第12話 交換後の初フィッシュ!リョウガ編
ここ数年、自分の通っているフィールドじゃ、見破られた感ありありのネコリグ。
今回は、そのネコリグで久しぶりに釣った!しかも、ベアリング交換後、初釣行のリョウガで!とゆー、なんとも感動的?なお話。
まずは使用したタックルの説明…なんだけど、第3話と全く同じモノなので、省くことにしま~す。
とりあえず、何を使ったのかは書いとくね。
タトゥーラエリートTAEL731HFB+リョウガ2020。フロロ20ポンド。
いつものお気に入りセットですたい。
サオとリールの説明はしないけど、ネコリグだけはちょこっと触れとくね。
ネコリグとは?
ワームの長さの1/3~真ん中辺りにハリを刺したリグ。
そのワームのアタマ側(ハリを境にして短い側)に、ネイルシンカーという専用のオモリを埋め込むと、はい!できあがり。
ストレートワームを使うのが基本だけど、ある程度の長さがあればネコセッティングは可能だよん。
といった感じで、ワーム側の仕込みはこんな感じ。
あとは、リールからの糸にハリを結ぶだけ。こっち側にオモリは付けません。
という説明をすると、まんまノーシンカーリグなのだけど、大きな違いがあるのですよ。
それは何かというと、ハリ。
テキサスやキャロみたいなオフセットフックじゃなく(厳密にゆーとオフセットタイプもあるけどね)、マスバリと呼ばれるシャンクの短いタイプ。
なんか、エサ釣り用っぽい名前だけど、これ、ちゃんとした専用設計。
ここで一工夫。
リグの特性上、ハリ孔からワームが裂けて、かなり千切れやすい。
ネコリグのハリのセットって、ワームの胴体にハリをチョコンと貫通させるだけなんよね。ミミズやゴカイのチョン掛けをイメージすると分かりやすいかな?ん~な感じで、保持する部分がちょこっとしかないから、根掛かりや魚が掛かった時の衝撃、キャスティング時の衝撃なんかで簡単にちょん切れて無くなっちまうのよ。
これじゃワームの消費量、えっれーこっちゃなコトになるから、熱可塑性のワッキーチューブやシリコンチューブ、Oリングを使って対策した方がいいよ。
これだと、ワームに直接ハリ刺さなくていいから、ちょん切れなくなる。
とはいえ、全く無くさないかといえば、そんなコトもないっちゃけどね。
例えば。
根掛かりはまぁフツーに無くすとして、熱可塑性チューブつけっぱで保存しとくと、ワームオイルが作用して、知らん間に広がってユルユルになり、気づかず投げるとワームだけが飛んでいってしまう、とゆー哀しい事故が起こりやがる。
つけっぱで久々出番の時は、使う前にもう一度確認し、簡単に動くならばライターとかで炙って縮めるか、交換しとくコトをお勧めしま~す。
で。
ネコリグの「ネコ」とは何ぞや?という疑問、湧いてこない?
湧いてくるよね?
湧いてきて?
お・ね・が・い・だ・か・ら♥
ま、「湧かない」と言われても勝手に説明するんだけどね。
勿論これ、動物のネコじゃないよ。
んじゃ何かとゆーと、「根こそぎ」。
このリグが登場した時、えっれー爆釣したらしい。で、根こそぎ釣ってしまうリグ、とゆー意味からそう呼ばれるようになったとのこと。今じゃ、全くそんなことないけどね。
根こそぎ釣ってみたいよ、まったく…。
操作法は、以下のとおり。
まず底を取る。ここで、一旦待つ。具体的には3~5秒って感じかな?これは、着底したルアーが倒れ込む動きを魚に見せる、といった意味がある。この動きって魚は好きらしく、見つけてもらえた場合、結構な確率で食ってくる…はず。実際、ファーストフォールで、着底直後のバイトってまあまあ多いもんね。だから、居食いには気を付けて!
この待ちで異状無しならサオ先で数回、チョンチョンとアクションを加え、再度底を取る。
これの繰り返し。
この操作により、どんな動きをするかというと、ハリを掛けたトコロが引っ張られ、オモリ側を下にして立ち上がる。
「く」の字型に曲がり、アタマとシッポが後からついてくる。
緩めると、弾性により元のカタチへと戻る。
みたいな感じ。
足元なんかでチョンチョンやってみると分かるんだけど、なかなかになまめかしくて、いかにも魚が好みそう。
とゆーか、使い始めた頃はマジで効果あった。
けど、お楽しみはそう長くは続かない。
その少しあとから爆発的に広まって、誰もが使う定番リグになってしまい、おかげで見破られ、釣れなくなってしまったとゆーね。
っち、いかにも他人のせいであるような言い草。
下手クソとは思いたくないもんね。
さて、ここからは実釣ね。
梅雨真っ只中。とはいっても、梅雨入りからそんなに雨は降ってない。それどころか、バリバリ晴れておりまする。おかげでアチーのなんの。アタマにタオルを巻いて、滲み出る汗を堪え、いざ出撃なのですよ。
今年は田植えが遅く、6月に入ったとゆーのにまだ終わってなくて、川の水激濁り。
まるでコーヒー牛乳のよう。
こんな水色でルアー見っけてくれるんかな?
そんな心配事を胸に抱きつつ、フィールドへ。
場所は、家の前の川。
対岸を移動しながら釣っていく。
まず最初にリグったのは、12gテキサス。
ルアーはZBCマグナムリザード。色はウォーターメロンシード。
いつも通り、水門付近から始めることに。
旧橋脚が残る辺りを折り返し地点と決めて、釣りスタート。
余談だけど(自分の書く話、余談しかないけどね)、この場所は「巻き」の第一話のモデルになった場所。
修理後の記念すべき一投目。
クラッチを切ってサオを振る。
シャ―――…ドボン
おぉ~!前のセラベアよか音ちっこいやん!しかもちょっと粗さが無くなった。
実感できる変化。
交換は大成功。
あとは釣るだけなのだが、果たして…。
数m刻みに対岸付近を撃っていく…ものの、異常無し。
呆気なく折り返し地点まで到達。
ここで、気分を変えるためにリグを替える。
一つ大きいフックに換え1.5号ナス型オモリを結び、ショートリーダーダウンショット。
ルアーはOSPドライブスティック4.5インチファット。
同じように刻みながら戻ってくるも、全く異常無しのままスタート地点。
やっぱ、この濁りの中じゃ、見っけきらんよね~。
撃ちながら次の手を考える。
そして、
ゆっくり引いてこんと見っけきらんよね?
とゆー結論に。
そうなってくると、移動距離は短く、自立して動くヤツがいい。
最初に思いついたのが、5インチヤマセンコーのワッキーリグ。
まあまあ遠投効くし、クネクネとボディーを曲げながら沈んでいく動きがいかにも効きそう!
でも、この濁り。
アピールできそうな色を持っていない。
他には?
カットテールのネコリグを思いつく。
5・3/4インチは…多分小さすぎる。6.5インチ…もーちょいボリューム欲しいかな。10インチ…これでいいかな?
バッグの中を探していると。
7.75インチがあるじゃない!
しかも色は黒。これならボリュームあるから濁りの中でも目立ってくれるはず。
7.75インチカットテール。
通称ナナコ。
ゲーリーヤマモトの名作、カットテールの中で最も新しいアイテム。とはいってもデビューして既に何年か経つけどね。
カットテールは3.5、4、5、5・3/4、6.5、7.75、10とサイズが豊富。
中でも特に4インチは、4インチグラブ、4インチヤマセンコーと共に、切り札的ルアーとか、お守りと言われるほど良い仕事をする。
カットテールは、元々存在していたカーリーテールワームのテールの動きを抑えるために、カットして自作したのが始まり。これがよく釣れるもんで、製品にするため新たに型を起こしたところ、指示ミスか何かでテール直前が太くなってしまったらしい。それでもとりあえず使用してみたところ、これが爆釣。このまま採用となったとかなんとか。
ネコリグやワッキーリグでの使用が最もポピュラー。
他の使い方として、オフセットフックでのノーシンカー、テキサス、キャロ、スプリットショット、ダウンショットなど。
3.5と4、5・3/4と6.5と10が似たような太さだけど、今回の7.75インチだけ太さの比が別物。ぼってりと太くてかなり重いので、強いベイトタックルでの遠投が可能。他のカットテール同様、様々なリグでの使用が想定されているが、なんといってもネコリグが最高、らしい。のだけど、デビューしてソッコー購入し使うけど、これまで一回も釣れてない。多分、使うシチュエーション間違いまくりなんだと思う。
で、今回。
流石にこの状況(コーヒー牛乳ね)だと、活躍してくれるはず!と直感。出動を命じたワケなんですよ。
前回の使用から眠ったままだったので、ワッキーチューブとネイルシンカーは装着済み。
ハリをチューブに通すだけで使えます。
リグり直してからの一投目。
重いだけあって、川幅の3/4ほどぶっ飛んだ!
えらいぞセラベア!なんか気持ちいいぞ。
そんなことを考えつつ、底を取ってチョンチョン動かしながら引いてくる。
リグり直して10分ぐらい経った頃かな?
僅かに下流側へとキャストし、ゆっくり攻めていると、川の真ん中辺りで、
コン!
アタリ。
これ!と思って投げ続けてはいたのだけど、やっぱし見破られた感が気になって、信じることができないでいた。
巻くのを止め、糸を軽く張って聞いてみる。
すると、重々しく
グッグッグ…
持ってった!
長くて太いワームである。
少し長めに食い込ませ、大きくアワセると、重量感&生命感。
やった!乗った!
何年ぶりか忘れたけど、ネコフィッシュ。
ゼッテーバラしたくない!
図太いトルクに任せてリールを巻くと、流心方向へ走りながらも寄ってくる。
断続的に絞り込まれるサオ。
かなり強い。
エラ洗いしないけど…もしや、ズ~ナマさん?
しかし、ファイト中、クルクルと回る感触はない。
必死こいてリールを巻くと、足元まで寄ってきて反転。
銀色の魚体。
バス!
足元で暴れているけど、強引に抜き上げる。
久々の魚。
口に親指を突っ込み、持ち上げてマジマジと観察。
ほどよく肥えた筋肉質のキレイな魚体。
濁りのせいで日焼けが薄まり、冬の深場で釣れる魚みたいに色白。白眼がクッキリしている。
腹のカタチからして男の子か、産卵に関係なかった女の子っぽい。
サオと並べ、記念撮影。
片手に持ち、ぶら下げてもう一枚。
再度、サオと並べ大きさを測る。
そして、バイバイ。
そっと水に浸けてあげると、勢いよく元居た方へと帰って行きました。
久々のネコフィッシュは43cmと、なかなかのサイズ。重さも1kg近くはあるはず。
う~ん。楽しかったぁ~。
しかしまぁ、超久々のネコフィッシュ。
なんとかなったじゃないのよ!
これから、もーちょい出番増やしてみようかな?とか思ったのでした。
おしまい。
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