第17話 またまたボーズ…😩

 只今ボーズ継続中。

 ここ数回、釣行の内容はといいますと…ギルアタリすら無し!とゆー完敗っぷりでございます。


 釣り人という人種は、「ここ数年の叩かれ具合から考えるとしょうがないよね。」とか、「毎日毎日あんだけ撃たれよったら魚だって警戒するくさ。」とか、「しかも、今回はほぼトップ縛りやろ?それなら釣れんでもしょーがないよ。よく頑張った方っちゃ。」とか、自分の下手クソ加減はガッツリ棚に上げ、他人のせいにする。そして言い訳し、自分で自分を慰める。


 まさに、セ●ズリスト!


 な~んて、しょーもない前置きはこれくらいにして。

 今回使用したタックルの紹介へと参りますかな。


 ブレイゾン661MB+T3 1016 SH TW。糸はナイロン14ポンド。


 まずはサオからね。

 ブレイゾンは、エントリーモデルより一ランクほど上のポジション…かな。

 定価は一万円ちょいで、売値が一万円前後。アクションは、ベイトがL~XH、スピニングがUL~MLと、充実のラインナップでございます。

 最大の特徴として、ブランクスがいい!

 なんと、廉価版なのにブラックレーベルと同じHVF(流石にXトルク=X45といった、ねじれ対策はしてない)が採用されている。だから、プロが絶賛するほど。初心者だけじゃなく、ベテランがメインとして使っても安心の高性能。開発者が言うには「かなりの自信作」らしいよ。

 他の特徴として、全てのアクションに1ピースがラインナップされているコトが挙げられる。この価格帯のサオって、アシがチャリの小中高生をメインのターゲットとしているから、持ち運びやすさが最重要視されていて、2ピースしか存在しなかったりする。そーゆった点を見ても、かなりポイント高いのよね。

 何年か前フルモデルチェンジしていて、地味なデザインだったのがカッコよくなったのもいい。しかも、そんなに値上がりしてないとゆーのが、買う側としては嬉しいよね。


 ちなみに今回紹介しているのは一個前のモデルなので、上で垂れた講釈がどこまで当てはまっているのか分かりません。カタログより抜粋したカッキー説明も、探し出すのが面倒っちぃから無し。

 ん~…なんていい加減!


 で、661MBのスペックはといいますと。

 長さ6.6フィート

 アクションM

 テーパーは…表示が無いので分らんが、多分FかRFぐらいのはず。

 と、こんな感じ。


 特徴は、ちょい軽いルアー(使用範囲は5~18g)のバーサタイル。使用頻度の高い10g前後のルアーを扱うのに特化したサオだから、シリーズ中最も出番が多いといえそう。

 使ってみた感じは、同じMアクションのブラックレーベルPF701MFBと比較すると、かなり軟らかめ。だから、巻きに振ってあると思ってもいいのかな。とはいえ、感度はソコソコ良いからテキサスやノーシンカーみたいな撃ちの釣りもフツーにイケる。

 6.6フィートと長さもあるので、それなりに飛距離を出せるのもありがたい。

 欲を言うと、寄せる力がもーちょいあればいいけど、サオのスペック考えるとまぁこんなもんなのかな。



 次にリール。

 T3 1016 SH TWのスペックは

 ギヤ比:7.1

 標準自重:180g

 最大巻き取り長さ:75cm

 最大ドラグ力:5kg

 標準糸巻き量:16ポンド100m

 とこんな感じ。


 特徴は、なんといってもTWS!

 TWSとはTウィングシステムの略でありまして、キャスト時の摩擦を少なくし、飛距離を伸ばす工夫がされたレベルワインドでありまする。

 クラッチを切ると、クラッチレバーと一体化した上部ウィング(通称パカパカ)が持ち上がる。この時、パカパカ裏についているローラーが上がることにより、糸がレベルワインドのT型の穴の広い方(Tの横棒)へと移動する。といったコトが起こるから、放出抵抗が軽減され飛距離が伸びるとゆーワケ。怪獣が口開けたみたいなカッコになるので、なかなかのインパクトですよん。

 巻き取る際は、パカパカを指で押さえて閉めるか、普通のベイトと同じくハンドルを回すとクラッチがオンになる。と同時にローラーが下がるので、糸は押え付けられ、T型の穴の狭い方(Tの縦棒)へと移動する。とゆー、シャレこけた仕組みなのですよ。

 説明しにくいので、興味のある方は、ダイワのwebカタログのT3 AIRのところ見てくださ~い!写真付きで載ってますんで、わかりやすいと思いますよん。

 実際の効果はというと…何かビミョー。

 飛んでいないように見えて飛んでいるという、不思議な感覚に襲われる。自分の中じゃよく飛ぶと認識しているカルカッタコンクエストみたいな気持ちよさがないのよ。スムーズさがなくて粗さが目立つみたいな?でも、まったく同じ条件(サオ、糸、ルアー)だと同じくらい飛ぶのよねー。ホント不思議。


 もう一つの大きな特徴として挙げられるのが、マグフォース3D。

 ダイワZ2020に初めて搭載されたブレーキで、60段階のブレーキ力が得られるシステム。どんな風に60段階かというと20目盛のマグダイアル×3つのモード(ロングキャスト、オールラウンド、マックスブレーキ)を決定するマグフォース3Dレバー。チャリの前のギヤやクルマの副変速機と思ってもらったらわかりやすいかも。

 ダイアル側は、マグフォースVやZと全く同じ構造で、数字の大小がブレーキ力の大小を表す。こちらが微調整担当。

 3つのモードを決定するレバーは、動かすと外側のマグネットリングがスプールから離れる方向に動くため、インダクトローターに作用する深さが変わる。強さはマックスブレーキ>オールラウンド>ロングキャストの順で、こちらは大きく変わる。

 使ってみた感じはといいますと。


 これマジ優れもの!!!


 なのですよ。

 どう優れているかと申しますと。

 とにかくバックラッシュしにくい。ノーマルのマグフォースV&Zより圧倒的にね。

 調整幅も大きいので、極端に空気抵抗の違うルアーに交換したときや、風が強くなりだしたときなんかも3Dレバーで簡単に対応できる。

 そげなお利口さんアイテムなのに、搭載機種がダイワZとT3 AIRのみとゆーね。もっといろんな機種に搭載すりゃいーのに。勿体ない。


 あと、ザイオンと呼ばれるカーボン繊維を高濃度で含有するプラスチックで全体が構成されているから、大きさの割に軽い。んで、プラスチックだから冬場あまり冷たくならないのがいい。これ、冬の釣りに於いて結構大事なことで、手がかじかみにくいのは集中力の維持に貢献するよ。


 以上の説明から、割といいこと尽くしのように見えるけど、実は欠点も多かったりすんのよね~。

 いちばんの欠点は、ボディー剛性の低さかな。

 上で述べたように、ボディーの主要パーツ(フレームとサイドプレート)が全てプラスチックで構成されている。ザイオンはマグネシウムに匹敵する硬さ!みたいな謳い文句だったような気がするけど、大して強くない。おっきいの掛かって抜き上げると、負荷でボディー歪んでハンドル回らなくなることがある。でもね。コレ、クラッチ切ったらすぐに元通りなのよ。

 こんなことが多発したからなのか、今ではベイトフィネス機の最上位機種であるT3 AIRを残し、全てカタログ落ち。短命モデルとなっちまったのでした。ホント、T3ユーザーとしては寂しい限り。個人的な意見だけど、せめてフレームだけでも金属で作っていたとしたならば、また違う人生(?)を送ることができたんじゃないかな、とか思ったりもする。


 あとは…巻き取りに移った時、TWSが糸を拾いにくい。拾ってないのを知らずに巻くと、スプールの片側に偏って(右巻きだと左側が多い)巻き取ってしまい、フレームに接触し、糸に傷が入るなどのライントラブルの原因にもなりかねない。だから、投げ終わるとひと手間。パカパカ閉めて、指でつまんでTの縦棒に糸を落してやるのがいいと思う。ま、これはそんな苦になる操作じゃないからいいけどね。

 ちなみに、T3 SVでは大した変更ない(と思う)のに改善されております。


 その他には、巻き取り時、穴(Tの縦棒とパカパカのローラーで構成される穴)が小さすぎるため、糸の結び目が通らない。

 糸ってリールに巻くときは下巻きする(自分はね。しない人もいるけど)。なぜかとゆーと、キャスト時全部出てしまうわけじゃないから。具体的には半分ぐらいかな?ということは出ない部分は新品同然なわけで(水が浸み込むから少しは劣化するだろうけど)。だから、そこはあんまし変える必要ないと思うのよ。糸って消耗品の中ではサイクル短い方なので、その都度全部巻き換えるのもなんか勿体ないよね。

 と、糸をケチる話はこれくらいにして。

 糸は使っているうち結び替えや根掛かりなんかでだんだん短くなってくる。そうなってくると、結び目がキャスト時に放出されることになる。放出されると、巻き取り時にレベルワインドを通過できなくて、いきなし巻けなくなる。引っ掛かっちまうのよ。だから一旦クラッチ切るか、パカパカを指で押し上げて、結び目を通過させてやり、再度巻き取らなくちゃなんない。この動作が地味に面倒っちいし、そんな時魚掛かっていたらバラすことにもなりかねない。


 こんなふうに短所が目立つリールなので、中古はそれなりに安い。デビュー時の宣伝と、パカパカの派手さもあって飛びついた人が多く、見捨てた人も多いから、タマ数もソコソコ多いのよ。

 上に挙げたような短所が気にならなくて、マグフォース3Dの性能を体感したい人にはかなりオススメなんじゃないかと思ったボクなのでした。

 と、タックルはこんな感じ




 でわでわ。

 ここからは実釣編。


 それにしても暑い!

 あまりの暑さで釣りに行く気がしない。

 自分の部屋もオニのよーに暑いから、会社帰って即エアコン。

 温度差。

 不自然に乾燥した空気。

 そんな毎日。


 これっち、ゼッテー身体に悪いよね?心なしかダルい気もするし…。


 なので、たまには外の風に当たることに。

 釣り場って、風が吹いていること多いから、家の中よりもはるかに涼しいのよね。ギンギンに日が照っていても、楽勝我慢できるほどだったりする。

 こんなこと書くと、


 んじゃ、毎日釣りに行けばいーじゃない!


 なんてこと言われちまいそうですが、釣り場に到着するまでが…マジ地獄なんですわ。クルマで行くにしても目的地まで1kmほどなんで&駐車スペースも無いんで、出したくないし。

 と、言い訳するならこんな感じ。



 この日チョイスしたポイントは、歩いてすぐの、数年前まで爆釣していた水門(ワタクシの作品である「巻き」にもちょいちょい出てくるよ)。


 大雨後、初めてこのポイントに来てみたんだけど、到着してビックリ。落ち込みの滝壺状の深み埋まっちまっているじゃないのよ!しかも、合流地点の下流側、砂利が堆積してできた半島みたいな陸地に生えていたデカい木が、どっかに流れて行って風景ガラッと変わっちまっている。

 改めて自然の力の凄さを思い知ったのでした。


 深みが狙えんとなると、本流か。

 夏だし、サンダルだし、川に立ちこんでトップをやることに。

 トップって多分、今いちばん釣れない釣り方だと思うんだ。ワームでもなかなか食ってくれないトコロから考えても、ある程度想像はつくよね。


 ちなみにトップでの釣果はといいますと…3年前のこの時期に、この場所で上げたのが最後。でも、トップってルアーを食う瞬間見ることができて、コーフンすること間違いなし。

 釣れないと分かっていても、「もしかして!」とか考え、懲りずにやっちまうのよ。


 というわけで、今年初めてのトップはメガバスの名作、POP-Xから。

 POP-Xは「トップ界のエサ」とか言われるほどよく釣れるルアー。勿論、所有するトップの中でも一番の実績ルアーでございます。

 分類はポッパーで、カップと呼ばれる口の部分にスリットが開けてあるのが大きな特徴。ココから水を逃がすことにより、魚の好む音が出る…そうです。

 他の特徴としては、小さい割に重い(とはいえ7gしかないけどね)から、飛距離が稼げる。


 でもでも。

 いくら名作といわれるルアーを使ったとしても、相手は生き物。流石にここまでスレてしまうと、そう簡単には出やしない。しつこく投げ続けるのだけど、限りなく異状無し。


 飽きてワームにチェンジ。

 4インチスリムヤマセンコーのリーダーレスダウンショットとか、6.5インチネコストレートの1.3gネコリグを試すも、これまた異常無し。


 飽きたので再びトップに戻す。

 選んだのはストームの名作かつ超ロングセラー(デビューしたの、自分が生まれるよりも前なのでは?)、ラトリンチャグバグ。

 現行モデルはボディサイズ6cmと8cm、重さは7gと10gとゆーことみたい。でも、所有しているのはかなり昔の品だから、仕様が変わったんじゃないかな?ボディは8cmだけど、感覚的には14gとかありそう。いただきものなので、詳細はわかりまっしぇん。


 只今結構な爆風っぷりだけど、重量がかなりあって細身なので、どうにかキャストできている。辛うじて釣りにはなっているのだけど、やはり向かい風があまりにも強過ぎる。川面は波立ち、ルアーの位置がイマイチわからない。地形の豹変によるテンションの上がらなさも加算され、完全に心が折れちまい、撤収を決めたのでした。


 あ~あ…トップで釣りたかったな。次釣れるの何年後やろ?


 こげな感じでボーズレポート書くのはしんどいね。

 やっぱ、釣れた時のことを思い出し、ニヤニヤしながら書きたいばい。

 そのためにも。

 次回こそは釣ってやる!

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