第2話「テーマ:男の娘」
「え⁉︎これがオレ…?可愛いじゃん……」
これが全ての始まり。
オレが10歳の頃、近所のねーちゃんに成績表をお母さんから隠してもらうために取引に応じたのだ。
ねーちゃんの部屋に呼び出されたオレは目隠しをされ、着替えをされた。
何を着せられてるかわからないが妙に足がスースーする。
いいよ、と言われて見たとこに映るのは謎の美少女。
まだ成長期を迎えていないので服を変えてカツラ被るだけで本物の女の子に見える。
『やっぱり自分の見立て通り!あんたなら似合うと思ったんよ。お下がりなのは許して。』
「う、うん……それはいいんだけど……ねーちゃんこんなの持ってたんだね。いつもカッコいいのばっかり着てるから意外だった。」
ねーちゃんはいつもカッコいい服を着ていたのでこんな人形みたいな可愛らしい服を持っていること自体驚きだった。
『あんたにはまだ難しいかもしれないけどね、自分の子供の時、女らしさを求められていたんだ。それに違和感を感じていた。自分は女の体だけど心が女であるとは思えないんだ。だから今は自分の心に合わせているんだ。』
ねーちゃんのいうことはよくわかんない。たまにこう言った難しいこという。でも、ねーちゃんはねーちゃんであってねーちゃんでないことはわかる。
「ねーちゃんのいうことは難しいけど、オレ、このカッコ好きだよ。可愛いし!」
『……そっか。またいつでもやってやるよ。あと、それももう着ないからあげるよ。』
「うん!ありがとう!」
これからオレは所謂、男の娘として生きている。
まぁ、オレめちゃくちゃ可愛いから仕方ないよね!!!
超短編SS にころ @nikkolo095
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