5;最終戦争
「「武蔵(むさし)」に搭乗、自由にさせろとの支持・・・どうなってんだ?それにいつの間に少佐に」
「ま、思いがけずいろいろありまして」
あの機体発見が昇進に・・・こんな事になるとは、昇進、辞退したかったんだけどな~無理だった
「とりあえず、僕は自由にさせてもらいます、すみません自分が指揮官で・・・」
「まあ、前歴があるからこの艦の者は大丈夫だろうが、他の新しく加わった艦の連中は反感持つかもな・・・」
「大丈夫です、知り合いの艦にしてもらいましたから」
「・・・根回し済みか・・・さすがだな」
「如月艦長!戦争終わらせましょう~か?」
「何故疑問系?終わるもんなら終わらせたいわ!」
「終わらせちゃいましょう!」
「簡単に言うがな、何年続いてると思ってるんだ!?」
「簡単ですよ、火星に自治権認めて、国と扱えばいいんです」
「各国の利権がからんで出来ないんだろ?」
『艦長、火星が見えてきました』
艦長室に内線が入った
眺望室には大勢の乗り組員が集まった、火星を直接見るのが始めての者が多い、戦争は小惑星帯で起こるのが多かった為だ
「火星近辺で戦争起こすのも意味があるのか?」
「もちろんです、リアルに戦況が火星に届きますからね、圧力としては一番でしょう?」
「この提案もお前が?」
「遠まわしにはそうかな?」
展望所から見える火星は赤くない、緑に覆われた大地に大きな都市が宇宙からでも見えるほど発展した惑星だ。
地球と違うのは海が狭い事と、大気圏内にある膜・・・厚さ3キロの透明な膜に覆われていた。
大気の安定と太陽光の吸収を促進する人口膜だ、100年ごとに張り替えられている。
火星に降りる時は膜にある数箇所の中継点を通る、膜を通過することも出来るが、宇宙船が圧力で破損する可能性がある
「火星軍はここまで妨害が上手く行か無かった事が無くてあせってるだろうな」
「火星付近での戦闘は始まった時以来ですからね、あちらさんあちこちに点在していた軍を集中させるのに躍起になってたみたいですよ」
「軍の規模から行けば3倍はあるからな、いままで捻じ伏せられなかったのが不思議だ」
「鉱物資源の利権以外の暗躍があるんですよ、戦争が長引けば儲かる人間が」
「・・・・聞いたことあるが・・・」
「艦長、ミゼット商会の護衛部隊との合流地点に行きましょう」
「わかった」
ミゼット商会が現れるまで宇宙貿易の大半を賄ってきた組織がある、
『ドイルガイザー開発機構』
武器商人である、中央要塞の建設もこの会社が20年前まで行っていた
ミゼット商会が対等してきた頃、嫌がらせや小競り合いが勃発していたが、ミゼット商会の武器や戦闘機が桁外れの為どんどん力を失って行った、
いまや、宇宙貿易の8割がミゼット商会で、殆どの企業はミゼット商会の傘下に入っている。
「さて、交渉と行きますか!」
さとるは最後の戦闘にすべく動き出す。
戦闘は連合軍が優位に進んでいた。
水面下でさとる率いる艦隊が商会とつるんで和平交渉をしていた。
(コンピュータ(世界)に干渉出来て、人間の頭もいじれるって・・・もう神じゃん・・・いまさら気が付くなんて・・・・神に騙された気分だな)
「では内容はこれで進めます、」
火星側の弱みをついてささっと交渉、でも火星側の希望も叶えてやり、遺恨を残さない様にした、またほとぼりが冷めたら戦争勃発!なんてのを避けるためだ。
交渉の席に着かせるのに2週間交渉に3週間、停戦して調印式まで3週間
火星周囲で戦争が始まって2月半ほどで戦争は終結した。
火星は10年連合軍の監視下の後、独立することとなる。
10年の間に、各国火星国家との優位な立場を交渉していくこととなる。
商会が牛耳るので、不正は許さない。
「さとる辞めちゃうの?」
「悪いなミカサ、このたびの交渉の恩恵で半年遅れで退職出来ることになったんだ」
「う~」
「そんな顔するなよ、戦争は終わったんだ、1年半の辛抱だろ?待ってるよ」
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