第14話 キャロ再び!
前回に引き続き、今回も釣れた!
昨日(13話)の今日。
二日連続っちゆーのが、なんかもぉ!
とてつもなく良い!!
しかも、釣ったリグが昨日と同じキャロとか。
キャロ、大活躍じゃ~ないのよ!
とゆーわけで。
いつもの如く、今回大活躍したタックルの説明から参りましょ。
バロウズBRSC-64H+タトゥーラ103H-TW。糸はフロロ14ポンド。
まずはバロウズBRSC-64Hから。
長さ:6.4フィート
アクション:H
テーパー:レギュラーファースト
ダイコーのバスロッドじゃ、中間よりちょい上ぐらいのグレードになるのかな。
カタログによると、
「1ピースBRSC-64Hよどみないキャストフィールを実現するレギュラーファストテーパーに設計し、リニアな操作性を高めたミッドレングスのヘビーパワーモデル。6’4”レングスで発揮できる最大のトルクを持たせた、中、高弾性マテリアルのゴールデンカノン。ジグ&ワームはもちろん、スティックベイトのスキッピンアプローチからミッドサイズのスイムベイトにも対応するハードユースに耐えるマルチプレイヤー。」
っち、ゆーことらしい。
言い回し、難しいけど、撃ち物万能ザオとゆーことです。…だと、思います。
自分にしては珍しく、アルディート721HRBやブラックレーベル7112XHRBみたいに、長さとパワー表示だけ見て衝動買いしたんじゃなくて、ちゃんと自分の釣り方と照らし合わせて買ったモデル。
だから、猛烈に出番が多い!はずだったんだけど…実はこのサオ、困ったことに釣れない癖が付いておりまして、途中見捨てられかけておりました。
その「釣れない癖」とはこんなふう。
最初の相方は凛牙。
買った当初はバスブームもまだ初期の段階。
行けば高確率で魚と出会え、なおかつ数も期待できる場所。
抜群の釣果を誇るリールとの組み合わせ。
最高の条件でのデビュー釣行。
この時点で思い描いているビジョンは、いきなし40UPで入魂!しかも数釣りできてウハウハ。
フィールドに到着すると釣り人は少ない。
魂込めるには最適なシチュ。
釣れる気しかしないし、もう既に釣った気でいる。
が…
現実はどうだ?
いざ、釣り始めると全く異常無し。それどころか、いつもあるギルアタリすら無い。
生命感皆無。
でもまぁ、いっつも回遊してきていきなし釣れだすし。このまんま続けよったら食ってくるよね?
イヤな予感はしているけど、なんとか自分を誤魔化し、思いつく限りのリグを試す。ものの、なす術無し。
結局この日はボーズ。
初日ボーズとか…
っちゆーか、とっておきの場所で、コレはないやろ…。
凹む。
次、釣れる気がしない。
変なプレッシャーが躊躇なく圧し掛かってくる。
「次、釣れる気がしない。」
思ったことが、見事現実のものとなる。
それから数回の釣行。
いくら頑張ってもギルアタリすらない。
初日が出ない。入魂はいつ?
試しに別のタックルでやってみると釣れる。凛牙を別のサオに組むと釣れる。で、戻すと釣れない。
ダメダメな流れが完全にできあがってしまっている。
おかげで、さらに釣れない日が続きまくり、ついには心が折れ、釣れないサオ認定。
それでも、どうにかして掛け心地を知りたかったから、意地になって出撃させまくる。
ようやく釣れたのが、買ってから一カ月以上も後。
この頃の凛牙はというと、絶版になってからちょうど5年が経過。メーカーでの修理やオーバーホールができなくなったため、負担の少ないライトなタックル用に。ブラックレーベルPF701MFB(現在、アルファスSVの相方)と組むことにしたため、コンビ解消。
使う機会がなくなってしまう。
出番のなくなったバロウズは、デビューしたばかりのリョウガ2020をボートで使うときの相方に。
でも、この組み合わせ、悪くはないけど、リールの方がオーバースペック気味。
20ポンドは上限いっぱい。ギリ使用可能なんだけど、これはナイロンでのハナシ。フロロの20ポンド使うと、これじゃない感が漂いまくる。16ポンドに落して使っていたんだけど、それじゃビッグトルクであるリョウガのうま味成分が薄いような…。
ボートで使うには問題ないけど、オカッパリでリョウガを組んで使うにはチョイ短い。遠投が必要な場面において、「あと少し」が届かない。
そして、相変わらずあまり釣れない。
リョウガは再び20ポンドフロロに巻き換え、アルディートと組み合わせることに。
オカッパリでの出番はなくなり、ボート専用となってしまった。
そんな時、タトゥーラがデビューしたので購入。
ちょうど巻きで使っていたカルコンが調子を崩し、オーバーホールに出したタイミングで交代。しばらくはブラックレーベルPF701MHFBに組んで使っていたんだけど、連続して巻いていると、糸が偏るクセがあることに気付く。
飛距離的にはカルコンと大差ない。それなりに魚との相性もいい(巻きで50UP釣ったりした)んだけど、偏り方次第じゃスプールの縁を越えそうになる。越えちまうとフレームとかに接触した際傷が入り、切れるコトがある。
ん~な心配事、抱えながら釣りしたくないのよね。
といった理由で、カルコンを巻き用で復活させるため、ベアリング交換。調子よくなったから、タトゥーラと入れ替えることに。
購入後、一年ほどで巻き係から降ろされたタトゥーラ。でも、遊ばせてしまうのはヒジョーに勿体ない。
さぁて…どげな使い方してやろう…。
考える。
巻きでは使いたむねぇしね~…となると、撃ち?
そう考えたトコロで、
撃ち用にいーサオがあるじゃない!バロウズ使えばいーじゃないの!!
閃いた。
といった流れで、今の組み合わせが決まったので御座いますよ。
サオとリールの組み合わせ変えると、使い心地が全く変わって妙にワクワクするっちゃんね。
組んで眺めていたら、沸々と釣り欲がこみ上げてくる。
ならば。
実釣しかないじゃないの!
翌日、前の川に行き実釣。
10gテキサス結んで投げてみると…そりゃもぉ飛ぶ飛ぶ。対岸直撃やし。
サオ+リールの総重量は大したことない。バランスもいいから、持ち重りもしなくて疲れにくい。
しかも、ワームだと巻き方が違うせいか、糸があんまし偏らない。
Hアクションで、使用範囲が3/8~1・1/4オンスと結構広いから、持っている道具で作るリグには全て対応できる(フィネスは別)。
とまぁ、いいこと尽くしなので、しばらく使ってみることに。
が、しかし…使いやすいのと釣れるのとは全く別問題なんよね…っち、当然っちゃ当然か。
この後も釣れない記録更新しまくるから、掛け心地も大して分からんまんま出番はどんどん減ってくる。
どうしたもんかな…これじゃ、ホントに使わんよーになってしまうぞ。
せっかく買ったのに使わんとか、そんなことあっていいワケがない。
複数本のタックルを出撃させるときには、なるべく持っていって出番を作るようにしているのだけど、この渋い状況。
簡単に釣れてくれるはずがない。
釣れても別のタックル。
またもや諦めモードになってきだす。
こんな気分のままじゃ、悪循環。
とりあえずテンションだけでも上げとかないと、これからの釣行に影響しそう。
マイナスイメージ払拭のため、数少ないヒットシーンを思い出す。
菜の花大橋下流で、凛牙組んで4インチシュリンプノーシンカーで釣った40UP達(初フィッシュ。連続3本)はどう?
ボート出したとき、リョウガと組んでフットボールジグで釣った40UPは?
撃ちに特化したサオなので、ティップからバットまでいい具合にシャキッと感。アタリを「コン!」とゆー金属的な感覚で伝えてくれる。
パワーに余裕があるから、強引なファイトでも安心。
抜き上げる力なんか、所有するギャレットやサイラスとは比べ物にならんほど強い。
ん~。いーサオやんか!やっぱ、これは本格的に使うしかなかろーもん!
勤務時間の都合上、ほぼ毎日フィールドには立てる。
だから、釣れない癖から脱出するべく、この組み合わせ一本で挑む回数を増やす。
すると、魚と巡り合う回数が徐々に増えてくる。
改めて性能の良さを実感できたとゆーワケ。
なんかあまりにも釣れなくて、リールとのバランス取れなくて、長所の少ないサオという印象強くなっちまったかもだけど、全然そんなことはないんだよ!
次にリール。
タトゥーラ103H-TWは
ギヤ比:6.3
自重:220g
最大ドラグ力:5kg
糸巻き量:14ポンド100m
とゆースペック。
頑丈でよく飛ぶ、というのが売り。
売れ筋価格帯の、海でも使うことのできるベイトリール。
103H-TWは、いちばんベーシックなヤツで、デビュー当初からあるモデル(今じゃ、タトゥーラシリーズはHLCとかHDなど、バリエーションが多い。シーバス用や船用リールのベースにもなっている)。
TWSⅡと呼ばれる、放出抵抗を軽減するレベルワインドを搭載しているのが大きな特徴。
TWSの説明は、2話や「巻き」で出てくるし、カタログにも載っているから省きま~す。←長くなるし、言い回しが面倒臭いからやりたくない。
もう一つの特徴である安さ。
凝った装備の割にベアリング数や装飾品が少ないから、そこまで高額じゃない。
金がかかっているパーツは、遠投性能を上げるための超々ジュラルミン製スプールと、タフな素材でできたギヤくらいのモノ。
実用性が重視してあるモデルで、リール版ブラックレーベルといったトコロかな。
頑丈さは…これといって何か感じる場面はないかな。
トラブルなく使えているから頑丈なのだろう。
短所はというと。
サオの説明のところでも触れたけど、糸を偏って巻き取る癖がある。
これ、左右どちらか一方ってことじゃなく、どちらでも偏る。
ま、ワームする時はそこまで気にならないから、目を瞑ることにしておこう。
マグフォースの効きが、あるところから急激に弱くなる気がする。ダイヤルの数字が一つ弱くなるだけで、一気にバックラッシュしてしまうから、シビアな印象を受ける。ワームじゃそこまでないけど、プラグだと交換ごとに設定し直さなくてはいけないときがあるから、ちょい気を遣う。
他には…ハンドルがちょっと短いかな?せっかくドラグ力が5kgもあるんだから、ここはもうチョイ強引にやり取りができるよう、90mm以上のロングパワーハンドルであってほしかった。
とまぁ、以上のような短所はあるけれど、プロが試合や番組で使っているから、よく出来たリールじゃないんかな?
とにかく尖った性能じゃないので使いやすいよ。
最後にルアー。
シュリンプはゲーリーヤマモトの河辺プロがデザインしたワーム…だったと思う。
ボディーは涙型で扁平。尖った側(頭側)に棒状の太い腕が一対、その後ろに長めの細い足が一対、その後ろに二対の短い足がある。
2、3、4、5インチといったサイズ展開。
タイプでゆーと何になるんかな?バックスライド系?
色んなリグに対応できる優れモンで、特にノーシンカーのスライドアクションは絶品。
まるで、後ろへ飛び跳ねて逃げ惑うザリガニみたい。シュリンプなのに。
ハリをケツ側から刺すと、こちらに向かってスライドし、頭側から刺すと、向こう側にスライドする。アシ際やオーバーハングなんかを狙うときはこちらのセッティング。
ジグヘッドのトレーラーとしてもいいし、テキサスもダウンショットもイケる。
そして極めつけはネコ。これ、動きがモロ尻尾使って逃げ惑うザリガニなんよ。シュリンプなのに。
この場合、ケツを下にし、胴体の真ん中付近にマスバリをセット。ネイルシンカーをケツ付近、左右非対称になる位置に刺す。そうすると、不規則な動きになって、魚からも警戒されにくくなる。
ちなみにキャロは、ハリスでルアーがフリーになるから、ノーシンカーの動きを参照ね!
と、こんな長所あるんだけど、勿論短所もある。
まず、脆い。
ハリを刺しているところが結構すぐ裂ける。
腕にボリュームがないからアピールが弱い…らしい。これ使うプロは腕ちょん切って、ダブルテールグラブのテールを移植してテキサスで使う。けど、自分はノーマルの動き大好きやけどな。
デビューした時は人気あったけど、近頃人気なくて釣具屋に置いてないのもかなりイケナイ。今じゃスモラバ(スモールラバージグ)用トレーラーとして2と3インチだけしか売ってない。4と5が必要なのに。
2~3週間前、釣りビジョンのギアステーションで「復刻!」みたいな宣伝してたから、期間限定販売でも始めたんかな?もしそうなら近いうち買いに行かないと。
ここからは実釣。
会社終わるとソッコー帰宅。んで、ソッコー準備。
サオを握りしめ、オカッパリバッグを肩にかけ、チャリで対岸の水門へ。←ここ最近、チャリの味を覚え、多用しているのだよ。
前日の条件(天候、水位)とそんなには違わないっぽいから、ここは同じやり方で狙っとこ。となると、リグはゲーリーシュリンプ4インチ(ゲーリーのワームは高いので、前日使ったヤツを焼いて修理したモノを再利用)の3号ナツメキャロ。ハリスは30cmぐらいかな。
早速昨日と同じポイント(とはいえ、ただの川。目印なんかない。だいたいあの辺だったかな?程度)に投げて、引いてくる。
しばらく、その周辺を狙い続けていると、
グイ―――ン!
サオごと持っていかれるような、鈍く重いアタリ。
ちょい待ってアワセると、重さと共に生命感。
やった!今日も来てくれた!いーぞ!再現性高いじゃないの!
感動するったらありゃしない。
まるで夢のよう。
数年前のパラダイス再来なのか?
とか考えてしまったり。
巻き始めた直後から、エラ洗いしたり突っ走ったりで、なかなかの抵抗を見せてくれる。
ハンドルが短いため、結構ギクシャクしてしまうくらいに。
それでもなんとか寄ってきた魚は、抜き上げると
あれ?こげんちっこかったん?
と思ってしまうほど。
えっれー引いた割に、長さはそんなになかった(帰って測ると37cm)。
お腹が凹んだあと膨らみかけた、アフター回復系の元気な女の子。
っち、ハリを外そうと口見たら、糸が出ているだけ。
まさか!
ゾッとしながら口を開けてみると、
やっぱし!
飲みこんで、いちばん掛かったらいかんエラの付け根にフッキングしている。
なんでこんなに活性高いん?
ちゃんとアタリは取れたし、アワセるタイミングも間違ってなかったはず。
ゴメンね、魚!
心の中で謝りながらハリを外す。
一瞬ビャ~ッと出血してダメかと思ったけど、すぐに止まった。
ひと安心。
写真を撮って水に浸けると、元気よく去っていった。
割と早い段階で釣れたから、もう一本追加に期待。しばらく頑張ってはみたものの、そこはハイプレッシャーフィールド。
まったくあとが続かないから帰ることに。
今日も楽しかったな♪
さて。次はどこに行こうかな?どのタックルで楽しもう?
釣果を思い出し、次回の釣行のコトを考えつつ、ニヤケてチャリを漕ぐのでありました。
おしまい。
【用語の説明っぽいヤツ】
フットボールジグ:ジグヘッドのタイプ。ヘッド形状が横長のフットボール型のため、こう呼ばれる。
着底姿勢が安定する、フックはノーガードの剥きだしだから、フッキング性能がいい、などの長所がある。でも、これらの長所は障害物の多い釣り場だと、短所に早変わり。今では、ブラシガード付のモノも多数存在し、ちょびっとだけど、障害物の回避性能が上がった。けどやっぱ、引っ掛かるもんは引っ掛かる。
ブラシガード:ジグヘッドの根掛かりを防止するパーツ。太いナイロンを束ねて作ったもの。ブラシみたいに見えるからこんな名前。
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