第2話

今日も殺し屋はいつもどおりに時計塔の仕事を終了。いつもどおりじゃないのは、時計塔のオーナーが差し入れてくれた林檎を、死神とにらみ合うハメになったこと。

「お前、死神じゃん。食わなくていいじゃん」

 殺し屋は今まで死神が食事をしたところを目にしたことがない。

「死神はお腹空いたときに食わないと、消えちゃうンデスー」

 住み込み用の部屋は台所と寝床だけ。部屋のランプの明かりは、死神の頭蓋骨を不気味に照らしてる。

「は?意味わかんね」

「でしょうネ。ちゃんと説明スルよ」

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