第49話 只今有給消化中。
雨が降った。
結構な降水量だったから、川の水はまるっと入れ代わり、水質も良くなったはず。
ならば!
魚の活性も上がっているのでは?
いっぱい釣れるのでは???
と、昔のウハウハが甦ってくるのでありまする。
けどね。
アラフィフになった今、雨の中、カッパ着てまで釣りに行く元気が無かったりするワケなのですよ。
雨だったこの数日間、ワタクシは何をして過ごしていたかといいますと…会社をコキ辞めてくれてやった満足感で、思いっきしダラケておりました。
油断するとすぐにエアコンのスイッチをオン。そしたらもう部屋から出てこない。
その日一日ひきこもりが確定してしまうのです。
こうなると…
食いたい時間に食う。
寝たい時間に寝る。
おかげで夜寝れんくなってしまい、生活のリズムが完全に崩壊。
負の連鎖から抜けれなくなって、あからさまに体調おかしくなるのよね~。
こんなふうに楽な方へと馴染むスピードって極めて早いから、なるべくそうならないよう、言い訳を作って外に出るようにしておるのですわ。
で、外出といったら釣り…っち、まぁインドア派の自分にとっちゃ、ほぼこれしかないのだけどね。
といった自分が限りなくだらしないハナシはそこら辺にでも置いといて。
タックル編から参るとしましょうか。
今回活躍したのは、
バロウズBRSC-64H+タトゥーラ103H-TW
持っている中じゃかなり強いタックルであると同時に、釣れない癖がついてしまっているタックルでもあります。今回はそれが活躍してくれたもんだから、別の意味で嬉しかったりするのですよ。
でわでわ。
まずはサオから。
バロウズBRSC-64Hは、デビューしてから既に10数年経った少々古めなモデルでございます。
前回登場した時は、カタログからの抜粋やるつもりだったけど、無くて(=×、見つけきらなかった=○)できませんでした。が、今回は運よく見つけることができたので、載せてみたっちゆうわけですよ。
『【商品紹介】
「バロウズ」シリーズの基本的なコンセプトは、高度な状況対応力と、各機種ごとに求められる目的に対し、汎用性を極限まで高めること。厳選した国産最上級プリプレグを採用し、妄信的な軽量化やコストパフォーマンスの追求では決して得ることのできない、芯の強さを備えた群を抜くトータルバランスとスムーズなテーパーデザインを実現。全機種チタンフレームSiCリングガイドを採用し、富士工業製ダイコーカスタマイジングペイントを施したグリップはシートスクリューが露出せず、握り込みやすいタイトなホールド感を実現するグリップデザイン。凡てのモデルにおいて、確かな信頼性と最高のパフォーマンスを発揮できる、現時点でのダイコーバスロッド史上最高のブランクスと設計思想の集大成です。』 …アマゾンの紹介文より引用
【商品説明】
バロウズ全体としては、
『シリーズ開発のプライオリティは、高度な状況対応力を備え、それぞれのモデルにおける汎用性を極限まで高めること。シーンは成熟し、アングラーはトレンドに振り回されることから解放され始めている。
様々なシチュエーションにおける的確なパフォーマンスを行う上で、ロッドに求められる要素は、程度の差こそあるものの根本的な部分で必要とされる特性は普遍的なものであり、わずかな性能差を求めた思い込みや理屈で構築された機能性とは無縁のものでなくてはならない。正統な佇まいを、質実剛健の設計技術で追求。そこには流行に左右されない価値がある。』…ナチュラムの説明より引用
64Hとしては、
『よどみないキャストフィールを実現するレギュラーファストテーパーに設計し、リニアな操作性を高めたミッドレングスのヘビーパワーモデル。6’4”レングスで発揮できる最大のトルクを持たせた、中、高弾性マテリアルのゴールデンカノン。ジグ&ワームはもちろん、スティックベイトのスキッピンアプローチからミッドサイズのスイムベイトにも対応するハードユースに耐えるマルチプレイヤー。』…アマゾンの紹介文より引用
っつーことになっていて、これらはたしかどれもカタログに載っていたヤツ。
スペックは
Length(ft.):6’4"
Lure(oz.):3/8~1・1/4
Line(lb.):10~20
Action:Regular Fast、
HDGS=Heavy Duty Guide Setting (オールダブルフット‘T-LNSG’ガイド装着)
メーカー希望小売価格(税込): 45,100 円
といった感じのサオとなっております。
このサオ、何年か前つぶれってしまった「ダイコー」とゆーメーカーの製品でして。
ダイコーのサオって性能が良くてね、同じ価格で比べたら余所のメーカーのより2ランクぐらい上とか言われていたのよ。自分くらいのヘタクソじゃ、違いは分からなかったのだけど、そーゆーのって使っていて気分がいいじゃないですか。
にしても、改めてメーカー希望小売価格見てビックリ!よくこんな高いサオ買ったな、と思ってしまいました。多分、夏のボーナスセールみたいな割引の大きい時に買ったんだろうね。そうじゃないとこげな高いサオ、ゼッテー手やら出したりせんもん。
最初の相方はミリオネア凛牙でね。この時既に釣れない癖はあって、買って一カ月ぐらいはなにも釣れなかったんじゃなかったかな?それから相方が変わりまくり、ついには組むリールがなくなって、出番がなくなり放置されてしまったとゆー、悲しい過去があるのですよ。
使い心地としては、そんなに長くないからボートでの取り回しがしやすいかな。
自重もヘビーアクションにしては軽い方だと思う。腕力のない自分にはなんともありがたい。
撃ちのサオらしい、「コンッ!」という金属的なアタリを鋭敏に伝えてくれるのもいい。
バットのパワーが強烈なので、ファイトも抜き上げも楽ちん。
使用範囲の下限が3/8(oz.)=10gと重めだけど、それ以下でもフツーにキャストできる。
made in Japanっつーのもいいよね。
とゆーのが特徴であり長所です。
短所はロッドエンドのエンブレムが外れやすいこと。キャストの時、振り抜いた瞬間、添えた手にねじる方向の力が加わると、接着剤が剥がれて外れるのよねー。完全に取れれば外して使えるからまだいいのだけど、中途半端に外れるから釣りしている間中、小指の当たっている部分がグネグネしてかなりイラッとくる。これ、バロウズだけでなく、他のダイコーのサオでも起こりやがる。例えばサイラスとかね。外れる度、エポキシ接着剤捏ねて修理すんのがでったん面倒っちぃ。
こんなしょーもない短所はあるけど、パワーがあって頑丈で、とても使いやすいサオですよん。だから、ブランクスの破損がない中古見っけたら買いかな。割と出回っているし、値段もそんなに高くないので、手に入れやすいよ。
次にリール。
タトゥーラ103H-TWは
『質実剛健なシンプル構造の新型TWS。本場アメリカでタフさを実証したマシン。
バスフィッシングの本場アメリカでのテスト、そして先行発売が物語るTATULAのタフさを追い求めたストーリー。
初めてレベルワインドを回転させる独自の機構を有し、Tシェイプレベルワインドがクラッチの動きに連動して回転することでTWSの効果を発揮する。
タフさを追い求めたTATULAは剛性を高めたボディも魅力。TWSテクノロジーがもつ効果を質実剛健なシンプル構造で具現化した。いかなるバスでもたじろぐことなく巻き上げる。
世界を見据えて、アメリカでの先行発売。それはタフフィールドに対するあえての挑戦。世界中のアングラーに向けてのダイワからのメッセージである。
“TURN AROUND STYLE” 新型TWSがもたらす飛距離とタフさ!』
といった特徴のリールで、機能・仕様は
超々ジュラルミンスプール
マグフォースZ
ダイナリジッドボディ
UTD(アルティメットトーナメントドラグ)
大口径ギヤ
大径&ロングアームスタードラグ
ソルトバリアタフクラッチ
といったもの。
スペックは
ギヤ比:6.3
自重:220g
最大ドラグ力:5kg
糸巻き量:14ポンド100m
とゆーことになってます。
使ってみた感想はといいますと。
バックラッシュ回避性能が高いかな。TWSの恩恵っつーのはイマイチよくわからんけど、逆風で空気抵抗の大きいルアー投げても糸が浮きにくいから、効果はあるんだと思う。自分としては飛距離の方に期待してたんだけど、そっちの方は期待外れとゆーか何とゆーか。特別よく飛ぶなんてことはないような気がする。ただ、フツーによく飛んでくれるから、満足できるレベルじゃあるんだけどね。
凝った機能の割に安いのも大きな特徴になるのかな?金がかかっているパーツはスプールとギヤぐらいのもんやもんな。
大事なトコロにはちゃんと金がかけてあるから回転性能がよい。
バーサタイル性能が高いから、これ一台でほぼどんな釣り方でもカバーできるのもありがたい。ギヤ比違いで複数揃え、使い分けするのとかいいかも。
以上のような特徴を持ったリールだから、初心者にもオススメ。なんだけど、プロが試合に使うほどの性能が与えてあるから、その人が上手くなってもメインの機種として十分通用します。
といった長所がありますよん。
短所はマグブレーキの調整が結構シビアなトコロかな。調整中、ある目盛(投げるルアーの重さや空気抵抗などによって変わる)から一つでも小さく(弱く)すると、一気にバックラッシュする。
あと、タフさが売りなのにハンドル短いのがイタダケナイかな?ギヤ比6.3なのに40UP掛かると力負けする場面、結構あるもんね。あと5~10mm長ければサイコーに使いやすくなるのに。ココ、だいぶん勿体無いポイント。オプションで長いハンドルの設定はあるんだけど、1万前後するもんね。売値で2万程度のリールにこの値段掛けるのは、正直躊躇してしまう。おそらくこれ、買った人の多くが思っていたんだろうね。フルモデルチェンジして5mm長くなっとるもんな。
このように短所が少なくお買い得感ありありのリールなので、使っている人は満足度がかなり高いんじゃないかと思います。中古でもかなりの数出ているから、程度のいいヤツに巡り合うのもそんなに難しくなさそう。
といった具合でタックル編を終わります。
それでは実釣編、参ります。
昨日はいい感じで釣れたから、今日も釣れるんじゃないかと期待するわけですよ。
場所は家の前だったので、今日はちょっと気分を変えて別の場所。
クルマで出ること前提に場所決め開始。
前回はゴムの場所でボーズ食らったから、今回はその下流の消波ブロック帯。
これを躱さなきゃなんないから、タックルは自然と強いモノになってくる。
で、一本目。
フィネスは必要。
今回は出番のあまりないエアエッジ681MLB+Revo LTXに出撃命令。 ←どーやらレボはRが大文字で、あとは小文字とゆーのが正解らしい。
糸はフロロ10ポンド。
ルアーはシャッドシェイプワーム4インチで色はプロブルー。
リグはハリのシャンクに板オモリ巻いた、いつものウェイテッドフックもどき。
二本目。
フツーのベイト。
これも活躍できてないヤツがいいかな。そしたら、バロウズBRSC-64H+タトゥーラ103H-TW。
糸はフロロ14ポンド。
ルアーはゲーリー4インチシュリンプで色はウォーターメロンシード。
リグはいつものウェイテッドフックもどき。
三本目。
濁りキツイやろーき、巻きで広範囲狙った方が効率いいかも。んじゃ、ブレイゾン661MB+カルカッタコンクエスト100。
糸はナイロン14ポンド。
ルアーは釣り場の様子見て選ぼう。
とゆーワケで今日はこの三本。
ハイエースにぶち込んで出発だ!
かなりの雨が降ったとはいえ、昨日から降ってない。
河川敷の工事車両が通る道にはボタ(鉱山で採掘された鉱石のうち、資源として使えず廃棄する岩石などの部分)が敷いてあるから、イボることはないのでは?
とゆー考えが甘かった。路面には深いワダチができていて水が溜まり、走破能力激低のハイエースにはかなりキビシー状況。
あ、これ…イボって出れんくなるかも…
脳内でアラートが鳴り響く。一瞬、JAFに引っぱり出してもらっている愛車の姿が目に浮かぶ。
でも、会員なので呼ぶのはタダ。ジャンジャン使わんと勿体無いし。
救出中の恥ずかしさを覚悟して突っ込んでみると、ケツを振りながらもなんとか抜け出せた。タイヤハウスから聞こえてくる泥を巻き上げる音がなんともやな感じ。ポイントに到着し、見てみると、イボった深さにタイヤは汚れ、タイヤハウスは泥まみれ。
は~…せっかく子供が洗ってくれてキレイやったんに。
ま、釣りするからにはある程度汚れる覚悟しとかんといかんのやけどね。
ガッカリしながら釣り開始。
釣り場に立ち、水色を見る。
昨日ほどじゃないが、結構なコーヒー牛乳っぷり。
なら、スピナベみたいなキラキラでアピールしてみるかな。
と思い、クルマの中を見て
あれ?
目が点。
プラグのタックルボックス持ってきてねーし!
巻き封印。
いきなしのガッカリ展開でございますよ。
仕方なくベイトフィネスから始めることに。
流石にこの水の色じゃ、ルアー小さくてアピール力弱いか?
なんてこと考えながら引いていると、
モッ…
重くなる。
サオ先に目をやると、僅かにお辞儀。
居食い?
サオの特性から居食いが分かりにくいので、警戒して念のためアワセを入れてみるけど、重さは乗らない。
回収してワームを見てみるけど歯形はない。
アピール弱いき見つけてもらえんかな?でも、この濁りで2インチセンコー使って釣ったことあるしな。
とか考えつつ釣り続行。
でも、こんな時って人間の方のテンションが上がらないのよね。
大きいの、ゆっくり動かしてアピってみる?
思いついたらすぐ実行。
6.75インチプロセンコーをチョイス。色はブルーギルで、1.3gのタングステン製ネイルシンカーをセットしてある。
ハリをマスバリに換え、底を取り引いてくるけどアタリは無い。
しばらくこれで頑張ってはみるものの、飽きてきたので気分を変える意味を込めて、フツーのベイトにチェンジ。
川幅の2/3程の飛距離。
沈ませて底を取る。
今日はなんとなく大きく浮かせて沈める誘い方じゃない気がする。だから、底を小刻みに跳ねさせる誘い方。
しばらく投げ続けていると、消波ブロックの感触。
引っ掛からないように登らせていると、ブロック上で突如ルアーが止まった。
根掛かり?
とは思ったものの、アタリの可能性があるから少しサオ先を上げ、聞いてみる。
重いけど、ついてくるような感触。
とゆーことはアタリ!
糸フケを取り、サオを寝かせた位置から思いっきし仰け反ってアワセる。
キュゥ―――――ッ!
糸鳴り。
消波ブロックの隙間に潜ろうとしている。
サオを立て、強引にリールを巻く。
こんな時のH(ヘビー)アクションはとても頼もしい。
主導権を魚に奪われることなく、消波ブロックから引き剥がす。
どちらかというと、リールの方が力不足のような気がする。
食った位置が、岸から10mもないためすぐに足元。
そこで大暴れ。
反転×n&エラ洗い×2。
見えた!銀色の魚体!
っつーことはバス。
足元のブロックの隙間にさらにもう一回突っ込まれたけど、サオのパワーでやり過ごす。
浮いてきた勢いもそのままに抜き上げた。
体高はまあまああるけど、お腹のカタチがちょい歪。
とゆーことはアフターの女の子。かなり回復していらっしゃる。
ハリを外し、いつもの如く記念撮影。
スマホのカメラを起動させ、サオと並べ一枚目。
口から手を離し、サオと魚だけの写真を撮ろうとすると、シャッター押す寸前に暴れて変になった。
魚を取り押さえようとして、
ザクッ!
痛ぇ~!
左手中指に、背びれがこれでもかとゆーくらい刺さりやがった。
血はすぐに止まったけど…痛かったー!なんか久々まともに刺さったよ。
やっぱすぐ近くで食ってファイト時間短い魚は極端に元気いい。前回釣った時もそうやったけど、抜き上げてからの暴れ方がハンパない。
自然の凄さ?
生命の凄さ?
なんかそんなモンを強く感じたよ。
再度大人しくなるのを待って写真を撮り、大きさを測ってそっと逃がす。
帰って測ったらジャスト40cm。
大きさの割に強い魚でした。
このペースでジャンジャン追加していけたらいいけどな。
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