死神の林檎
龍雅
第1話
「この林檎は人間である俺に譲るべきじゃね?」
「いやいや、死神である私に譲るべきじゃネ?」
机上の林檎の真っ赤な誘惑。しかし、林檎一つに対して林檎を求めるのは二人。
死神と、殺し屋。
殺し屋は時計塔で住み込みの仕事をしていた。
半年前、殺し屋の日常に死神が姿を現した。それから、二人は時計塔で奇奇妙妙な共同生活をしていた。
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