第42話 チビ3本。

 おチビさんでも釣れたら嬉しいのよね♪


 否、違う、そうじゃない。by鈴木雅之


 チビ「でも」じゃなくて、チビ「を」釣りたいのよ!


 おチビさんってね、ここ最近のキビシーフィールド事情にもかかわらず、活発にルアー食ってくれるのよね。

 引きはそんなに強いわけじゃないけど、そこはバス。掛かると他の魚種じゃ味わえないド派手なファイトを見せてくれるのよね。小さな体でエラ洗いしまくるし、元気いっぱい走り回る。複数匹釣れてくれるコトも結構ある。


 おっきい魚じゃ決して味わえない釣りができるから、そりゃーもぉ楽しいのよ。

 だからホント大好き❤


 バスやっている人なら分かるよね?この気持ち。


 今回はそんなお話でございます。




 でわでわ。

 まずはタックル編、張り切って参りましょっか!…と、その前に。


 このスピニングタックルの説明、ホントなら39話で入れないとだったのに、忘れちょったのよね~。

 なんで忘れちょったのかと申しますと、これまでに名前が何度か登場しているからなのよね。そのせいで、既に紹介済みだと勘違いしてしまったとゆー…(汗)。


 全くもーいー加減なもんでございます。

 な~にやってんだか、なのですよ。

 ホント、すんまっしぇん。


 だから、今からやりまぁす。


 ブラックレーベル全体としては、

『BLACK LABEL MAXIMUM PERFORMANCE

 必要なのは「実釣性能」。無駄なカザリはもう要らない。

 ハイエンドモデルでも、最先端のテクノロジーでもない。

 釣りに必要なのは、実釣性能という真実だけ。

 本質のみに研きをかけた無印ロッド「ブラックレーベル」は、過剰なるモノへのアンチテーゼとして誕生。

 贅肉のない漆黒のブランクスと、必要十分なパーツ類。

 本物を知るアングラーだけに送る、ダイワからの回答がここに。』

 これは、もしかしたらどこかの回で入れているかもしれないです。


 SSSシリーズは、

『SSS(スキッピン・シューティン・シェーキー)とは…。

 スピニングバスロッドの4大要素「投げる・誘う・掛ける・獲る」を高次元で満たすSSS(Skippin’・Shootin’・Shaky)シリーズ。オーバーハングやボートドッグの桟橋の下にルアーをねじ込むスキッピング、魚探に映り込んだバスの影を直撃するシューティングといった攻撃的なゲームを得意としながらも、シェイクによってルアーを踊らせる食わせをも追求。今までベイトタックルで使用してきたルアーを太番手のフロロカーボンラインと共に使用し、独自のガイドセッティングはより飛距離を伸ばし、繊細なティップはより操作性を高める。スピニングロッドならではの特性を活かし、強風下のラフウォーターでもトラブルレスなフィネスを可能にする。』


 6101MLXSは、

『シューティング・スキッピングといった攻撃的なゲームとシェイクを織り交ぜた食わせ系のフィネスを両立させたS・S・Sシリーズ。5~8lbフロロをメインに3~4”高比重ワームのノーシンカーから1/16~3/8ozのドロップショット、1/16~3/16のジグヘッドの使用を前提にリグの操作性と掛けてからの強大なリフティングパワーの両立を実現したフィネス&パワースピニングロッド。パワー系ロッドにありがちな感度の低下を極限まで抑えるために、ティップが曲がる繊細なエキストラファストテーパーに設計することによりライトリグのボトムタッチ感を出しながら、強風下のラフウォーターでもボトムを取り続ける事を可能にした。そして掛けた後はウィードやカバーに巻かれることなく引きずり出すことが出来る。太番手フロロ特有のキャストフィールの悪さとライントラブルを、ガイドセッティングを見直すことで軽減させることに成功し#2500での8lbフロロの使用を可能にした。』


 スペックは、

 全長:2.08m / 仕舞:208cm

 継数:1本 / 標準自重:140g

 先径:1.3mm / 元径:10.9mm

 対応ルアー:1/16~1/2oz

 対応ライン(ナイロン):5~12lb

 グリップレングス:275mm

 とゆーコトになっております。


 これで抜粋、サオヴァージョン終わりで~す。


 ここから先はあてにならないワタクシの説明。

 単品で振ってみると、シャキッと感が強くて硬いサオとゆー印象を受けるよ。

 スペックを見てもらうと分かるけど、使用範囲が1/16~1/2オンス(1.8~14g)と結構広く、重いものまでイケるから、持っているスピニングタックルの中じゃ出撃回数いちばん多い。

 使った感じは、フツーに使いやすいスピニングロッドって感じだけど、寄せる力が強いため、かなり強引なやり取りできる。

 割と長めだから、遠投が効くことも特徴として挙げられるかな。

 あとは、強いサオだけどまあまあ軽い。

 といった長所が挙げられる。

 短所は居食いのアタリがビミョーに取りにくく、ちょいちょい呑まれてしまうコトかな。

 でもこれ、短所じゃなくて、自分がヘタクソなのが原因かも。ほぼ同スペックのベイトフィネスロッドであるPF6101MLFBでも同じことやらかすからね。

 だから、ブランクスの塗装が弱いことが短所らしい短所になるかな。1~2年使っていると、クリアが虫食い状に浮いて剥がれ、かなりみすぼらしくなっちまう。ま、剥がれても性能には影響ないけどね。

 あとは…これといってないかな。

 扱いやすいいいサオだと思います。


 とまぁ、サオに関しちゃこげな感じかな。



 続いてルビアス2506。

 07ルビアスといわれるモデルでございまして、ネットの記事見ていると結構な名機であることが判明。釣りビジョンでも「ルアーフリーク」で加藤誠司プロが60cm超えのバス釣っているし、トーナメントとか番組でもいまだに使っている場面見かけるから、そーゆートコロを含め、名機なんだろうね。

 カタログによりますと、

『カーボン新素材“ZAION”が破格の軽さと強靱さを実現。しかも腐食に強くあらゆるシーンでベストとなるオールラウンダー誕生。

 フラッグシップモデルにも匹敵する充実の基本性能とコストパフォーマンスの両立、これが好評を博したスピニングリール「ルビアス」。この新しい「ルビアス」には、ダイワのスピニングの未来形「リアルフォー」によって進化し、しかも世界初(スポーツ・釣具関連で世界初)のカーボン新素材“ZAION”(ザイオン)によって全く新しい姿へと大きく変貌した。

 新開発高強度素材の採用で、あのエアメタル(マグネシウム)に匹敵する高精度マシンカットボディは、単に軽くて強いだけでなく数々の優れた特性を発揮。

 さらに心臓部には、EXISTと同じアルミマシンカットデジギヤIIを搭載。』


 ナチュラムの紹介によると

『アルミマシンカットデジギヤII:デジギヤIIが更に進化。 高精度マシンカット製法を採用し、数倍の精度を実現!ギヤはEXISTを流用!

 サイレントオシレーションII:EXISTやセルテートでおなじみのサイレントオシレーションが進化。 さらに静かに、軽くなりました。

 高精度ハイブリッドハウジング:超軽量新素材:ZAIONボディ と、スーパーメタル(アルミ)ボディカバーの組合せで、強度と軽量化の両立!EXIST 同様の防塵シェルボディ と同等の、ミクロン単位での精度管理を達成!

 超軽量ZAIONローター:EXISTと同等 (品番によっては更に軽い) 以上の 超軽量ローターで、リーリング感度が大幅アップ!

 7BB・4CRBB:セルテート同様、メイン部をCRBB化。 高負荷時の巻上げパワー

 REAL CUSTOM:フルカスタム可能な、一番お求め易い価格のリールです。 (フルカスタム…スプール・ハンドル・ハンドルノブ) (※ カルディアKIX は、EXISTやセルテートとは、ハンドルの互換性がありません…)』

 っつーことらしい。


 んで、スペックは、

 自重:200g

 ギヤ比:4.8:1

 最大ドラグ力:3kg

 巻取長さ:71cm

 巻糸量:6lb-100m(PE0.8号-140m)

 ボールベアリング数:7個

 ハンドルノブタイプ:I型

 とゆーことになっちょります。

 以上、リールヴァージョンの抜粋でした。


 スプールを除いたメインのパーツ(ボディ、ローター)がザイオンとゆープラスチックで構成されているんだけど、ベイトリールとは構造も釣り方も違うから、T3みたいにフレームが歪んでハンドルが回らなくなるといったトラブルが起こらない。そもそもフィネス仕様でドラグ力はだいぶ弱目だから、ボディ歪む前にドラグが滑るもんね。


 使ってみた感じはでったんいいよ。名機認定も納得!って感じ。

 まず、まあまあ軽いところが素敵。

 回転が滑らかなのもいいよね。やっぱ最上位機種であるEXISTと同じギヤ使ってあるから、なのかな?

 プラスチック製なので冬、冷たくならないところもありがたい。

 ドラグの性能も申し分ない。滑り出し、いいもんね。

 買って10年くらい経つけど、未だに購入当初の性能を保っている(と思う)から、耐久性もある、のだと思う。

 性能の割に安い。

 といった感じで、理想的なスピニングの条件をバランスよく備えたリールだから、短所は…ほぼ無いかな。

 まぁ、プラスチック製だから、傷が入りやすかったりとか、衝撃や熱には弱かったりとゆー想像はつくよね。でも、わざわざ硬い毛のワイヤーブラシでゴリゴリ擦ったり、ほたくり投げたり落としたり、火であぶったりといった扱い方、フツーせんでしょ?

 だから無いってことで。


 以上タックル編でした。




 ここからは実釣編をお送りいたします。


 39話で隣の地域にある中規模リザーバーに行ったのがちょうど一週間前。

 で、その時の釣れっぷりが楽し過ぎて、もっかい味わいたくなったから、またもや出没するコトにしたのですよ。


 場所が決まったので、タックルを準備。


 前回の傾向からターゲットはチビがメインなのは明らか。

 スピニングタックルしか活躍しなかったコトを踏まえ、今回はフィネスオンリーでガンバってみ~るよ♪優勝でき~なかったスポーツマンみたいに♪by岡村靖幸「カルアミルク」より抜粋


 選択したのは


 スピニング:ブラックレーベルSSS6101MLXS+ルビアス2506。

 ベイト:ブラックレーベルPF6101MLFB+SS AIR8.1R。


 以上の二本。

 こいつらをハイエースにぶち込んで、いざ出撃!


 ダムに到着し、湖岸の道路をゆっくり走りながら、水辺に出られそうな場所を探す。

 が。

 本日は日曜日。

 ウォーキングやっている人間が異常に多く、停められるスペースにはことごとくクルマ。

 結局この前停めた、道幅が広くなった場所しか空いてなかったから、とりあえずここにクルマを入れて湖の状況を見ることにする。


 ザーッと見る限りではこの前程の人出じゃない。よーく見たら、対岸とか別のワンドにパラパラ~っといる程度で、このポイントも空いている。


 なんとなく釣り人の状況はわかった。

 一旦、クルマに乗り込み最奥部の駐車場まで流しつつ釣り人の入り具合を見て回る。結局どこも多く、空いているのはさっき停めた場所のみ。


 クルマを停め、タックルを抱え、短い脚を駆使し、必死こいてフェンスを股越して、斜面にへばりつきながら下りてゆく。


 この前と同じポイントから釣り開始。

 最初はスピニング。

 タックルはブラックレーベルSSS6101MLXS+ルビアス2506。

 糸は5ポンドフロロ。

 リグは1.5号ナス型オモリのダウンショット。

 ルアーはゲーリーヤマモトのアングリースティックで、色はパンプキンシード。

 この前食ってきた立木が絡む小規模ワンドでしばらく投げ続けるも、異常無し。


 自分が入る前、誰か入っちょったんかもね。


 そう判断し、このポイントを諦め移動することに。

 投げながら進んでいくうちに、前回気になっていた岬の先端に到達。


 奥を覗き込むと、いかにも釣れそうな雰囲気を醸し出している。

 スタンプ(切り株)や立ち枯れはあるし、岸から数m付近にブレイクライン(急激な落ち込み)。底は石がゴロゴロしている。

 ちなみに先行者はいない。

 2.5インチレッグワーム・ブルーギルカラーをセットした1.5号ナス型オモリのダウンショットを岸と平行にキャスト。

 狙いは岸から数m付近にあるブレイク。

 投げて底を取り、弛んだ糸を回収し、糸を張ったら違和感。

 ティップが僅かにお辞儀する。


 ん?


 待ってみるけど変化なし。

 少しサオ先を上げ、聞いてみるけどその重さはなくならない。

 アタリだと呑まれてしまうから、そうさせないためにもアワセを入れる。

 直後、


 ジ―――!


 ドラグが出た。

 居食いしていやがった!

 移動して最初のキャストで食ってくれるとか、嬉し過ぎるじゃ~ないのよっ!

 サオを立てて最初の突込みをやり過ごし、巻くと一気に重さが失われ、


 バシャバシャ!


 ド派手なエラ洗い。そして深場へ突進。

 突っ込まれる度糸が出る。が、跳ねた時見えた感じだとそこまで大きくはない気がする。

 ドラグを少し締め、強引に巻き取っていく。

 それにしても。


 大きさの割によく引く!川バスみたいでオモシレー!


 さらに巻き続けると足元まで寄ってきた。

 やっぱしそんなには大きくない。これなら5ポンドでも抜き上げられそう。

 サオを立てると、


 ビヨ―――ン


 ぶっ飛んでくる魚。

 糸をキャッチし、魚を掴むとハリを外して記念撮影。

 チビ、とまではいかないけどまあまあ小さい魚。模様がくっきりしていらっしゃる。釣られたことが一度もないであろうキレーな魚体。

 指を伸ばして測ったら一回とちょい。

 サオの模様で大きさを測り(家でキッチリ測ったら25cmでした)、水に浸け解放すると、勢いよく深場へと消えていった。



 さらにその奥に進むと、数本の立ち枯れが水面から顔を出している。

 いかにも!なポイントにテンション上がりまくり。

 当然いちばんおいしく見える立ち枯れを直撃する。

 しかし。

 数投するものの異常無し。

 狙う範囲をその周辺へと広げる。


 何投か繰り返しているうちに、底のガレガレかなんかに引っ掛かったらしく、ロストしたため再びダウンショットをリグる。

 ルアーをアングリースティックのパンプキンシードにチェンジ。

 少し沖目に投げ、底を取って引いてくると半分を過ぎた辺りで抵抗が増す。ブレイクのショルダーを通過している感触。

 オモリが引っ掛からないよう注意しながら、サオ先をチョコチョコあおりつつ通過させていると、


 ズモッ…


 重さが乗った。

 待つけど動かない。

 サオ先を少し上げ、聞いてみるけどその重さは消えない。ティップはお辞儀をしたまんま。


 食った?


 これがアタリだと呑まれてしまうから、とりあえずアワセてみることに。

 サオをあおると、直後重さが乗り、


 ジッ!


 一瞬ドラグが出た。

 リールを巻き始めるとそれは生命感に変わる。

 またもや居食い。

 突進が始まった。

 失われていく重量感。


 飛ぶ!


 急いで糸を巻き取ると、


 パチャパチャッ!


 子バス特有の元気なエラ洗い。からの突進。

 強く突っ込まれるとドラグが滑る。

 大した重量感じゃないし、一本上げているため心には若干の余裕がある。


 楽しい!


 駆け引きを楽しみながら寄せてくる。

 足元まで寄せてくると反転し、大体の大きさが分かる。


 さっきのと同じくらいやな。


 サオの長さと同じくらいまで糸を回収すると、延べ竿の要領で抜き上げた。

 一本目によく似た模様が鮮やかな魚体。

 下アゴを持ち、掛かったハリを外す。

 そして記念撮影。

 指を広げて測ったら、先ほどの魚と全く同じくらい。

 サオの模様で大きさを測ったら、全く同じ大きさ。

 下アゴを持ったままそっと水に浸け、解放してあげると勢いよく深場へと消えていった。



 そこまで大きくなかったため糸の傷だけ確認。傷はないのでリグは結び直さない。

 立ち位置はそのままに、同じところへと投げる。

 チョンチョン引いてきて、またもやブレイクのショルダー部分。

 引く抵抗が大きくなったトコロで待ち、チョンチョンチョンと動かすと


 コツ!


 弾くような明確なアタリ。

 一呼吸待ってアワセると、重さが乗る。ものの、軽い。

 リールを巻くと抵抗している気配は伝わるのだが、サオを一度も絞り込むことなくそのままの勢いで寄ってきた。

 足元まで寄せてきたところで魚体が確認できたのだけど、「よくぞ掛かってくれました」と思ってしまうほどに小さい。

 そのまま抜き上げた。

 ぶら下がったままピチピチと暴れている魚。

 クッキリとした模様でかなりかわいらしい。特定外来種の法律が無いのなら、家に持ち帰り、水槽で飼いたいと思うほどに。

 指を広げて測ると、半分にも満たない。サオの模様で測ってないから正確な大きさはわからなけど、10cmといったトコロじゃないのかな?

 記念写真を撮ったあと水に浸け、そっと離してやると、勢いよく深場へと戻っていった。



 それからしばらく頑張ってみるけど、後が続かない。


 見切ったかな?


 そう判断し、撤収することにしましたとさ。めでたしめでたし。


 本日も楽しゅうございました。しかもすんごく癒された。

 やっぱチビ釣りはいいよね!




 と、ここで前回に引き続きお土産が。

 先ほどから度々足に糸がまとわりつき「ウゼー!」とか思っていたのだけど、無視して歩いたら「カラカラッ!」とプラスチック的な音が聞こえた気がしたもんで、その糸を手繰り寄せてみた。

 すると、その先にひし形のなんかが付いている。


 もしかして!


 手に取り見てみると、またもやバイブ(電気で動くコケシのコトじゃないよ。プラグのコトね。念のため)じゃ~ないですか!

 今度はジャッカルの名作かつロングセラー、TN。かなり大きいからTN70でございます。

 劣化して字が消えているけど、前回拾ったTDバイブよりは少しだけ状態がいい。オイカワカラーだということはよ~く見なくてもわかる。

 ハリはさすがに腐って根元しか残ってないけど大した問題じゃない。帰ったら新しいハリを装着し、ワタクシの重要な戦力になっていただきます。

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