第3話
なんでも、死神は本来見えない姿を、見えるまで具体化しているらしい。故に、この状態を維持をするのに、霊力という名のエネルギーを消耗しているという。そして、今がまさに霊力が欠乏している状態であると。
「ふ~ん。死神も大変なんだな」
死神の説明を聞きながら、殺し屋は林檎から目を離さない。
「わかってくれたか!殺し屋ヨ!!さすが、死神より『死神』と呼ばれている男!!」
「まあな。じゃあ、消えてくれ」
二人の間にあった林檎が消えた。
熟れた林檎は、殺し屋の手の中でランプの光を受ける。
「なんでヨー?! 鬼畜!! 恩を仇で返すのかー?!」
「お前に、恩なぞねーわ!!」
殺し屋は声を荒げる。死神も負けてはいられない。
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