直キツイ。せめて90mmはあってほしいトコロ。

 あと、SVSの調整が面倒っちい。シマノ機の特性というものをよくわかってないからかもしれないけど、調整しょっちゅうしているのよね。いちいちエスケープハッチを開けてブレーキブロックのオンオフすんのはなんかね。回数が増えると「もうちょっとどうにかならんのかな?」と思ってしまいます。

 とはいえ扱いやすくてよく飛ぶ優秀なリールです。ま、丸型の最上位機種なんで当たり前か。

 といった感じでタックル編は終わりたいと思いま~す。



 続いて実釣編、参りま~す。

 ダラダラしすぎて肥えてきた。


 今日こそは外に出るぞ!


 とゆー、なんかあんまりな目標を立て、釣り具を弄りはじめる。


 今日はカルコンのセットを使おう。

 とゆーワケでブレイゾン661MB+カルカッタコンクエスト100をサオ置き場から引っ張り出す。今ルアーをつなぐといろんなところに引っかかるから、セットは釣り場で。

 とりあえず悔しい思いをしないために、ドラグをフルロックする。


 あと何本か持って行ったはずだけど、結局大して使わないまま撤収したから忘れました。


 タックルを準備しながら場所を決める。とはいってもクルマで出るとなると、ゴムの場所かその下流の消波ブロック帯ぐらいのもんだけどね。二つの場所は近いので行ってみてから人間の入り具合見て決める。



 タックルも場所も決まったので、いざ出撃。

 河川敷を走ることも考慮して、今日はパジェロミニ。←ハイエースがベチャベチャになったから懲りた。


 到着し、河川敷を見ると先行者。クルマが2台も止まっていやがる。っつーことは、下流の消波ブロック帯に決定。

 スロープを下りて四駆に切り替え、ぬかるんだ河川敷を爆走。覆いかぶさるススキをなぎ倒しながら進む。

 視界が開け、目的のポイントに着いた頃にはボンネット種まみれ&虫まみれ。

 クルマから降りて「フーッ!」と吹き飛ばす。


 まず入ったのは、いつもやるところより数10m上流側の実績場で、垂直の矢板から斜め護岸に変わり、消波ブロックが始まるポイント。

 水の色は何日か前降った雨の影響で、普段よりも少々濁り気味。


 巻きから始めるため、ブレイゾン661MB+カルカッタコンクエスト100をクルマから引っ張り出す。

 水の色を見て選んだルアーはCB50のライムチャート。

 これなら濁りでもアピールしてくれるはず。

 しばらく不規則に、扇形に投げまくる。

 そしてその時はやってくる。


 10分ぐらい経った頃。

 下流方向に投げ、護岸と平行にゆっくり引いてくる。

 直下には消波ブロック。

 ルアーはCB50だから、潜航深度は50cm前後。

 たまに消波ブロックの飛び出た部分にヒットしながら泳いでくる。

 すると、突如押さえつけられたように止まる。

 そんなに深く潜ってないはずだから、根掛かりとは考えにくい。その証拠に重いけど寄ってくる。一瞬「レジ袋かなんか引っ掛けた?」とか思ったけど、魚の可能性があるからとりあえずアワセる。

 すると直後に生命感。

 一気に突っ走ったと思うや否や、


 ガボガボッ!


 ド派手なエラ洗い。


 口を大きく開け、首を振りながら垂直にジャンプする様子がまるでスローモーションのよう。


 次の瞬間…ポロッ!


 アッとゆー間にさよーならー…ですよ。


 アワセた瞬間、そげな気がしたっちゃんな~。なんか中途半端な感じしたもん。


 ワームは意識してアワセるから、掛かり具合ある程度調整できるけど、プラグは向こうアワセ(勝手に魚が掛かるコト)の要素が強いから、バレ安さがかなり変わってきてしまうのよね。


 それにしても。


 あ~あ…巻きの魚…貴重なのに(泣)。


 このバラシで心がボキボキに折れる。

 巻きを止め、いつものポイントに入ってワームにチェンジするものの、先ほどのバラシは特別ダメージがデカく、ワームの操作に気持ちが入らない。

 こんな時、魚は雑なトコロを見破るから釣れないことが多いのよね~。

 良い時間になるまで頑張ってはみたものの、結局ダメ。

 おかげで今日もボーズ。


 あ~あ。バラシ癖、直ってなかったんかな?次もバラシたりして…。


 不安になりながらクルマを走らせるのでした。



 おしまい。

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